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こ、これが進化(わかさ)か?…

まずは見て頂きたい。

HUAWEI P20lite


SONY α55
(SAL35F18使用)

構図はやや異なるが、未補正のカットだ。

カメラは10年以上前の製品だが、レンズは単焦点の標準だ。
因みにF6.3まで絞っている。

好みはあるが、パッと見だとスマホの方が明確に見える。
画角も異なるし、比較は乱暴かとも思うが…地面と空との輝度差も調整され、電子補正が多く施されているだろうスマホの画像は、最早ここまでと思うほどに凄い。

HDR等は使用していないが、それでも何の工夫もしないのにキレイに写るのだ。
…つくづく「デジカメはソフトが大事なのだ」ということを思い知らされている。

そしてガッカリもしている。
制約は有るとはいえ、誰だって上手く写真が撮れてしまうのだから。
フィルム時代には有り得なかった事が、デジタルでは可能となった。

いや、ガッカリだけではない。
むしろ喜ばしくも思っている。
大事なことは、何と言っても「キチンと撮れている」事で、失敗が少ないのは素晴らしい事だ。

オマケに、スマホはデータ管理の能力もすこぶる優れた機械で、位置情報や撮影時間、カメラを向けた方向まで記録してくれる。
マップアプリとのコンビネーションでは、再訪する時のナビゲーションとしての役割まで果たしてくれる。
ただただ凄い。

私は多分、大きな勘違いをしてきていたのだろう。
カメラはカメラで、アナログもデジタルもあるまいよ?と何処かで思い込んでいたのだろう。
頭の片隅で、その違いを認めたがらなかった部分があった。
デジタル写真は、アナログの延長線上にあるのだと、どこかで思いたがっていたのかも知れない。

否、そうじゃないのだ!。
デジタルはデジタル。
技術進化で変化し続けるもの。
アナログとは似て非なるもので、異母兄弟のような存在なのだ。

だから最新製品こそが正義。
…いや、もちろん昔の製品を好んで使うのもアリだが…デジタルはきっと後戻りはしないし、出来ないメディアなのだと思う。

そう考えたとき、ペンタックスが行っている「フィルムカメラの新製品プロジェクト」
というものも合点がいった。
つまりペンタックスは、デジタルとアナログは相容れないもので、独自の道を互いに模索していく必要があると睨んだのだろう。
EVFに走らず、頑なに光学ファインダーに拘ってきた同社だから、その性格の齟齬について、きっと大きなものを感じ取ってきていたのかも知れない。
これはある意味で、カメラメーカーとしては大きな意味を持つものと言える。
単なる懐古趣味では無い、これからの写真世紀というものを見越してのものであろう!。

…ともあれ、この事は今でも迷いの淵にある私自身にとっても、結構大事なことであるとも言える。
ハッキリしているのは、フィルムには戻らないと言うことと、写真そのものは捨てないと言うことだ。

…何となく、未来(とき)が見えてきたような?気がしている…ような?。
ああ、私はきっとニュータイプじゃ無いんだなぁー。

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