LUMIX S 18mm F1.8【Photo Walk #09】
こんにちは。光学設計部の勝代です。いつもLUMIX Lens Lettersをご覧いただき、ありがとうございます。
設計メンバーが撮影した作例をゆるくご紹介する【Photo Walk】のコーナー、今回はSシリーズの交換レンズ LUMIX S 18mm F1.8 の作例を紹介させて頂きます。
18mmという焦点距離は、風景やスナップ撮影に最適で、クリスマスシーズンの撮影にもぴったりです。
今年、新たに開業したグラングリーン大阪様と、大阪・梅田の象徴である梅田スカイビル様にご協力いただき、開放的な空間と現代的なデザインが美しく融合した風景を、印象深い瞬間として切り取りました。
撮影は、街がクリスマスの装いを見せ始める季節に行われました。
この軽量でコンパクトなレンズは、明るい超広角単焦点とは思えない、わずか約340gの軽さで、街角でのスナップを一層楽しいものにしてくれます。超広角を活かしてダイナミックな構図を生み出すだけでなく、リニアモーターを採用したフォーカス機構により、高速かつ高精度なAF制御が実現されています。そのため、撮影したい被写体に瞬時にピントを合わせることができ、キビキビとした合焦性能が一瞬の美しい光景を捉えるスナップ撮影をさらに魅力的にしてくれます。
それでは作例を紹介させていただきます。
まずは、超広角を活かしたスナップ作例をご紹介します。
街中の人工物を撮影する際には、ユニークな形状や視覚効果を探しながら、散策を楽しむことができます。グラングリーン大阪の現代的な構造物や、周辺のビル群、梅田スカイビルからの壮大な眺望をダイナミックに捉えた作例です。
次に、冬の風景を切り取った作例です。
F1.8の明るさを活かし、前景の枝葉にピントを合わせることで、背景の木々やビル群は程よくボケて、奥行き感を生み出し、立体的な印象を与えています。
近接撮影の作例もご覧ください。
18cmの最短撮影距離を活かし、水滴を纏った葉に寄って撮影しました。前景と背景は大きくボケ、被写体の美しさを引き立てています。このレンズの最大撮影倍率は0.2倍で、広角ながらもボケを活かした接写が楽しめるのも大きな魅力です。
続いて、梅田スカイビル・空中庭園展望台でのスナップ作例です。
トンネル型のシースルーエスカレーターでのスナップでは、1/2秒のやや長い露光を用いており、異世界への入り口のような幻想的な表現を実現しました。レンズの軽快さとLUMIXの強力な手ブレ補正が、手持ちでの長秒撮影をしっかりとサポートしてくれます。
空中庭園展望台の屋上からの夜景もお楽しみください。
屋上にはフェンスが設置されており、18mmの広角レンズで普通に撮影するとフェンスが映り込んでしまいますが、LUMIX Sシリーズカメラに搭載されている65:24というパノラマ撮影用のアスペクト比を活用し、腕を伸ばして撮影することで、夕暮れ時の大阪の街を美しく、ダイナミックに切り取ることができました。
クリスマスらしい作例をご紹介します。
梅田スカイビルのワンダースクエアに設置された、巨大なクリスマスツリーを見上げる少年の姿です。18mmの超広角を活かして、クリスマスツリーとタワーを見上げる少年の姿をダイナミックに捉えることができました。すべての写真は撮って出しですが、クリスマスツリーを囲むように映るタワーの歪曲も適度に抑えられています。
最後に、動画作例をご紹介します。設計メンバーがPhoto Walkを通じて撮影した映像を4分程の動画に構成・編集したものです。
今回の作例紹介は以上です。
今回の作例では、モノクロームの作例が多くなりました。超広角レンズでの撮影は、広い範囲が映り込むがゆえの難しさもありますが、色の要素をあえて削ぎ落すことで、目の前に広がる被写体の形状、シルエット、質感等の面白さを引き立てることができたのではないかと思います。LUMIXが得意とするモノクロ表現は、この表現をより印象深いものに仕立て上げてくれていると感じています。
LUMIX S 18mm F1.8は、風景やスナップ撮影に最適なレンズで、コンパクトなサイズ感と高い描写性能を兼ね備えています。ぜひ手に取って、その魅力を実感していただきたいと思います。
またこのレンズは「こちら、光学設計部」でもLUMIX S F1.8シリーズとして取り上げさせていただいています。技術的で少しマニアックな話に興味がある方はそちらも読んでみてください。