新主人公・アルマについて語る会
●本稿はCAMPFIREにて実施中のクラウドファンディング「10周年記念、新主人公と共に『ルミナスダイアリーシリーズ2』を始めよう!」のプロジェクト企画に伴う投稿です。
ルミナスダイアリーシリーズは2020年10月4日に10周年を迎え、それを期に新たなスタートを切ります。
新たな主人公を迎えるためのクラウドファンディングへ是非ご支援頂けると幸いです。
https://camp-fire.jp/projects/278423/
さあ、新キャラクターを作ろう
ルミナスタジオのキャラクターは、基本的に一つのおはなしの中で登場するものを、リアルのメタに当てはめて動かしていました。
そのおはなしは『Children's rhapsody : 昔の話/今の話』といい、初期の構想はまさに厨二病時代……中学生の頃から存在していました。輝鳴紅葉という名前もまさにその時から存在しています。
アルマを登場させるには、このおはなしの中に彼女をどう登場させるかを考える必要がありますが、まず先にどんなディテールなのかを作ることにしました。
その方法として取ったのが、ルミナスタジオ公式公開Discordでアイデアを募るものでした。
元はと言えば、アルマは単純にルミナスタジオ企画のVR想定3Dアバターモデルとして制作する予定でした。
初めに、新たに作るキャラクターにはソーシャルVRで人気のケモミミをつけてやろうと考えました。どうせルミナスタジオの映像作品とは違うラインなのだから、自由に要素を組み込んでも良いだろうという理由ですね。
そしてもちろん何かしらのシャボン玉要素を盛り込んで、ただのケモミミ娘で済まさないルミナスタジオらしいアバターをソーシャルVR、具体的にはVRChatで活用して欲しかったわけです。
が、そこはクラウドファンディングのプロジェクトページで思いとどまったことを紹介した通り。せっかく多くの方と企画するキャラクターなのだから、これをルミナスタジオ映像作品の新しいファミリーとして迎えるのはアリだろうと考えました。
以下、まとまった構想を紅葉とアンジェリカにそれっぽく議論してもらいましょう。
「作品に合うフレンドリーさが欲しい」
紅葉……つまり俺が考えたポイントは『作品にマッチするか』でした。
キャラクターの外見は追々詰めるとして、そのキャラが作品に合わなければ色々なズレが生まれてしまう。北海道(特に道央エリア)を知る俺達だと新鮮さが演出しにくい難点もあります。特に俺のような人外だとモーション取るのがムズいし。
それだけでなく、その映像上の舞台において学習性を持つ、修学旅行感のようなものが欲しいとも考えます。
新キャラは新しいことをスポンジのごとく吸収し、現代の北海道のことをよく知りたい意欲を持っているのが望ましいでしょう。
アンジェリカも後輩格だけど最強の妹すぎる感があるので、作品を観る人とほぼ同じ線で一緒に知識を探求できるのが良いんじゃないでしょうか。
主役が視聴者と同じ目線に立てるのは意外に重要です。ちょうど人気度合いの高いケモミミ+狐娘なのだから、上手く最適化すればルミナスタジオ史上最大の評判を得ることだって不可能じゃあない。
でもこだわりも重要。どこかに何かしらのシャボン玉要素が無いと独自性は出ません。体のパーツや衣装のどこかに仕込みたいとも思います。
つまり、考えるキャラクターのポイントは以下の通り。
・観る人の友達感を出せる性格
・喋りがカタくない、ゆるい後輩感の出る口調
・異名『学びの天才』
・ルミよりも敬語にこだわらない程度のくだけた感
・シャボン玉がかわいい
実際俺はそこにシャボン玉要素があればだいたいかわいいと思う程度にはチョロいので、それをどこに盛り込むかが重要でしょう。
最初の4つは動画構成上の要件ってやつよ。
「性癖に正直になりましょう」
アンジェリカの考えたポイントは先ほどの俺の要件に対して、体裁など気にするものかという、まさにシャボン玉族特有のおシコりポイントに素直になるべきという考えでした。
お前、俺が世間体を僅かでも考えてやっていたのにダイレクトにその壁ブッ壊してくるよな。
