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【読了】五十嵐律人「原因において自由な物語」
五十嵐律人「原因において自由な物語」
タイトルが気になった本
夜の廃病院を訪れた主人公は、何度も繰り返したイメージ通りに体を動かし、非常階段を駆け上がる。屋上にフェンスはない。彼は振り返り、そして彼女を殺すことにした。
タイトルを見た時、パッと意味がわからなくて、無性に知りたくなりました。
フリーランニングという言葉も馴染みがなかったので、パルクールと読み替えたけど、もっと走ることに重きをおいたものなのかな?
主人公の言う「彼女」とは誰なのか、彼は本懐を果たすことができたのか、それを果たすことの意味。
そしてなによりタイトルにある言葉について。
様々な謎が散りばめられた物語は、視点が切り替わることで意外な方向へと展開します。
前述のタイトルについては、別視点に切り替わった後に説明されるのですが、法律用語というか、そちらの関係で使われるものだそうでした。
なるほどな〜。
新しい知識を得ると、どんなシーンに当てはまるのかほんのり考えちゃいますね。
読み終えて、これは大人のための物語だなと思いました。
最後の瞬間に至るまでの過程も含めて良かったです。
(20240728投稿文の再掲)