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いろいろあって、みんないい

昔、携帯電話のカメラは「メモ用」でしか無かった。
それはそれで重宝はしたが、撮影作品を撮る目的で使うなど思いもよらなかった。

風景は勿論、ポートレートでも使えた代物じゃ無かった。
せいぜいが自分のペットを撮影して、誰かに見せるくらいの画質でしか無かった。

故に必ずカメラを持参した。
旅行に行く時に、カメラを持って出ない事はまず考えられなかった。
旅の支度として、カメラは揺るがないポジションを占めていたと言えるでしょう。

晩秋の季節になって、さあ、どこへ行こうかな?と考えながら、同時にどのシステムを持っていこうかと考える。
花も撮るかな?…いやいや今はシーズンオフだから望遠のズームは要るまい。
紅葉ももう終盤で、旬は過ぎたろう。
広角だけでも良いかもね?…と思っていると、突然
「じゃ、カメラ要らなくね?」
…という状況にぶつかる。
えええっ?と自らの言葉に慄き、冷や汗を流す。
…いやまさか、そこまでOKなの?と。

iPhone SE2にスマホを変更してから、こんな事が増えた。
スマホカメラの画質を信頼してしまっている自分がいる。
ムービーの性能も高くて、特にブレ防止の効きがとても良い。
おまけに防水で、雨だろうと躊躇なくポケットから引っ張り出して撮影出来るから、その信頼度は爆上がりというわけだ。

仔細に見れば、特に遠景の木々のディテールなどは潰れ気味で、専用品に及ばない部分は多々あるが、特にHDRの出来が良く、記憶色傾向にはあるが、あまり派手さが気にならないのは良い。

ようやくスマホのカメラが風景撮影に使える様になった。
これは非常に画期的な出来事で、カメラを持参せず、手ぶらで彷徨える様になった。
しかも地点情報をjpegに書き込めるので、後々での使用がとても楽だ。

つまり「コンデジ以上に便利」という事になる。
しかしズーム比の大きなレンズを装着している利点もかなり有る。
実はこれから出かけるのだが(2023年11月26日)迷った末にコンデジも持参することにした。
被写体を大きく写せるのは、冬場の撮影の場合にはありがたいから。
落ち残った葉っぱだったり、野鳥なんかもメインシーズンは冬だし。

使い分けだな、と改めて思う。
これ一本で済むというのはカッコいいし、ストイックで好きなんだけど、写真撮影はそうもいかない。
本当は次元大介みたいに「俺の相棒はこのコンバットマグナムだけなのさ」とか、カメラ片手に言いたいのだけど。

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