"シャボン玉族特有のおシコりポイント"、それはつまり体を構成する部位がシャボン玉になっていること。人間で例えると肌の露出部分やボディラインが強調されているようなものです。我々シャボン玉にとっては、如何に人の形態をシャボン化させながらキャラクター性を得られるかがセクシャルアピールなのだよ。
そこに人間の性癖ポイントが合わされば、ヒトにもシャボン玉にも愛される素晴らしいデザインが出来上がる!……かもしれない。
ヒトの性癖部分は……まあ成人とまではいかない程度の幼めな外見年齢なのとモダンスタイルな衣装ってところでいいでしょう。いただいたアイデアとしてマウンテンジャケットで横にディテールを稼ぐといったこともできます。
たとえば俺の場合は、おおよそ胸から下はすべてシャボン玉のままで、その関係で衣装が大きく膨らんだディテールを持ちます。その容貌は風船のようにも見えてスライムのようにも見える、明らかに人外でありながら人との繋がりも併せ持つデザインです。
アンジェリカの場合は完全な人型ですが、髪色はシャボン玉状のスペクトルグラデーションを持ち、俺の体表以上に露出する四肢や頭がすべすべ……いやツルテカぷにぷにで、反射する光もまたシャボン膜状のスペクトルで分散するという、別の方向性で人外デザインです。特に光源の関係上お御足が芸術的つやぷに感。某宝石のあやつらも顔負けだ。
そのキャラがシャボン玉であることを主張するならば、主要の構成部位をシャボン化させるのが最も最適である、と考えるのならばケモノ要素の部分のどこかをシャボン玉にしてしまえばいいであろうと考えました。
キタキツネのどこをシャボン玉にすればいい?ですが答えはすぐに出ました。尻尾です。
キャラクターのデフォルメをするにあたり、尻尾を大きく見せるのはそれがモフモフで柔らかい印象を見せる有効な手段です。それをあえて全部シャボン化してやる、まさに混沌の業を実現するわけです。
つまりまとめるとこういうこと。
・できるだけ体のシャボン玉部分を増やしたい
・我々と同じくシャボン肌特有のつるぷに感
・きつねの尻尾をあえてシャボン化してやる度胸
・ヒトの性癖もちょっと盛る、でもロリ寄りで
・モダンなマウンテンジャケットで衣装をシンプルに盛る
・シャボン玉尻尾で紅葉並にモデルのバウンディングボックスを大きく見せる方向性
・我々と同じくシャボン玉族特有の性癖に正直(重要)
圧倒的ドヤ顔。
要件が揃ったのでオファーしよう
アンジェリカにビジュアル面での特徴をまとめてもらったところで、ではアルマはどのようなキャラにするのか。
俺の主張とアンジェリカの主張はどちらも正しいしどちらも素直。がっつりまとめてイメージを完成させるにしても、この辺りは実は言うと俺の得意な分野から離れてしまうのもあります。
そう、ルミナスタジオにはキャラ原案を作ることはできても絵を作る能力は殆ど無いのだ。
なので、やっぱりここはアウトソーシングってやつです。できることは自分でやって、できないことはそのテのプロに任せるってやつですよ。
というわけで毎度ルミナスタジオの作品でお世話になっている浅木式サマ(Twitterはコチラ)へオファーを掛けるわけです。
アンジェリカのキャラデザインや限定ボイスアクターのみならず、俺の現行衣装デザインも担ってくれたハイパーマルチクリエイターのすげー奴、前回のnoteでのルミナスダイアリー発展期/限界期には何度かイラストオファーを出しているため、今回もそのご縁でデザインを依頼させて頂きました。
やっぱり予想通りパーフェクトなやつが出来上がってきた。
さすがのキャラデザ、シャボン玉同士はほぼゼロレイテンシで思ったことを共有できるがゆえ、ヒトとの意思疎通がそこまで得意ではない俺だけどクリエイターの発想力のおかげで完璧なものが返ってきた。浅木式サマサマである。
これでデザインが揃ったので、クラウドファンディングの筆頭資料となったわけです。
あとはじっくりバックストーリーでも作っていけばいいでしょう。
ということで、次回はそのアルマのバックストーリーや本拠地(という設定)を書いていくことにします。乞うご期待!
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