レンズメーカー(コシナ)の話
純正のレンズは高い。
まあ最近は「撒き餌レンズ」なるものをメーカーもつくっているけど、トータルで言えばやはり写真レンズは高価なものだ。
今ではグッと少なくなったけど、フィルムカメラの時代には様々な「レンズメーカー」が存在した。
私が知っているだけでも…
サン/トップマン/コムラー/アベノン/コシナ/トキナー/テフノン/シグマ/タムロン/オオサワ
…などがあった。
まあ、OEM製品も多いのだが、カメラメーカー純正レンズより安いので、よく使ったものだ。
この中で、思い入れ深いのはコシナだ。
外見はプラスチッキーであり、操作感もどこかスカスカしていたりして安っぽかったが、妙に愛着が沸いたレンズだった。
リコーの55㎜ F1.2のOEMだと思うが、コシナにも同じスペックのレンズが存在した。
(記憶ではKマウントしか存在していないので、おそらくはOEM)
F1.2という大口径標準レンズだから、純正だとおいそれとは買えないのだが、そこがレンズメーカーの強み。
手に入れたレンズは、その開放のボケが凄まじく、本当にピントが浅かった。
他にも、20㎜単焦点レンズも持っていた。
こちらも軽くて使い勝手がよく、超広角の世界を初めて知った意味で、記憶に残るレンズだった。
チープなカメラが好きで、昔から高級機にはあまり興味がない。
今までに所有したカメラだと、NikonのF3くらい。
それはレンズでも同じで、スペックの高いカメラやレンズを買ったときはいつも「必要に迫られて」買っていた。
そして長くは手元には無かったりする。
最近のコシナは高級路線で、フォクトレンダー等のレンズがメインだけど、私にとってはあのプラ丸出しの造りのレンズ群こそ、コシナーレンズなのだ。
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