全てが終活と生前葬
時間と心が止まってたコロナ禍。アクリル板とマスクとリミッターを外して会いたい人に会いに、行きたい場所に行く日々。それはもう終活と生前葬と言ってもいい気がする。とはいえ、したい事が山盛りなので120歳まで丈夫な胃腸と健脚を持続しないとなんだけど。
いつか、いつかと思ってたらその時は延々とこないし後回しにする理由はない。いつだってその時にしくじったなと思いたくないから時間とお金をベットしてコスパよく旅に出る。会いたい人に会いたい。
死がつなぐ縁もあるけど、最期を見送るよりもやっぱり笑った顔がみたいし話がしたい。人は2度死ぬという。肉体が死んだ時と、忘れられた時。私は大好きな人もお気に入りの場所も覚えておきたい。空気も色も温度も音も何一つ溢さず。楽しいだけをうれしいだけを抱えて纏っていきたい。私も何度かのターニングポイントと疲弊で立ち尽くしたり諦めたり逃げ出したりしてきたけど、その度に生まれ変わって、これから先の方が長い事実に対峙してここまできたけどそろそろ好きな事をしていくフェーズに入った気がする。少なくとも動けるうちは動く。出来ない理由を探すより骨髄反射で動く。
観たい景色と見せたい景色と、一緒に見たい景色。太陽が沈むのか昇るのかがみて分かるようになってきた。何度でも好きな人と一緒にみたい景色がある。並んでみたいから、同じ方向を向かって歩いてる感じがいい。助手席で流れる車窓を見れる贅沢。運転しながら何処かへ連れて行けるうれしさ。
次はいつ会える?
じゃなくて、次は冬にそっちに行くから会おうね。
また、すぐ。
なのがいい。面倒くさい駆け引きして遊ぶ時間はいらない。好きな事を好きだと口に出す。
いつ地球が終わっても大丈夫なぐらいの気持ちで毎日毎日をうれしい楽しい大好きで埋めていく。お揃いの好きな景色と出来事が増えていく幸せ。同じカツカレー食べて、また1つお揃いが増えた。