「ありのままの自然」から、癒しを発信する動画の撮り方|DD OUTDOOR
クリエイターが一つの作品を制作する姿にフォーカスし、そのオリジナリティを要素分解して紐解いていく「Creators Perspective」。今回、制作工程に密着するのはDD OUTDOORさんです。
DD OUTDOORさんには今回『「ありのままの自然」から、癒しを発信する動画の撮り方』と題し、その作品と共に制作背景や実際の撮影方法を披露いただきました。
DD OUTDOORさんのような作品を撮りたい方は必見です!
今回撮影された作品
DD OUTDOORさんが今回撮影された作品はこちら。
こちらの作品を軸に、普段どのように制作活動をされているかについてお話しいただきます。
■アイデアはどこから?
アウトドア動画の参考としては、普段からYouTubeでモリノネチャンネルさんを拝見していることが多いです。他にもAKIYA MOVIEさんや、撮るに足らないこと ギュイーントクガワの生放送さんなどから、動画の編集技術や構成、ガジェットの情報などを収集しています。
■使用機材について
今回の撮影では、LUMIX S5IIXにLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.を装着して動画撮影、もう一台のS5IIXにLUMIX S PRO 24-70mm F2.8を装着して写真撮影と、使い分けています。
2名体制で動いているので、どちらかが動画用、どちらかが写真用の機材を持ち、撮影や移動をしています。お互いの姿も撮り合うので、どちらがどちらの機材を持っているかはその都度ですね。
LUMIXを使い始めた理由は、色とコントラストが好みにハマったからです。
アウトドア撮影は夜に山の中でランタンを炊いて撮影するような、明暗さが激しく、かつ暗所での撮影もあります。
LUMIXでの撮影を試してみて、明暗さが激しい環境での淡い発色が絶妙で、綺麗な画に魅力を感じ、それからはLUMIXを愛用しています。
カメラ以外に使用している機材は以下の通りです。
■撮影場所の選び方
今回は、登山初心者でも比較的登りやすい滋賀県の金勝アルプスで撮影しました。
初めて登山をした山が、機材を背負いながら登るには過酷なルートを選んでしまったので、撮影目的の登山ではその時の体力や天候、撮影したい画を考慮して、難しすぎないルートを選択しています。
今回は登山動画を撮影しましたが、登山以外にも森や湖畔でのチルな時間を撮影しており、場所選びはその都度行きたい場所を選んでいます。
■撮影風景
それでは実際に撮影を進めていきましょう。
カットの決め方
絶対に必要なカットだけは事前に打ち合わせますが、プロットや絵コンテは作らず、それ以外の素材も現場でのインスピレーションで、カットや構図を決定して撮影しています。
三脚が使える場所では三脚を設置して二人で写り、使えない場所ではどちらかがカメラを持って、どちらかを撮影する形で素材を集めていきます。
カメラの設定
注意している点は「攻めた撮影をしない」ことです。
自然を相手にした動画撮影は失敗の連続です。特に白飛びや黒潰れはよくあります。そういった危険がある時は無理に撮影はしません。そういった失敗をカバーしてくれるのがこの「Blackmagic Raw」だと考えており、愛用しています。
アイテムについて
動きやすさや安全性に配慮した服装を心がけることはもちろんですが、私達の場合は二人で写ることも多いので、服の色やデザインが被らないように配慮しています。
また、登山の場合は荷物を軽量化することに気が行きがちですが、水分や塩分は十分に持参することが大切です。この日は、水分の他に塩飴や梅干しを持っていきました。
■自分らしさを出す編集
「誇張し過ぎない自然の美しさ」を心がけてカラーグレーディングをしています。
コントラスト、ホワイトバランス等の基本的なカラーコレクションをした後に、カラーグレーディングに移ります。その時のカラールックアップでは、実際にその景色を見た時に感じた感情を思い起こせるような色合いを心掛けています。
それが自然と、「DD OUTDOORの映像の世界観」となっていると思います。
私にとって撮影とは
癒しに溢れた日本の「自然」と、観てくださる「人」を繋ぐ架け橋と考えています。
コロナ禍を経て私達は「もっと生活の中に癒しの瞬間があっても良いのでは」と考えるようになりました。そして見つけたのが、五感を解き放ち、全ての束縛から解放してくれる「自然」でした。
そこは、「最小限に人の手が加えられた部分」と「ありのままの姿」が共存する場所で、どこか懐かしさや美しさを感じさせてくれます。
日常生活では、時間に追われ、息苦しさに耐える時間も多いです。その延長線ではあるものの、非日常に変えてくれる「自然」が必要な人はきっと多いのではと考えました。
私達の動画や写真を観て「ちょっと山登りへ」「家族とキャンプへ」と、1人でも多くの方が感じていただければと思っています。
そんな想いを持って私達はこれからも、LUMIXを手に取り山や川、海に向かい、自然が持つたくさんの「癒し」を撮影し続けていきます。
今回の「Creators Perspective」は以上です。
LUMIX Magazineでは「Creators Perspective」の他に、メーカーの中の人がブランド思想や本音を話す「LUMIX is」、基礎的な撮影スキルやLUMIXの機能をレクチャーする「Ability」など、様々なコンテンツを発信しています。
これからも是非、LUMIX Magazineをご覧ください!
【今回の使用機材】
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