
【読了】 伊坂幸太郎 「ラッシュライフ」
伊坂幸太郎「ラッシュライフ」
そういえば読んだことがなかった本。
不本意な相手に将来を握られた画家、職探しに疲れた男、仕事に美学をもつ泥棒、不倫相手の妻になりたい女、神にすがる男…数ページ毎に移り変わる人と情景が、短いスパンで入れ替わり立ち替わりそれぞれの人生を繋いでいく。
暗闇のなかにパッパッと浮かび上がっては消えてゆく、なにか映画を細切れにしたワンシーンを眺めていくような作品でした。
それぞれの話がちょっとしたパズルのようになっていて、隣のピースが嵌っていくとまた面白かった。
最後まで読んで、なるほどな〜と思うところと、あっそこはそのままなんだ…と思うところがあって、やっぱり独特だな〜という感じ。
別作品を読んだ時も感じたこの不思議な雰囲気が、ハマるひとにはガッツリいくんだな、とも。
裏表紙のあらすじで『現代の寓話』と評されているのにも納得でした。
(Twitter20230226投稿文の再掲)