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【読了】瀬尾まいこ「掬えば手には」

瀬尾まいこ「掬えば手には」
お馴染み「ほんタメ」で紹介されていた本。


身長、体重、勉強、運動その他芸術に至るまで平均点で完璧なる普通人である主人公は、自分だけにある特別な力に憧れていた。中高の思い出から、自分にもそんな能力があると感じていたが、バイト先で出会った女性には能力が全く通用しなくて…。


読み始めたとき、なぜか米沢穂積さんの「小市民シリーズ」が頭に浮かびましたが、読み進めると当然ながら全然違うタイプでしたね。

空気を読むとか察するとか、色々言い方はあるけれど、相手がどういう気持ちでいるのかを当てること自体は実はそれほど重要じゃなくて、なにかに気がついた時にどうするのかで道が分かれるのだと思う。

私は当人からのリクエストを待つ方なので主人公への共感度は低めでしたが、なんだかんだと真摯に取り組む姿勢は清々しかったです。

人と語り合うことで自分も相手も変わっていく。
優しさも温かさも、きっと繋がる。

(Twitter20230507投稿文の再掲)



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