本当の正義とは?
アンパンマンの作者、やなせたかし氏は陸軍軍人として戦争経験があり、実の弟は、戦死。自身の飢えの経験より食べられないということが一番つらいことを知る。
そんな戦争体験から、正義の為の戦いなんてどこにも無く、正義はとても不安定である日突然、逆転することを体感する。
世界最弱ヒーローアンパンマンの始まり
正義の為に飢えた人のところまで空を飛んでいき、自分の顔をちぎって食べさせる。だがそうする事で、彼自身もエネルギーを、失い失速する。こんな風にちっとも強い訳でないけど、やらなければならない時は勇気を出して戦う。そして、人を助けても威張らない。いつも慎ましい。
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逆転しない正義とは献身と愛だ。
それも決して大げさな事ではなく
眼の前で餓死しそうな人がいるとすれば、
その人に一片のパンを与えること。
正義に勝ち負けなんて関係ない。困っている人の為に愛と勇気を奮ってただ手を差し伸べるということだけ。
この世は、善と悪、光と影でできています。人の心にも善と悪の心があって、
そのバランスがとても大事です。
バイキンは食品の敵ではあるけれど、アンパンをつくるパンだって菌がないとつくれない。助けられている面もあるのです。つまり、敵だけれど味方、味方だけれど敵。善と悪とはいつだって、戦いながら共生しているということです
バイキンを死滅させると人間も絶滅する。うまい具合にバランスがとれてるのがいいわけです。だからアンパンマン対ばいきんまんの闘いは、バランスを保ちながら永遠に続いていくことになります。
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今の世界はなんだかアンバランスで、どちらも過剰になり過ぎている。
だから今こそ見直さなくちゃいけない。
そもそも人間も細菌や微生物で出来ている事を思い出して。
社会の現状に、匙を投げ出したくなることもあるけれど、いつだって上向きながら。
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パンドラの箱を開けると罪やら病気やら飢えやら、、色んな良く無いものが飛び出してくる。
そして、最後に希望だけが残ります。絶望したとしても、必ずまたいいことがあります。絶望の隣には、希望がそっと座っている。
一寸先は闇でも、その一寸先には光がある。
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