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火を囲み、水の音を聴き、土の香りを。

先日のアジトは一棟貸しのこちらで
とても素敵な場所だった。

BBQコンロ
大きな露天ジャグジー
テントも張れる庭
風通しも抜群

理想的な平屋と動線でまさに夢の終の住処。
とても贅沢で欲しいものが全部詰まっていて
明るいうちからお肉を焼いて、焚き火をはじめて、ジャグジーに入り大きなベッドでゴロゴロして何よりも一棟貸しなので他者を気にしなくてよくって明け方には満天の星空だった。ビーチからそのまま帰っても外にもシャワーがあるしまさに南国仕様。
この日は夜中は豪雨だったんだけど屋根に落ちる雨音がまるで波音のようでそれも、またSpecialだった。もちろん火を落とした後だったので全く影響なく素敵なBGMだった。

火を囲み
水の音を聴き
土を感じる

これがいつの間にかとびきりの贅沢になってしまった。薪を焚べるのも火をおこすのも得意だし30才をすぎたあたりから植物を育てるのもなんとか上達してきた気がする。それは野草に目を向けだしたからかもしれない。もちろんたくさん失敗もした。
街の真ん中のマンションの小さなベランダは拾ってきたどんぐりが30センチほどに育ち、お裾分けして頂いた夏みかんのタネが3年目を迎えて私の小さな箱庭が育っている。今期みているドラマは大好きな野木亜紀子脚本の海に眠るダイヤモンド。軍艦島こと端島が舞台。いつか行ってみたいとずっと思っていた島の当時の生活が伺えるとても興味深いドラマ。実は母方の祖父は田川の炭鉱に行っていた時期があった。母の幼少期だったがとてもとても楽しくてお祭りの時はとても盛大だったというのを聞いていた。いつか家族で九州に旅行に行った時にわざわざ田川市をドライブした事がある。もちろん街は変わり果てていたんだけど母は当時食べた鶴の子饅頭に再会できて嬉しそうだった。なので母にとっての福岡銘菓は鶴の子饅頭一択だ。ちなみに体調が悪くなり広島に引き上げた祖父はその後の事故に巻き込まれなかったので私がいる。そういえば祖父は自宅の庭を池まで全て手作りした器用な人で緑の手の持ち主だった。私も20代の頃は鉢の植え替えは祖父に任せっぱなしだった。

どんぐりを植えて芽が出て何度か季節を超えて気付いた事がある。
葉が全部落ちても、根が張っていれば幹はたくましくなり次の春でまた芽吹く。風にあてていた方が強くなる。太陽の光と適度な水と風と土があれば生きていく。根を張るというのは大切な事。

愛が根を張る。

と歌っていたのはEGO-WRAPPIN。
この歌詞が大好きで土の上の表面的な事なんかよりずっと大事なのは自分のねっこの部分。
根を張るためには、、とremindする。

コンクリートの緑なき島の端島が屋上緑化に取り組む話は私の大好きなアクロスを思い出した。
何度も何度も博多に行く度にアクロスに登る。ラピュタになる経過を感じるために。大きな飛行機を見上げるために。そろそろローズマリーを手元で育てたいし苔も始めたい。すくすく育っていく増えていく緑は私を癒してくれる。


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