【読了】空木春宵「感応グラン=ギニョル」
空木春宵「感応グラン=ギニョル」
たまたま目にしてそわぁ…となった、完全なジャケ読み本。
短篇集。
表紙から耽美で退廃的なものを期待して、それは間違ってはいなかったのだけれども、それ以上に傷と痛みが際立っていて、そのどれもが描かれているものほどでなくとも覚えがあってしまうのがキツく、でもその先に据えられた反抗や復讐に胸がすく思いもありました。
そう、モノではなく、憐れみも要らないの。
中にすごくSFだと感じるものがあって、面白く読みつつ耽美な話との親和性に感心していたら、後書きにSFでデビューされたとあってとても納得!
長編も読んでみたい。
(Twitter20230311投稿文の再掲)