カメラのグリップの話
昨日、地元の電器店でスマホを見る傍ら、ミラーレスカメラを数機触ってみた。
私はコンパクトなカメラが好きなので、MFTの二台である「OLYMPUS E-PL9」と「LUMIX G100」を手にした。
あれ?と思った。
「何だか手が窮屈だ」
…こんなにも小さかったっけ?と少し驚いた。
詳しくは比べていないけど、自分のE-PL3はもっと「ゆとり」があった。
それが、指の先がレンズに当たって伸ばせない。
同じようなサイズか、もしくは一回り大きいはずなのに。
一見したよりも実際は小さかった。
デザインの違いで言えば、グリップの有無くらい。
それも大きなグリップじゃなくて、ステディーなもの。
なのに妙に小さくて狭い。
「あ、これが気になってたんだな」
…そう思った。
小さなボディーに感じていた違和感。
なのに機種によってそれが自覚できたり出来なかったりする。
その不思議さの原因はグリップの形状に有ったのだ。
レンズ交換式カメラというのは、超望遠から超広角までのレンズがすべて使えなければいけない。
ゆえに「グリップくらい無いと、支えきれんだろ」と言うことで、小さいながらもグリップを着ける。
しかしこれが標準ズーム等を着けていると、指の先の方がボディーから浮いてしまって、上手く握れなくなる事態が発生するのだ。
私は手が少し大きいが、むしろ指が長いという方が当たっている。
α55のグリップも細くて低めのグリップだが、やはりボディーに指が触る。
触ったところが擦りきれてしまって、なんともみっともない。
α55も、握っていて安心感が少ないボディだ。
流石にオリペンほどではないが、多少手が疲れやすい。
これに大口径の標準ズームを着けて撮っていると、手首が少し痛くなってくる。
重さを右手メインで支えているから、グリップの働き如何では負担が大きくなってしまうらしい。
カメラという道具は、つくづく「まとまり」が大事なのだなぁと思う。
重いレンズには重くて大きなボディ。
軽快なレンズには、小さくて軽快なボディがいい。
そして同じように小さなボディでも、突き詰めていくとベストとも言えるパッケージングの一台というものがあるのだ。
カメラの世界も結構深い。
だからこそ、カメラ沼もまた深くなっていく。
…当然だな(笑)。
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