言葉を深く理解する方法
ある言葉を学ぶということは、分からないことを分かるようにするプロセスです。これは日本語でも英語でも変わりません。
では、どうすれば「分かる」ようになるのか。
答えはシンプルで、
読んで、調べて、考えて、書く
この一連の流れを経ることです。そうすると、言葉の本質をより深く理解できます。
本当に理解できているかを確かめるには、自分の言葉で書いたり話したりする必要があります。
「理解しているつもりだったのに、いざ文字にしようとすると、言葉が出てこない。」
そんな経験がある人は多いのではないでしょうか。読むだけでも書き手の意図をなんとなく想像することはできます。しかし、それを自分の知識として本当に定着させるためには、アウトプットが不可欠です。筆者の意図を的確に解釈し、自分の知識や経験と結びつけることで、言葉は自分のものになっていきます。
読んで、調べて、考えて、書く。
このプロセスは、大学の期末レポートとも似ています。先生からお題が出され、それについて知識を深めるために文献を読み、分からないことを調べ、気になった部分を抜粋し、それらを眺めながら自分の知識や経験と結びつける。そして最終的に、自分なりの考えをレポートにまとめる。まさに「読む・調べる・考える・書く」の流れそのものです。
目的によっては「聞いて、調べて、考えて、話す」というパターンもあります。例えば、英語を勉強していてスピーキングを上達させたい人にとっては、こちらの方が実践的でしょう。リスニングとスピーキングは、使われる語彙の相性が良いからです。
カントは、人間の認識は言語と概念を通じて構成されると述べました。言葉にできないものは「悟性のカテゴリー」による整理ができていないため、厳密な意味での「理解」とは言えません。
※悟性:知覚したものを整理し、概念として理解する能力。
また、ウィトゲンシュタインは「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」と述べ、言語で表現できないものの限界を強調しました。
「言葉にできないことは、本当には理解できていない。」
これは、私が好きな言葉の一つです。
今年はもう少し書いて、話す量を増やさないとね。