LYXに関連するトークンについて【LUKSO part.9】
LUKSO MAGAZINE JP|Shell|note
↑こちらでLUKSOについての記事をまとめています。RayRayさんとの共同マガジンです!
※今回の記事は、私も調査が不足している部分があるかもしれません(特にTokenomics)。大筋は間違えていないと思いますが、ご容赦くださいm(_ _)m
LUKSO($LYX) Tokenomics
LUKSOの初期供給量および配分は、過去のGenesis Validatorによる投票で決定されています。
It’s Happening! The Genesis Validators are coming! | by Foundation for the New Creative Economies | LUKSO | Medium
また、これはRayRayさん経由で知ったのですが、この記事には興味深いことが書かれています。
運営は、LUKSOネットワークのステーキング(コンセンサスメカニズム)に原則参加しない。
仮に参加する場合であっても、ネットワーク全体の30%を占めないような制約事項を設けている。
※バリデータ数の変動も考慮するLYXの時価総額が6ヶ月にわたり€20億(約$20億ドル)以上を維持した場合、財団の保有する70%のLYXが凍結される
特定のブロックチェーンプロジェクトを立ち上げるときは、大半が「運営」なるものが存在し続けます。
LUKSOも然りです。
しかしながら彼らは、どうやらあんまり儲けたくなさそうです。
・・・言い方が変ですね。
参加者主体の、非中央集権でのチェーン運営を望んでいるように見えます。
また、新興チェーンでよくある「ロック解除による売り圧」や「VC(Venture Capital)」、「トークンのインフレ」も設定されていません。
個人的には、L1チェーンの中では破格にユーザー・投資家が重視されているTokenomicsに思えますね。
唯一優位性があるとすればプライベートセールやrICOのホルダーですが、4年以上も前の話ですし、潜在的な売り圧が圧倒的にある、という状態ではないように思います。
(当時彼らがペイした4年前のETH価格で考えれば、残念ながらrICO価格は、もはや実質割っているようなものかもしれませんね・・・。)
ちなみに、3.のフリーズ条項にある「$20億」の時価総額って、いまどのへんだろう?と思って調べてみました。
このレベルにたどり着くまでいつまでかかるやら・・・という感じもしますし、一生叶わぬ「フリーズ」になってしまう可能性もあるでしょうが、少なくとも、将来や成長を見据えても、怯える必要のないTokenomicsであることは確かなようです。
ちなみにそのうち記事にするかもしれない、過去発生したLeequid事件で32万LYXが実質GOXしていますが、Coinmarketcapに掲載されている循環供給数(30,535,906.59)は、私の計算によると、おそらくGOX分も加味されています・・・笑
LYXe?LYX?wLYX?
LUKSOには何かいろんなトークンの種類があります。
このへんは、私もLUKSOを調べ始めたときに戸惑いました。
どれが本物なの?と。
LYXe
まずこれ。
ETHチェーンでswapできる「イーサリアム版LYX」のようなものです。
LUKSOはトークンセール(rICO)時にネットワークがありませんでしたから、Genesis Validatorやホルダーを集めるべく、便宜上ETH上でトークンをロンチしました。それがLYXeです。
今でもUniswapなどでswapできますが、それ自体に特定のユーティリティは存在しません。
famの言動を見ていると、LYXに対応したCEXが使えないユーザがLYXeをswapしている(せざるをえない)ようですね。
なお、LYXeはいずれ廃止されるため、MigrationによりLYXに移行する必要があります。
swapしたきりで何もしないでいると、Migration期間が終了したとたんburn扱いになってしまう可能性がありますので、注意が必要です。
LUKSO LYXe - LYX migration
ちなみにMigration期間についてはまだ1-2年残っているようですが、コミュニティ内では(LYXとLYXeが初見にはややこしいから)終了期間を早めるべきでは?という意見も挙がっています。
LYX
こちらは前述で言わずもがなですが、LUKSOネットワークの「ネイティブトークン」です。
EVMですので、例えばBNBとかFTMとかMATICとかと同列です。
インフルエンサー御用達の取引所にも比較的上場されています。
Bitget、KuCoin、Gate、MEXCなどなど・・・
海外取引所については金融庁による警告が再三なされているため、こちらも注意が必要です。(ちなみに上記ではGateだけ一覧に無いが、なんでだろう?)
LUKSOに限らずですが、ある日突然、日本人向けの口座が凍結されたり、アクセスが制限されてもおかしくない、とリスクを承知したうえで利用・保有したほうが良さそうですね。
wLYX
正直、これはマイナー寄りです。
wrapped LYXと言います。
Sigmaticというプロジェクトが、EthereumとLUKSOでLYXをブリッジができるようにSigmaSwapを展開しておりまして、そこで利用できる「ブリッジ用トークン」です。
LYXeのMigrationは不可逆(LYXe -> LYXは可能だが逆は無理)ですが、wLYXはSigmaswapが稼働する限り、いくらでも双方向にブリッジ可能です。
ただし手数料がかかるため、あまり使うことは無いように思います。
実用的な用途があるとしたら、LYXには現在ステーブルコインがありませんから、LYX->wLYX->USDTというルートを使っている方はいるかもしれません。(CEXが使えないなどの事情の場合も含め)
でも、たぶん流動性からして、USDTへのswap時にめっちゃ滑ると思います・・・。
以下、こぼれ話
Ethereum上にはLYXeとwLYXが存在します。
かたや、LUKSOネットワークや海外取引所にはLYXが存在している状態。
そして、LYXeやwLYXは基本的にLYXと1:1の関係性です。
しかしながら流動性の関係から、LYXe・wLYX・LYXの間には結構な頻度で価格の乖離が発生します。
つまりそれぞれの価格が乖離している場合は、アービトラージが可能です。
たとえば今現在、下図のような場合もLYXeとwLYXで乖離が発生してますが、現時点では圧倒的にガス負けするので、ただのお削りになってしまいます。
ただ、以前はガス代を差し引いても30とか50増えるケースもよく見つかりましたので、今後もチャンスはあるかも?
手動でのんびりやっても間に合うレベルの乖離状況だったので、私も良い暇つぶしにやっていました。
ただし、ドルを稼ぐというよりは、実質的にLYXを稼ぐという手法なので、いずれにしてもドマイナーです。
ちなみに、DeFiに理解のある方なら、LYXeとwLYXの流動性ペアを組んで、インパーマネントロスなしでLYXe,wLYXを増やす手法も採れます。
なんだかそれぞれウマそうな話に見えますが、LYXeとwLYXは現時点では流動性が乏しいものですから、数百ドルswapするだけで10%とか変動してしまうので、現時点で新規に有効な手段ではないかもしれませんね。
なお私はStakingverse.ioやVault - Universal Pageを利用するため、ここ数ヶ月で全部手仕舞いしてLYXに変換してしまいました。
次回
ちょうど最後のタイミングで、StakingverseやUniversalPageに触れたので、LUKSOのエコシステムについて紹介したいと思います!