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昔と同じように…

えーい、困った!!。
シグマのDPが欲しい!!。

…まあ、買わないだろうが。
正確には「買えない」だろう。
先立つモノが無いからww。

何故急にDP(2以外でもいい)が欲しくなったかというと…思い出してしまったから。
昔の事を…。

昔…何度かここで書いたように、フィルム時代にもコンパクトカメラが好きで、買っていた。
今よりも、資金が自由に使えたので、中古ではなく新品を買っていた。
ビックミニもそうだった。
小さいくせに、良く写ったカメラだった。

…デジタルでは、コンデジと一眼の差は大きい。
特に普及機との差は、言うまでもない。
写りも全く違う。

しかしフィルム機には、その差は小さい。
同じフィルムなら、パッと見では差を見つけ出すことが困難だ。
晴天順光の状態なら、尚更だろう。

デジタルではいかんともしがたい差が出る。
桜は、私が好きな被写体のひとつだけど、全体を撮ったときの差は、小さなモニターでもハッキリとわかってしまう。
センサーの大きさの差だ。

デジタル時代になり、画質と値段が正比例することになった。
これは悔しい事実だった。
フィルム時代には、その差はあれどアバウトであった。
小さなカメラから、傑作が生まれでる可能性があった。

コンデジは好きだ…しかし、風景を撮るのに持ち出すことはまず無い。
性能差が出すぎてしまう。
高級コンデジという分野もあるけれど、やはりセンサーサイズは小さめだし、レンズにも無理が多いように感じる。

コンパクトで風景が撮れない。
このことが頭の片隅に引っ掛かっている。
フィルムではできたことが、デジタルで何故出来ないのか。
これでは退化ではないか。

DPシリーズは、この矛盾に応えたカメラだと思う。
決して安価では無いが、破格に高いわけでもない。
小さなカメラで、高画質を得る。
そのことを体現させたカメラだ。

真冬の東北を、普通列車だけで巡ったことがあった。
機材はミノルタα8700iとコニカビックミニ。
スナップや記録だけに使うつもりが、結局は車窓風景はすべてビックミニで撮っていた。
駅や車内風景も。

もし、同じような鉄道旅をして、海辺の駅で降りて、周囲の風景を記録しようというとき、一台のコンデジだけを持って彷徨うなら…その時握っているのはDPであったなら、と思うのだ。

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