Valve Indexを個人輸入したおはなし:弐
(2019/11/22 追記)
ついにおま国が解禁されたぞー!!しかもHalf-Life新作付き!!
間違いなく即品切れする可能性があるので実際難易度は高いかもしれない。
◆備えよう◆
◆これまでのあらすじ◆
個人輸入代行のオファーを実施して1週間半ぐらい
どうも、ルミナスタジオのバーチャルYouTuberをやっているシャボン玉のアイツ、輝鳴紅葉(Kouyou Terunari)です。
シャボン玉だから素肌はテカッテカです。ええやろ。……え、そこまでは求めていない?
前回( https://note.mu/luminous/n/n249463ad92ea )の記事で、我慢ができずValve Index VRキットを個人輸入代行サービスを使用して手に入れる策に手を染めたわけだが、US BUYERが提供するアプリサービスを通して購入まで代行してもらうルートで実行に移した。
簡単にまとめると、
(1)App Storeで入手できる『USバイヤー』アプリを入手
(2)VPNを通してIndex販売ページのスクリーンショットを撮る
(3)アカウント作成後、フォームに沿って見積もりを依頼する
(4)見積もりを貰ったら支払いをクレジットカードかPayPalで実施
(5)経過を観察する【←イマココ!】
(6)発送され、手元に届く
発注から到着まではおよそ2週間から3週間程度までかかるらしく、ジャパニーズ感覚の短納期は期待しないほうがいい。伝説の配達人サム・ポーター・ブリッジズの手腕でも配送は命がけなんだ。
で、発注から10日が経過した。
キタ!発送キタ!
発注のステータスからいきなり発送に変わったから見逃すところだった。
発送はなんと手厚いヤマト運輸で実施してくれた。手数料20%取っているから相応のサービスということだろう。なかなかよろしい。
ただ海外発送は日本へ到着した後に通関手続きが存在している。空輸であれば、羽田空港に到着した後に税関で荷物の確認が行われる。荷物の大きさや重量・品目によって関税が掛かりその分の支払いが必要になる。
今回は見積もりの際に上乗せで支払っているので追加料金は発生しない。事前に関税まで見積もってくれているのはじつにありがたい。
で、発送からさらに5日が経過した。
ねんがんの Indexを てにいれたぞ!
ありがとうUS BUYER!住所1文字抜けてまったく違う住所になってたけどヤマトの人も無事届けてくれてありがとう!
今夜はソーセージパーティーだ!!
こうして無事Valve Index VRキットはワイの元へ到着し入手することに成功した。めでたしめでたし。
……と、ここで終わってしまうとnote記事としてはもったいない。
動画で扱うのではなくこの記事内でUnboxingレビューをしてみよう。
ルミナスタジオ的Indexファーストインプレッション
化粧箱を見てみると各言語で同梱品が記載されているホログラムシールが貼られている。これが品質管理シール(未開封か否かを判別するやつ)に相当するようだ。
で、見ての通り言語には日本語も含まれている。
ここまで準備しきっているのに国内発売されないこのもどかしさ、自分以外にもたくさんいることは間違いないだろう。
VRセットなので内容物はIndex HMD・Indexコントローラー・ベースステーション2.0が全部ワンセットになっている。初めてVRに手を染める人に最適のセットである。
すでにHTC Viveシリーズを持っているユーザーはベースステーションを持っているはずなので、ベースステーションを抜いた2種セット、またはHMD・コントローラーそれぞれ単体でも購入できるため選択の幅が広い。
今回は主力のソリューションをIndexへ移行し、Viveコンシューマーセット・Oculus Lift Sの二つを予備機として保管する予定でいたのでフルキットを選択した。
それにベースステーション2.0は赤外線レーザーの走査幅が広く、認識角度が大きいのが強みでもあるのでトラッキングの死角が減っている。多少ベースステーションの配置位置が微妙でも、プレイエリアをより広く作ることができるはずだ。
冊子類は箱同様各言語が揃っており、もちろん日本語のクイックスタートマニュアルも付属している。
まあIndexをわざわざ個人輸入するような人はHTC Viveを持っていると思うので設置に困ることは無いだろうが、もしセットアップに困った場合はこれに従ってベースステーション設置や配線を行えばよい。
ベースステーション1.0と2.0の比較。(左が1.0、右が2.0)
2.0のほうが重量が軽くサイズも少し小さくコンパクトになっている。
厳密にはこのベースステーションはHTC Vive Proフルキットに付属するものとは違うらしいが、形状も構造も全く同じで刻印が違うだけらしい。確かに背面にはValve社のロゴが付いていたので、その程度の差なのかもしれない。
事前の情報通り、総務省の審査は通過しているので技適マークもついている。
個人輸入で手にする電子機器は技適審査が通っていないものもあるため電波法に抵触するリスクもあるのだが、Indexに関しては心配無用だろう。
構造はベースステーション1.0と同じなので、付属している二つを比較的高めなポイント、およそ2m〜2.5m程度の位置に取り付けて電源ケーブルに接続すればOK。
意外なことにベースステーションの電源ケーブルはかなり長い。
少なくともVive・Vive Proに付属するベースステーションの電源ケーブルよりも3倍弱ぐらいは長く、ACアダプタもViveの半分程度にコンパクトで電源タップに優しいスリムサイズ。
