老人(私)と海とカメラ
不思議とデジタルに機材が変わってから「防水カメラ」というのを殆んど買っていない。
以前、RICOHの「PX」というコンデジは持っていたが、画質があまり良くないと言うこともあって処分してしまった。
それ以来、防水デジカメは買っていない。
FUJIFILMのXPシリーズとか、比較的安価でかつそこそこ写りそうなものでも、今一歩と言うところで諦めている。
フィルムカメラでは「フジカ HD-M」というのを所持していた。
これは水中でも使えるヘビーデューティーなカメラで、AFですら無いが写りは良いと言うことで、買い求めたカメラだった。
しかしこのカメラとの付き合いは短いものだった。
当時付き合っていた女性と海にでかけ、彼女の写真などを数枚撮った後、動かなくなってしまったのだ。
勿論海の中にも持ち出したのだが、その外観から言っても、それで簡単に壊れる事も無かろうと信頼していたのだが。
結局、直ることもなく廃棄する羽目に。
彼女との縁も、その数年後には切れてしまった。
どちらももう、私の手には返っては来ない。
防水カメラを買わないのは、過去のそんな甘酸っぱい記憶がまだ残っているからだろうか?。
それとも単に、水を被るような現場での撮影をすると言うことが無いからだろうか?。
理由を考えると、どこか物寂しい気持ちになるのは、老いたからなのだろうか?。
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