とんでもハプンなカフェ記事を書いてしまった後でP.Sロータス
先日、カフェについて暑苦しく語った。
が、である。私はとんでもない手落ちに気づく。あまりにもひどい失態で、↑の記事をいったん宇宙まで飛ばして保留にしたいくらいだ(いや、残すけれども)
何とカフェブームを語るのに表参道「ロータス」を入れ忘れたのだった!!
頭の中で、今はもうなくなってしまった「デザートカンパニー」にまでは思いを馳せて歩いたが、もう少し足を伸ばせば届いたはずの「ロータス」。しかもこちらはまだまだ現役カフェである。
何たる不覚、何たる失策。
ということで、続きを書く。
カフェ好きで知らない人はいないだろう、山本宇一さん。彼が手掛けたのが「ロータス」。私は蓮が好きなのでこのカフェの存在を見落とすはずもなく(書き落としたが)、見つけた後比較的早い段階で訪れた。
オープンは2000年と言うのでそれから5年?6年?くらいは経っていたと推測するが、あまりにも勇みすぎてランチ目当てなのにランチスタート前に店についてしまうと言う田舎者の悲しさ有り余るデビューとなった(余談になるが、あの頃東京のデパートやカフェが軒並み11時オープンなのが信じられなかった。その分閉店が遅いのだと知った若かりし私)。
ただ、あまりに楽しみにしすぎた私の前のめりをスタッフの皆様がとても温かく迎えてくれたのは覚えている。提供はスタート時間からになるがオーダーは受付けるので待って欲しい、と言うことで席に通してもらい大人しくワクワクで待った。こうして待った上での一口目、ランチのスープの美味しさと言ったら!!!もう感動で打ち震えて、しばらく動けなかったほどだ(何でも大袈裟な私である)。
その後、見よう見まねでこのスープを何度家で作ったことか。今ではもうすっかりレシピも忘れてしまったが、カフェ本で見つけてからどんな店だろうと空想しすぎて頭の中が少々壊れ気味になったのも、今となっては良き思い出。
そして当然の流れで、お店のグッズであるカップを買って帰った。まあまあのお値段だったような気もするけれど、それは今でも現役だしお気に入りで色あせない。そんなことから考えてもお得すぎる買い物だった。
山本宇一さんはいくつかカフェをプロデュースされていて、ロータスから遡ること2年「バワリーキッチン」を駒沢という土地にオープンされている。彼の名前を聞くと真っ先に思い出すのが、バワリーキッチンという人も多いだろう。
この記事がオープン当初のことがよくわかって読みやすい。
これを見る限り、「デザカン」とかなり違うテンションで店を立ち上げ、続けてきたことがわかる。継続するコツというのはこの辺りに潜んでいるのかもしれない。どちらもそれぞれに魅力的だ。
残念ながら、駒沢という土地に馴染みがないのでバワリーキッチンは行ったことがないけれど、同系列の「モントーク」はアラーキーの写真展をやっていたこともあって一度伺った。
建物だけを見ると「入り口どこ?」というようなスマートでとっつきにくいお店だけれど、入ってみると落ち着いていて、食べ物もとても美味しかった。スタッフさんもとても親切。
会社のHPを見ると、どうやら東京駅近くにも2店舗お店があるらしい。
今は難しいけれど、次に東京にいくチャンスが訪れたらぜひ立ち寄りたい。
「ロータス」はタイミングに恵まれて、数回訪れた。友達を誘って、当時の恋人と、そして一番最近は一人で。
ただ、東京カフェ慣れしていない時代に行った時には席と席の間があまりに狭くて驚いた。隣の席の見知らぬ人が、まるで同じグループか?と錯覚するくらいの距離感なのだ。
席を詰めるということはイコール席数が増えるということで、土地代やら経費やらを考えると都会なりの算段があるのだろうから当然だろうけれど、正直地方から出てきたばかりの身としては驚きのほうが大きかった。
その昔アルバイトしていた地元のカフェで、お客さんとして東京から来た人が「贅沢な空間の使い方していますね」と感想を漏らしてきた時には、「そんなもんか?」と思ったけれど、あれを見ると納得する。
最近のカフェ熱は私の中では弱火のとろ火で、あまりチェックしていなかったけれど、ふと思い立って「ロータス」を検索するとインスタ中が何やら熊を模したお菓子の写真で埋め尽くされた。間違えたか?別のロータスっていう名前のカフェ?となぞなぞが頭を支配したが・・・
どうやら間違っていないらしい。最近は「映え」アイテムとして↓このチョコケーキが人気らしいのだ。(TAKE ME HOME背負ってるし)
ロータスはギラギラしていてエロティックで格好いいというイメージを勝手に抱いていた私はギャップに少々ついていけないのだけど、んー、確かによくよく見るとちょっと食べたいかも。
こちらの丸ごと桃も映えアイテムとして人気が高い
ただインスタをよくよく見てみると、
この写真発見。この席感覚。そう、これが私のイメージするロータス。
深夜までやっているし、非常に使いやすいお店として認知されているのだろう。いつ行っても混み合っているし、メニューも幅広く数が多い。
コーヒーのポットでの提供を最初に見たのもこちらだった。たくさん飲みたい、というニーズに答えたいということだが、喉が乾きがち派からすると、友達と行ったカフェで飲み物の量で安心できるのは嬉しい誤算。
ブレないコンセプトも必要だけれど、時代のニーズに答える敏感で柔軟な姿勢も大切。長い間それをやり続けていることに尊敬の念を抱かずにはいられない。
語っていたら俄然行きたくなる。今は無理だけど、行けるようになったら必ずや。