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「あの花」プチ巡礼

秩父に出掛けた。

秩父は主に古寺仏閣を訪ねたり、花の撮影に出掛けていくことが多く、馴染みの地ではある。

今回は、秩父市街です。
実はアニメ好きという側面もあったりするので、当然「あの花」も外せないわけです。今年は「あの花」の10th anniversary yearだったりするので「旧秩父橋」にトコトコ行ってきたのです。

「あの花」には、ハマってしまいました。
昔物語ありの、高校恋物語ありの、幽霊少女で、龍勢祭りで…それで舞台が秩父と来たもんだ!!…で、ハマらなきゃ嘘です。

本当に、秩父の「そうそれ!」というところを突いてましたね。
ある意味、テーマそのものはすごく暗いのですが、その暗さが、山の懐、翳りの深さとして、この地のオーラとシンクロしている気がします。

当日は雨。
いつもの間抜けさが出て、バスの行き先を違えた私は、軽い気持ちで徒歩で橋へと向かいました。

感想は「ああ、こんなもんか?」です。
リアルと絵は違いますからね。
それは、写真というメディアと長く関わっていると、自然と身に付いてしまう業みたいなものです。
同じ画角、ポイントであっても、頭のどこかで「コレジャナイ感」があるのです。

…雨はあいも変わらずに降り注ぎ、バスはこれまたウッカリで(いつも変な人ではあるが、この時は輪をかけておかしかった…)乗り遅れ、再びとぼとぼと駅へと歩きます。

辛いし、面倒なのですが…この妙に降られている感じが好きなのは何故でしょうか?。
実は翌日に風邪をひいてしまって、数日ダウンしたのですが…それでも何故か、雨に降られているのは好きなんです。

半分ヘトヘトになりながら、秩父駅に到着。
隣の秩父地場産センター2Fでの「あの花企画展」を見学。
正直、ちょっと気恥ずかしかったな。

私にとっての聖地巡りは、作品とはほんの少しだけ距離があったほうが良いみたいです。
その辺りの感覚は、不思議と札所巡りと良く似ている気がします。
実際に観音様に出会うというものじゃなく、空気を共に吸うというか、共有する感覚なんですね。

案外…これからの札所巡りや遍路は、寺社仏閣に限ったものじゃなく、アニメの登場地や、舞台になった場所を巡る…なんてことになるかも知れませんね。

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