
善と悪の戦い
今日はバリ島の宗教行事の一つチャロナランのことを
私は詳しくはないので実際に行き感じたことを書いてみようと思います
まずチャロナランについて
私は細かいところまで分からないので・・リンク貼りました
善の象徴バロンと悪の象徴ランダが戦いますが、どちらが勝つという決着は付けないそうです
私は3回ほど観ましたが、最後まで見切ったのは1回だけです
実はこのチャロナラン最後まで見通した方が良いそうで途中で帰るとバチが当たるとかなんとか・・・(信じるか信じないかはあなた次第)
最後まで観たのがウブドにあるクトゥ村のチャロナラン
お供物を頭上に乗せて歩く姿が美しい。自然と体幹が鍛えられる
赤い絨毯の上で繰り広げられるチャロナラン劇
一番前は子供たちの特等席
楽器演奏者の方々
この割門から踊り子が現れる
お供物の高いこと!そしてバランス良く歩く女性たち
こちらは動画です
白い仮面はテレックと言う踊りで森の妖精の踊りだそうです
曲が好き!
お供物を頭上に乗せた女性たちが赤い絨毯の上に集まったりし劇が始まっていくのですが、始まる前から本物の死体が運ばれるかも?!と聞いていてドキドキしながら観ました(バリ人は遺体を見るのは慣れているそう。それはお葬式に行う儀式によるものか。私は祖母の遺体とも対面出来ないほど怖がりです。おばあちゃんごめんなさい)
実際、死体が現れるシーンがあるのですが本物かは分からず
ただ、若い男性たちが死体(役)の周りに集まり写真を撮ったりタバコを吸ったりと何やら私には出来ないことをされてました
バロン(善の象徴)はお顔が可愛いので好きなのですがランダ(悪の象徴)はやはり怖いイメージがあり恐ろしい・・・のです
劇を見ているとランダや死体役の方はかなりエネルギーが強くないと務まらないと感じました
マンクーさんと言われる僧侶の目力が強かったことも印象に残ってます
何より・・・今まで観ていた村人が何かのタイミングで一斉に、いなくなったことがとても心に残ってます!!
私はてっきりランダがお墓に行き、村の方々もその様子を見に行ったんだろうなぁ・・と思い屋台で軽食を食べていました
食べ終わったらさっきまで楽器を演奏している方がいて、日本語が少し出来たのでお話ししていたのですが。。。
どうやら、チャロナラン劇は終わって皆さん帰ったとのこと・・・
この出来事が思い出したのがオンライインでオダランの模様を中継していた時、同じ様に観ている方が何かのタイミングで一斉にその場からいなくなったのです
何を観て、終わりとなったのか・・・
バリ人にならないと分からないのだろうか・・・謎です
なぜ、悪と善の争いに決着を付けないか
この意味が分かってきました
悪と善、陰と陽、+と− どちらもバランスを保ち中庸であること
これが生きていく上でもとても大切なんだと、気付かせてもらいました
戦闘物のドラマや映画は悪者を倒してハッパーエンドとなるが
実際、生きていると白黒付けても幸せになることは少ないし、むしろ苦しいこともある
悪者も好きで悪者を演じているわけではない
悪役ゆえの悲しみや強い愛情みたいなものもあるのかも知れません(これはまた、別のお話しのバリヒンドゥー教とは関係ないのですが、通じる部分はあるのかと)
チャロナラン劇を観てバリ島で学んだことの一つでした
今宵はクリスマスイブですね
メリー クリスマス!
お読みいただきありがとうございます。