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#15 誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ
書く習慣1ヶ月チャレンジ、ついに折り返し地点まできた。
心で叫ぶ「えらいぞ私!」
『自分をほめることが(習慣化のための)行動変化につながる』と、ベストセラー「習慣超大全」にそう書いてあった。
目次のところにだけど。(本文読んでないんか)
心かきむしられてください
私が誰かにオススメしたい、というかあなたにオススメしたいのは何と言ってもこの本、「富士見二丁目交響楽団」
昭和に連載が始まり、外伝含め文庫で堂々54巻という長編BL小説である。
20代の頃、当時愛読していた「小説JUNE」(2004年に休刊)に読者投稿作品から連載になった作品として出会ったのだが、テーマが大好きなクラシック音楽ということと、当時は斬新であった「攻めも受けも身長170cm後半以上」という美味しそうな設定に即喰い付いた。
内容は、アマチュア音楽家の主人公がプロのそれに変貌していくサクセスストーリーなのだが、主人公とその恋人二人の成長が実に人間臭くて、彼らが翻弄される紆余曲折などは、「このまま夢を諦めていいのか?私よ!」とぎりぎり歯噛みせずにはいられない展開が続く。
カテゴリがBLとはいえその要素さえなければ、かの「のだめカンタービレ」を凌ぐ大人気になっていたのでは?と、ファンなら誰でも思ったであろう超名作である。(のだめカンタービレの方が8年ばかり後発)
著者本人も40代でプロ作家の夢を実現し、シリーズ累計400万部を超すヒット作を生む作家にまで上り詰めたお方。
BL好きだけでなく、遅咲きの夢を叶えようと歩んでいる同士には、是非とも読んでもらい、こみ上げる情熱に主人公と一緒になって胸を掻きむしってほしい作品なのである。
今はもう中古でしか手に入らないので、メルカリとかで全巻一気に買ってくれ。
否、是非ともお買い上げいただきたい。(正座)
宗教をやめるきっかけになった本
「オススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ」というお題ではあるが、2つ目も本である。
タイトルは「神との対話」
日本での出版は1997年とあるのでこれもまた昭和の本ということになる。
「神との対話」は友人のすすめで2015年頃に文庫版を読んだ。
内容は、著者が人生に絶望したある日、自動書記に近い形で神との対話をするようになったという実体験に基づくノンフィクションである。
本に出会った当時、私もどん底の人生でメソメソと泣き暮らす毎日を送っていた。
あれがうまく行かない、これもうまく行かない、仕事仲間はどんどん自分から離れていくという状況の中、その愚痴を聞いてくれた友人から「うちの旦那が、すごく良かったって言ってたから」と紹介されたのだ。
本の中で神からのメッセージとして紹介される内容は、どれもわかりやすくガッサガサにささくれた私の心にじんわりと染み渡り、それとともに当時私が所属していた宗教に抱えていた不満と疑問が大爆発。
やめたら一体どうなるのか、と恐怖でやめられずにいた宗教に決別する一歩をあと押ししてくれることになった。
今まさに宗教や人生に限界を感じているあなたに、是非ともオススメしたい。心がほんわりと安心に包まれる本である。
文庫で3巻まであるので、秋の夜長にじっくり読んでほしい。
ふと思い返せば、1冊目に紹介した小説も宗教をやめるきっかけになったのだった。BLなんて、大概の宗教ではご法度の思想、私の居た宗教でも当然禁止されていたジャンルの本。
プライベートな空間などほぼない、信者との集団生活の中でそれでも隠れて読んでいたのだから、私の信心も底が知れているというもの(笑)
いずれにせよ、どちらの本も私にとっては豊かな人生への道標になった。