【ぼくの超日常#16】手が当たってゴメンなさい
息子(3歳)と一緒にスーパーへ買い物に行ったら、抱っこしろ抱っこしろとうるさいので仕方なく抱っこしたものの、ずーっと抱っこしているとさすがに重たいので降ろそうとしたらズルッと滑って、ぼくの手が息子の目に当たった。
あ…ヤベっ!
そう思って、しゃがみながら息子の顔を見る。「ゴメンな、痛かった?目に入っちゃった?」と聞いたら、本人はキョトンとしている。
おや?
当たってない?
よかった…と胸を撫で下ろそうとしたら、急に「痛いよぉー!」と言って泣きはじめた。やっぱり当たってたか。「どこが痛い?目のなか入った?」と確認したら、目を指さしながら「ココが痛イィ…」と訴えてくる。
あぁ…やっぱし。
どれどれ。「どこ?ちょっと痛いところ見せてみて」そう言って息子の目を覗き込もうとすると「ココだよ!ココが痛い!」と言って、今度は鼻の頭を指し示す。
ん?当たったの鼻か!
そうか、鼻だったか。鼻なら良かったと思いつつも「ゴメンねぇ。ココか。お鼻が痛いか」と言うと、長男は「うん。ココが痛い」そう言ってほっぺたを指す。
………おい。
(お主もしや……)ぼくはノリで「そうかぁ!ココが痛かったかぁ!」と言いながら息子のムスコをさすさすしたら「うん。ココが痛かった」と曰う。
そこはさすがに
当たってねぇよ
どうやら息子もノリで痛がってただけらしい。
なんなんだ一体。
ま、そんなわけで今日も平和だ。
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