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カメラのこれから

キヤノンがコンデジの再生産に前向きだという。

https://digicame-info.com/2025/01/post-1805.html

これだけだと確信とは言えないが、具体案が出るならば可能性を信じてみたいと思う。

個人的にはキヤノンもいいが、OLYMPUSとPanasonicに期待したい。
両社ともMFTセンサーの技術を有しているからだ。

不可能な事では無いと思う。
コンデジだからレンズの沈胴とレンズバリアは必須と思うが、過去にはフィルムで成し遂げてきた事だから(フィルムはフルサイズだし)MFTだから無理という事も無いだろう。

1インチより大型のセンサーであるMFTだから、画質に不信は無い。
ボディの大きさも、手に余るというほどにはならずに済むだろう。
Panasonicには、過去にMFT 使用のコンデジもあり、あれから年月も経過しているから、開発期間はそう長くもならないかと思う。

高齢になってくると、重いレンズとボディを抱えての撮影は鬱陶しくなる。
そこでミラーレス!!…というのが目論見だったのかも知れないが、実際はカメラそのものを辞めて、スマホでの撮影に終始する人が多くなってきた。
スマホカメラの性能が上がったのだから、それは当然の帰結。
…ただそこから溢れ落ちたユーザーは、自分達が愛せるカメラを探して右往左往する羽目になってしまう。

正直、望遠はそれほどには要らない。
孫の運動会を撮るのはジジババでは無く、パパママの仕事であり、使命である。
だからレンズ交換式のカメラも必要ではない。

視力が徹底的に落ちてくる。
最早AFと、モニタービューが出来るカメラ以外は使う気になれなくなる。
特に大きく重いものは、カメラ以外でも持ち出したくない。
よくよくスマホという商品は良くできていると感心する。

しかし、家族スナップ以外となると、スマホでは物足りなくなる。
キレイな背景ボケが欲しい…撮影しているという実感が欲しい…手に馴染む「道具感」とでも言うべきものが、スマホには無いのだ。

ここにコンデジの棲み場がある。
カバンに入れて持ち運び、好きな景色に取り出して、露出を決め、構図を定めて撮影するという一連のプロセスを味わえるのはコンデジしか無い。
スマホは撮影が空虚だ。
だが重たいミラーレスは、取り扱いに気を使う。
レンズが収納できて、バリアが電源オフで閉じるという機能があってこその「自由感」。
コンデジにしか求められない世界というものは有るのだ。

普及機は海外製に任せて、高級コンデジを日本のメーカーは作るべきだ。
ミラーレスの小型機は、その定めを終えたと見て良いだろう。
今以上に小さいボディを作ることは無意味だ。

小型機の製品開発と販売を休止し、高級コンデジに的を絞るべきと思う。
新製品の発表のスパンは現在よりも長くし、カメラ開発にはもっと時間をかけて、より良い製品を提供するように方向転換を図るべきだろう。
高価にはなるが…それはやむなしだ。
利益も少なくなるが、現物が提供出来なくなるよりはマシだろう。

日本のカメラ業界は転換点に来ている。
ラインを減らし、多様な要求に応える事が出来なくてもいい。
今欲しいのは、飽きる事無く使い続けられ、買った満足と同時に「使い続けられた満足」を得られるような、そんな一台だ。
ライカMシリーズのような、あの感じが欲しい。


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