外国人雇用管理主任者試験まとめ
フリーランスの簿記講師、おしばです。
「外国人雇用管理主任者」という試験を受けてきましたので、受験するに至った経緯~結果までをまとめておきたいと思います。
1.外国人雇用管理主任者とは
「外国人雇用管理主任者」は、外国人雇用についての専門知識を身に着け、外国人雇用に関するトータル的なサポートができる人材の育成を目的として設立された資格です。
企業が外国人雇用を導入するうえで活用できる各種助成金制度の申請をサポートする「社会保険労務士」やビザ申請の手続きや労働生活相談などを行う「企業の人事労務担当者」等、外国人雇用に関わる全ての方に有用な資格です。(公式HPの試験概要より)
人手不足により日本で働く外国人が増えましたよね。
そこで2019年10月~スタートした「外国人雇用管理主任者」という民間試験。
この試験では、外国人を雇用、管理する上で抑えておきたい知識を学びます。
内容は、ビザ申請・社会保険等どんな手続きが必要なのか、労働基準法・入管法などの法律の基礎知識、職場の受け入れ態勢や職場づくりなど広く浅く問われます。
日商簿記と同じくCBT試験(ネット試験)なので、会場に空きがあればいつでも手軽に受けられる試験です。
詳しくは公式HPをご覧ください↓
2.きっかけ
なぜ私が受験しようと思ったのか、それは「仕事をする上で必要な知識である」と思ったからです。至って普通の理由ですみません。
私の現在の仕事は、
①個人レッスン:各種簿記検定・ビジネス会計検定などの試験対策
②企業:経理や営業などの導入研修、外国人社員の業務進捗管理や指導
③ビジネス専門学校:留学生に対して「簿記」「ビジネスプランニング(起業・プレゼン)」の講義
となっており、外国人に接する機会が多い状況です。
海外在住経験もあり、異なる文化に触れることが大好きな自分にとっては幸せな日々なのですが、「彼らと接する中で改めてしっかりビザや入管法について学びたい」と思っていたこと。
そして、外国人を受け入れた企業の方々とお話しする上で見えた「手続きは専門家の先生にすべてお願いするとしても、どう彼らを受け入れ、接したらよいのか分からないことだらけ…」という戸惑い。
この願望をかなえたい、そして少しでも悩みを解消できるきっかけになればと思っていたところ、弁護士事務所に勤務している妹から「外国人雇用管理主任者」なる試験を教えてもらい受験することにしました。
3.試験に関する情報がなさすぎる
新しい試験かつニッチな試験ということで、情報が全然なく対策を立てづらかったです。過去問や試験問題イメージもないですからね。
ということで、公式HPに出ている情報だけを頼りに勉強を開始しました。
4.勉強法と時間
・これまで資格試験には40個以上合格している(試験に慣れてる
・総務職を経験している(社会保険について理解はゼロではない
・外国人と接している(ビザや入管法に関して少しだけ知識あり
というスペックで勉強開始。
とにかく楽はしたいけど、正しく役立つ知識はしっかり理解したいというわがままウーマンなので、結局「公式HPで無料公開されている資料・動画」と「専門学校の対策講座」で勉強期間1ヵ月と計画を立てた上で学習を進めていきました。
■公式無料配布資料・動画
試験を受験してみて、このレジュメだけで絶対合格できると確信しました。
受験する前は試験内容が分からなかったので、太字の部分を中心に暗記しました。LEC講義動画のテキストとしても活用できたので万能なレジュメです。
(講義で聞いたことをどんどん書き込んでました)
*公式無料配布資料↓
*公式無料公開動画↓
■LEC専門学校の対策講座
正直前述の無料資料と動画だけでも合格できてしまうかもしれませんが、無料のコンテンツは、
・強弱をつけて勉強しづらいので結局効率が悪い
・文章だけで理解するのは難しい
ということで、16,280円払ってLECの動画講座を受けました。
少し流れが前後する部分もありましたは、受講して正解だったと思いますね。
実際試験を受けたら、「技能実習と特定技能の違いは押さえておきましょう!」など強調されていたポイントから出題されていました。
※講義内で映し出されたレジュメが非常に分かりやすかったのでスクショしてまとめて、公式の無料資料と一緒に綴じて勉強しました。
こんな感じの勉強方法でいいのかなぁと不安になりながら、いよいよ試験当日です。
5.試験当日
予約してた試験時間の30分前から受付できるので、早くついて早く始めました。
日商簿記の試験と同じCBT試験なので、試験会場に入ってからの要領は日商簿記と同じです。
違いは電卓を持ち込まない、くらいですかね。メモ用紙ももらいましたし。
でも日商簿記にはなかった「チュートリアル」と言って試験操作を確認できたのは助かりました。
よろしけば日商簿記CBT試験についてYouTube動画をアップしていますのでご参考までに↓
https://www.youtube.com/watch?v=odilT-hivmY
試験時間は60分で、4肢問題が50問出題されます。
事前に受験された方のブログなどを読むと「簡単」「だれでも受かる!」と書いていたので、想像していたよりも難しく感じましたね…。(私の頭が弱いだけだと思いますが笑
もちろん資格外活動の就業時間制限など基本的で簡単な問題もあったのですが、難しく感じた部分は、
・あまりマークしてなかった問題がでた
(企業内転勤、法律よりも細かい手続きに関する問題がめっちゃ出る)
・教習所の筆記試験かな?と思うようないやらしい問題がでた
・微妙な違いが問われるので答えを選ぶのにすごく迷う
という感じですかね。
留学生の数や順位、各種手続き関連、社会保険関連(各種保険の特徴や、外国人と日本人の適用相違点など)からメインに出た印象です。
ただし、問題はランダムですから同じ問題が出るとは限りませんのでご注意を!
後で見直したい問題にはチェックマークを付けることができて、見直しも楽ちんでした。
そして、見直しも終えて40分経過したあたりで試験終了ボタンを押しました。
6.試験結果
試験終了ボタンを押すと、すぐに合否が画面に映し出されます。
70%が合格ラインですから、
50問×70%=35問以上正解すれば合格です。
試験結果は…
合格ラインジャストおおおおお!!!笑
最後に見直し修正してよかったです…
7.その後(追記)
合格から1ヵ月くらいに合格証書が郵送されてきました。
正式に外国人雇用支援センターに登録申請をすると、2週間後くらいに認定証が送られてきます。
※ちなみに登録料として1万円(有効期間3年)を支払います。
正式登録をするメリットは、
・研修が受けられる(有料っぽい)
・季刊誌やメルマガが読める
・HPで紹介される など…
うむ。
試験を受けてみて、曖昧な理解だったと気づく部分もたくさんありましたし、点数もよろしくないので今後も引き続き勉強していこうと思います。
自分にとっては勉強するきっかけにもなり、留学生や外国人就労者と接する上で必要な基礎知識を少し蓄えることができ受験して本当に良かったです。
検定試験は自分にとってどんな意味があるのか?を考えればいいので、他の誰かに無意味といわれようが関係ありません。
ぜひご興味ある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?