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44。

気温の激変は、風景写真を(も)撮ってる人間にとっては脅威だ。
今年は全く!紅葉のピークが掴めない。

紅葉という被写体は難しいもので、夏場のコンディションが秋に大きな影響を及ぼす。
病気や虫食いがあると、全体像も薄暗く見えて、彩度もコントラストも落ちる。

今年は果たしてどうなのか。
寒暖差が激しいと発色は良くなるが、全体的には日照不足だったそうだから、どの程度樹力が保たれているかは気になる。

群馬県知事が怒っていたけれど、群馬は人気度ランキングで44位だったそうだ。
地元民から見ると、実際そう悪い場所ではない。
自然は豊富で、これからの紅葉は見応えもある。
宣伝下手というか、その気がないだけで、案外と手付かずの撮影ポイントがたくさんあったりする。

本音で言えば、隠れたポイントに、人にわんさか来て欲しくない。
駐車場もほぼ無かったりするから、有名になると地元の人が迷惑する。
ランクが上がって観光客が増加すると、風景に人が入ってしまったり、ザワザワ煩くて気分の解放も集中もできない。

風景撮影の時の一番の難問は、人間だ。
観光収入を充てにしたいのは、自治体と特定の人々だけで、ほとんどの人は観光化というものを深く考えてはいない。
煩わしく思っているだけだ。

44位…結構じゃないか。
魅力というのは、多数の人が同一に感じる場所やモノだから良いというものじゃない。
個々が其々感じているところ…数値になり得ないものが、実際には貴重なのだ。
統計など下らないことだ。

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