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【読了】アーナルデュル・インドリダソン「湿地」
アーナルデュル・インドリダソン「湿地」
なんとなく気になって手に取った本
現場に駆け付けた時、これは典型的なアイスランド的事件ーー衝動的でシンプルなーーだと感じた。しかし主人公は犯人の残したとみられる意味不明な走り書きを無視することができなかった。
舞台がアイスランドということで、聞き慣れない地名や人名に悩まされつつ読みました。
主人公はベテラン捜査官、相棒は新しい犯罪捜査学を学んだ若者となるとバディものを想起しますが、あまりタッグ感はありません。
主人公の長年の経験からくる閃きあるいは引っ掛かりと昔ながらの地道な調査とがものを言う感じなのだけど事件も私生活も大荒れ模様。
何がどこで繋がっていくのかそうでもないのか…。
え、これどうなっちゃうの?と先の読めなさを楽しめました。
ミステリというよりは、警察小説というほうが近いのかな。
軽くはないけど重すぎず面白かったです。
追記: 主人公を同じくするシリーズ2作目でした…
(20240824投稿文の再掲)