LUMIX S 50mm F1.8【Photo Walk #07】
こんにちは。初めまして。光学設計部の木下です。今年2024年に入社して、電気回路設計を担当することになりました。
設計メンバーが撮影した作例をゆるく紹介する【Photo Walk】のコーナー、今回は、Sシリーズ交換レンズ LUMIX S 50mm F1.8 の作例を紹介させていただきます。
幅広い撮影シーンで楽しめる焦点距離50mmのレンズということで、「感性にふれる」をテーマとして、大小様々な生きものが展示されているNIFREL(ニフレル)さんにご協力をいただき撮影をしてきました。
まずは、今回のレンズの一番の魅力でもあるF1.8を活かした作例です。ピントの中心であるワニと比較して、右側の植物を大きくボケさせることで、立体感を表現しています。一見難しそうに見えますが、このレンズであれば手軽に魅力的な写真を撮ることができます。
次に、前から後ろにかけて徐々にボケていく作例です。ピントが合っているところから、背景のボケまで滑らかなグラデーションが、やわらかい印象を与えます。この作例には LUMIX Color Lab にて無料でダウンロードできるLUT「Clear-S」をあてています。透明感のある色味がやわらかいボケ味とマッチしています。
続いて、人物のポートレート撮影です。背景が程よくボケることで、人物と背景の境界線がはっきりし被写体が際立ちます。さらにモノクロで撮影することで、より被写体を際立たせることを意識しました。こちらの作例と記事のサムネイルには、DC-S9に搭載されている「LEICAモノクローム」を使用しています。最新のファームアップにより、DC-S5M2、DC-S5M2Xに搭載されました。
続いて、玉ボケを活かした作例です。手前の被写体と背景にある点光源の玉ボケにより、非日常感を表すことができていると思います。この作例では、Kazooさん作成のLUT 「Retrostyle709」 をあてることで、よりレトロな質感になっています。
こちらの作例では、左手前の鳥を鮮明に撮影しています。最短撮影距離0.45mまで近づくことができるので、被写体にピントを合わせつつ、画面全体でダイナミックに表現することができます。
この作例は、テッポウウオという魚が、水面から狙いを定めた瞬間を捉えています。このレンズのフォーカスにはリニアモーターを採用し、高速・高精度なAF制御を実現しています。撮影したい被写体に素早くピントを合わせることができます。
これまで紹介した作例よりも、少し絞ったF4.0での作例です。ホワイトタイガーの全身にピントが合っていることがわかります。あえて開放端から少し絞って、被写界深度を深くして撮影することで、動きのある被写体でも被写体前後でピントを合わせやすくなります。
こちらは、DC-S9に搭載されている「クロップズーム」という機能を使用して撮影しました。画素数は小さくなってしまいますが、単焦点レンズで焦点距離を変えて撮影したい場合にはぴったりの機能です。
作例紹介は以上になります。この LUMIX S 50mm F1.8 は、手軽にスナップ撮影を楽しむことができ、スマートフォンでは撮れないような写真を撮影することができます。はじめてカメラを使う人や、追加のレンズの購入を検討している人にぴったりなレンズだと思います。
またこのレンズは「こちら、光学設計部」でも取り上げさせていただいています。技術的で少しマニアックな話に興味がある方はそちらも読んでみてください。
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