実はこれがとても重要。
ViveのACアダプタは形状がGoogle製品のクソACアダプタ並に特殊形状で、そのまま挿すとOAタップを2〜3個占有してしまう。一方IndexのACアダプタはベースステーション・HMD共に正直な向きと形状になっているので、ご覧の通り不本意なタップの占有が無い。
個人レベルの家や部屋はコンセントの数が限られるので、一口でも無駄にはしたくないだろう。なのでここは非常に高評価ポイントだ。
HMDは前回の記事でも紹介した通り、標準120Hzのリフレッシュレートで描画することができ、スペックの高いマシン構成であるほど滑らかな映像を出力できる。HMD内蔵のスピーカーは直接耳に触れないオフイヤー型ヘッドフォンを採用している。Oculus Lift Sのオフイヤーヘッドフォンと比べるとしっかりスピーカー状の形をしているため、音質はそれより圧倒的に高い。まあRift SはOculus公式で従来機よりも品質は下がると言われていたようなので比較するのは酷かもしれないが。
ディスプレイの品質は事前情報通り、LCDパネルを使うことでスクリーンドア効果が低減されており非常に見やすくなっている。だが、ViveのOLEDやLift Sと比べるとコントラストが低めで、映像屋をやっている自分は「俺にこの映像をカラグレさせろ」と言いたくなる。ただ常識的なコントラストレベルなので、そこまで酷いわけでは無い。メーカーの趣向差だと思うので許容範囲内だ。
多くのVRChatユーザーはそんなものよりコントローラーだ!と思っているはず。お待ちかね、Indexコントローラーがこれだ。
ViveコントローラーやOculusコントローラーと比べると段違いのフィット感で、ハンドベルトも一体になっている。
インターフェースの配置はOculus寄りなのでViveユーザーから移行する人は若干の慣れが必要になるかもしれないが、それもそこまで重荷ではないはずだ。
指を離しても落とさず、必要であればマウスを操作できるようになっているのは高評価ポイント。他社コントローラーは一度置かなければならなかったが、これなら収録の際も手間が省ける。
で、VRChatでの感触はどうだ
さあどんな感じで動くか気になっている人も多いはずだ。
早速VRChatでの挙動を確認してみた。
2019年11月現在、VRChatはIndexコントローラーに対応しているためグリップ時の指センサー認識ができるようになっている。
指の動きをトラッキングしているのではなく、コントローラーのグリップ部分を握った際の感圧センサーで動きをアナログ入力するようだ。
まだアニメーションオーバーライドの操作は理解しきっていないが、あまり表情を変えない自分にとっては手指の動きのほうが大事なのでこれだけでも大満足である。
プルス・ウルトラ!!!!!!!!!
確かにこれを持つだけで一歩抜きんでた表現ができるわけだ。
VRChatterが欲しがる装備なのがよくわかる。
だがルミナスタジオの本命はばもきゃ+EVMC4Uだ
ルミナスタジオはバーチャルYouTuberコンテンツも扱うブランドだ。
つまり、Valve Indexのセットをトラッカーとして収録用途に使うのがメインとなるわけだ。
そこで最近導入した、無料で使えるバーチャルモーションキャプチャーとEVMC4U(かんたんにばもきゃとUnityつなぐやつ)を組み合わせて、Unityのシーンからこの映像を作るのだ。
バーチャルモーションキャプチャーのキーアサインはなんとIndexコントローラーにも対応しているため、手間なく映像のように指の動きをシーンへ送信することができる。
これで理想の環境が整ったわけだ。
この1年半、脚の表現が要らないシャボン玉の自分がその分こだわりたかった手指の動きを得たことで、合成する映像にもより表現力を向上させることができる。
高性能な業務用モーションキャプチャー施設を使わずとも、6畳間の映像編集ルーム内でこの収録を実施することができる。
まるでカイラル通信が繋がったことで世界が大きく広がったプレッパーズの気持ちだ。サム、ありがとう。君はアメリカを届けてくれたんだ。
以上が、ルミナスタジオがValve Indexを個人輸入し導入まで至ったおはなしである。
個人バーチャルYouTuberも、最高のKAWAIIを求めるVRChatterも、Indexを一刻も早く手に入れたいのであればぜひ試してみると良いだろう。
その際に前回も含め、今回の記事が参考いただけると幸いである。
チャンネルPRタイム
なおルミナスタジオ、YouTubeチャンネルとTwitchチャンネルを持っております。
代表作『楢崎瑠美のルミナスダイアリーシリーズ』は2010年から続く、アドベンチャーゲーム風に仕上げたビデオブログ。今年で9周年。
北海道を舞台にルミとアンジェリカが観光・ガジェット類レビューイング・アウトドア等、オールジャンルのコンテンツをお届けいたします。
一方、俺が主役となる『輝鳴紅葉の一番いいバーチャルYouTuber』シリーズは昨年2018年10月よりスタート。
先述のソリューションを活用しクロマキー合成ベースで展開する、ルミナスダイアリーシリーズとは違う視点で観ることができるARビデオブログです。
なおプロデューサーはアンジェリカです。
YouTubeではこの2シリーズを内容に応じて毎週アップロードしております。
一方Twitchチャンネルでは主にゲームプレイの配信を行っておりますので、この機会にぜひチャンネルサブスクライブ及びフォロー頂けると幸いです。