読書メモvol.1 ”NFTの教科書”
WEB3と聞いても、わたしは分かりやすく人に説明することができません。そこで現在はWEB3領域の概要を学びたく、少しずつ理解しようと努めています。そのため、自分自身でもきちんと理解し、人に説明できるレベルに持っていくために、WEB3に関連した読書メモをまとめることにしました。
時間をかけて、この領域を一緒に学びたい方に、おすすめのコンテンツとなっています。とりあえず、1回目の本は『NFTの教科書 ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計まで デジタルデータが資産になる未来』を選びました。
●要約
・NFT(Non-Fungible Token)とは「世界にひとつだけのデジタル資産」のこと
・暗号資産は代替可能で、NFTは代替不可能
・NFT化することで、デジタルデータは代替え不可能なデジタル資産となり、
価値を持つようになる
・バーチャル世界の中にある土地や家具、絵画、服、スニーカー、武器、アバター
などがNFT化され価値あるものとして取引されるようになると、新たな経済圏が
生まれる
・親和性が高いNFTのビジネスは知的財産(キャラクター、IP)に関連するもの。
デジタルアートや著作権が発生するあらゆるコンテンツビジネスは、相性が良い
●NFT関連で実際に取引されたもの
①「CryptoPunks」というNFTアートプロジェクト
Larva Labs社が2017年6月からはじめたこのプロジェクトは、世界初のNFTアートとされる。24×24ピクセルのアートでゾンビを基調とし、AIによってつくられた1万体のゾンビのアート。コンピューターによる機械的かつ無作為に生成された「ジェネレイティブアート」であることが特徴。
ひとつのキャラクターが2021年1月、約8000万円で取引。さらに同年8月、VISAがこのNFTを購入し、大きなニュースとなる。
②Twitterの共同創業者ジャックドーシーによる最初のTwitter投稿
実際に上記のNFT画像は3億円超えで売買(2.9M)された
③「Everydays - The First 5000 Days」<2021年3月>
「Beeple」ことマイク・ウィンケルマン氏のNFT作品が約75億3000万円で落札。

④その他(NFT×something)
土地や不動産、音楽、アート、ゲーム、ファッション、VRミュージックフェスなどのイベントチケット、メタバース用のアバター、さらにメタバース空間そのものが、NFTとして取引されている。
★個人的なポイント
NFTだからこそ誰がその珍しいアート作品を所有しているのか、誰が発行したのかをブロックチェーンによって証明でき、希少性の高さを裏付けることもできる点が市場の評価に繋がっている気がする。
●メタバース
「メタバース」とは「ネット上に構築された仮想の三次元空間でアバターなどを用いて接する環境」とされている。言葉の由来は、SF作家ニール・スティーヴンスンによる造語。
NFTがメタバースにもたらすのは、現実空間と仮想空間の共存。デジタルデータにも固有の価値がつくようになり、そのやりとりがオープンなマーケットに変化していった。
●NFTと法律
・NFTは「デジタル所有権」を実現する仕組み、だと言われる
・NFTの発行とは、発行するブロックチェーンの規格に準拠してトークンを作成す
る行為を指す。これを発行者以外の別の者に最初に移転する行為を、発行に含む
ケースもある。
・現在のNFTマーケットにおいてNFTの発行が、発行者と購入者の二者間で完結
することは少ない。一般に、NFTの発行と販売を一手に担うプラットフォームが
存在
●NFT発行と販売を担うスタートアップ
・NFT専用のマーケットプレイス(オークションプラットフォーム)
1)OpenSea(オープンシー) https://opensea.io/
2)nanakusa(ナナクサ) 日本初 https://nanakusa.io/
以上