【ルミマガ編集部】LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6使ってみた
こんにちは。ルミマガ編集部です。
先日投稿した「こちら、光学設計部_第七回 LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」は、もうご覧いただけましたか?
本記事では「こちら、光学設計部」で解説したレンズを使い、編集部員が撮影した作例やレンズの使用感をインプレッション記事としてお届けします!
今回のレンズは「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」です。
ファーストインプレッション
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6は、LUMIX S5のキットレンズとして誕生しました。以降、LUMIXのフルサイズラインナップにおける定番キットレンズとして採用されています。
誕生当時ではまだ珍しい「広角端20mm」のズームレンズで、そのコンパクトさからも話題になったレンズです。
また、LUMIXの交換レンズとしては初となる「カメラグランプリ 2021 レンズ賞」も受賞しています!
サイズはF1.8シリーズと同等で、フィルター径も同様の67mm。
なので「明るく、被写界深度が浅い絵を撮るための単焦点レンズ」と「なんでも撮りやすい20-60mm」の2本でフィルターも共用するような使い方ができます。
LUMIXのレンズは「絵の綺麗さ」に特化したS PROシリーズと、「利便性」も併せ持ったSシリーズの2つの方向性がありますが、このレンズは「利便性」の方向性を強く示した初期のレンズのように感じています。
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6で撮ってみた
まずは街でスナップを撮ってみました。
広角20mmの世界で街を見上げると、標準域よりも遠近感が出て、信号やビル群が普段よりも高く空に伸びているような印象を受けます。
広角から標準域のズームレンズだと、少しパースを効かせた撮り方も、視野に近い切り取り方も、好きな場所を望遠で切り取るような撮影も、ズームリングの操作一つで簡単にできます。
琴線に触れたシーンを思うがままに撮影できるので、カメラにつけっぱなしにして日々の記録を楽しむことができるでしょう。
「広角端で最短撮影距離15cm」と、被写体にそこそこ寄れることも、このレンズの特徴です。
虫の眼や花弁を接写するようなマクロな撮り方は流石に難しいですが、上の写真のように、傘についた雨粒のような「手元くらいの距離感」なら簡単に撮れます。
「望遠でF5.6以上だとボケにくいのかな〜」と思っていましたが、実際に使ってみると前から後ろまで適度なボケが効いており、見せたい被写体をしっかりと際立たせてくれています。
パースを効かせたダイナミックな表現から、被写体に寄ったボケの表現まで、一本で幅広い表現を可能にするレンズです。
道路がウネウネと奥に伸びている感じが伝わりやすいですね。
曇った日らしいヌラヌラと揺らめく水面や、雲から差し込む光芒がハッキリと描写されています。
こちらは夕焼けが綺麗な日に近くの公園で散歩がてら撮ってみた一枚です。NDフィルターは持っていなかったのでグッと絞って、広角の長秒露光写真に挑戦しています。
小さなレンズで、様々な遊び方ができるのも嬉しいですね。
最後に、こちらはLUMIX S9から搭載された新機能「ハイブリッドズーム」を活用した一枚です。
本来は望遠で60mmまで撮影できる本レンズですが、ハイブリッドズームを活用し、35mm判換算約80mmで撮影しています。
20-60mmでも十分に便利な焦点距離のズームレンズですが、ハイブリッドズームを使えば「これ一本で実質20-180mm」という使い方もでき、より利便性を感じます。
「はじめの一本」に相応しい万能感と機動力
冒頭でもご説明した通り本レンズはS5のキットレンズとして誕生しました。
そしてそれ以降のLUMIX Sシリーズにおける全てのモデルにキットレンズとして採用されており、これからLUMIXを使い始める方に「はじめの一本」としてオススメしやすい、万能感と機動力を併せ持ったレンズと感じます。
28-200mmと比較した場合、レンズ内手ブレ補正が搭載されていないという違いはありますが、LUMIXはボディ内手ブレ補正が強力なため、今回20-60mmで歩きながら写真を撮っていても、ブレに気を取られて撮影を躊躇うことはありませんでした。
「一本で写真も動画も撮影できるレンズが欲しい(動画手ブレ補正のクロップのために広角側に余裕を持ちたい)」という場合や、「アウトドアなどで風景写真を撮りつつ、標準域のスナップも撮れるレンズが欲しい」という場合にもオススメです!
今回の記事はここまで!それではまた次回お会いしましょう。
この記事が購入の参考になりましたら、ぜひスキ・フォローをお願いします!
▼関連記事
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?