見出し画像

FP1級取得の道のり~学科試験編

こんにちは。先日FP1級実技試験の合格発表があり、無事に合格し正真正銘のFP1級取得となりました(祝)。2021年の社労士取得の後に自分を追い込んで取ろうと決めた資格だったのでその道のりを残しておきたいと思います。何でFP1級を取ろうとしたのかとかはまたの機会に書くとして、まずは学科試験の経過からです


受験歴・結果

  • 学科 2024年1月 基礎編54点 応用編53点 合計107点 不合格

  • 学科 2024年5月 基礎編54点 応用編81点 合計135点 合格!

  • FP協会実技 2024年9月 78点 合格!(次回書きます。これでFP1級取得)

使用教材

  • TAC みんほしテキスト

  • TAC みんほし問題集(テキストと合わせて割引あり 10,659円)

  • TAC あてる(3,410円)

  • 1級FP合格ポイント&一問一答セレクト問題集(2,970円)

  • ビジネス教育出版社 1級FP技能士 学科対策問題集(中古で購入 半額の2,200円)

  • 1級FP技能検定実技試験 精選過去問題集(送料込 2,870円)

私のスペック

  • 2003年 宅建合格

  • 2015年 FP2級合格(FP3級は2011年取得)

  • 2021年 社会保険労務士合格

  • 不動産、人事給与、財務経理の仕事歴です

勉強方法(学科 2024年1月試験)

  • まずはテキストの通読を2周ほど。FPの勉強は8年ぶりなので、初学のつもりで理解できるかよりは、まずはどんなことがあるのかの理解を中心に進めた。ただし、社労士試験で一応見識のある「ライフ」は他の科目よりは読み飛ばした箇所が多かった。約2カ月くらいを要したと思う

  • 基礎編と応用編とどちらを先に進めるかという議論があるが、特に根拠はないが、とりあえず基礎編から進めた。これはなかなか難しいところで、応用編も絶対に手を動かして解く時間が必要なので最終的に試験の1カ月前にはバランスよく進める必要があるので、どちらかに傾倒してはいけないことは勉強の初期段階で考えておいたほうが良い

  • みんほしの問題集で基礎編の過去問を少しずつ進めたが、正直なところ、問題の難しさに絶望した。2級の延長ではないと悟った。テキストをちょろっと通読しただけでは基礎編の問題には太刀打ちできない。特に難しい論点の理解が必要と考えて「ほんださん」のFP講義動画をほぼすべて視聴した。特に金融と相続・事業承継はこれに理解を助けられた部分は大きい

  • ほんださんの動画を視聴し終えたのはたぶん11月だったと思うが、気を取り直して問題集に地道に取り組んだ。しかし1月の試験までの時間を考えるとなかなか厳しいなと感じた

  • 応用編に手を出したのは11月頃だったが、これまたなかなか骨っぽいし、基礎編と全く違う。どちらかといえば簿記のように手を動かして体で覚えて理解しなければならない。年々難しくなっており、これも過去問を中心に進めたがスムーズに進めるには時間を要した

  • 時々書いている人がいるが、本当に難易度の高い問題もあるので、問題集に関しては解答を見ながら勉強するのは大いにアリだと思う。よくわからないまま問題を解き進めるよりはずっと良いと思うので、特に勉強の序盤で難易度の高さや解法の複雑さにつまづいた方は試すのは価値があるかもしれない

  • 応用編の理解のため「FP Wiki」というサイトを参考にした。このサイトでは応用編の各分野の鉄板論点の解説が充実しており、応用で点を稼がないことには合格はあり得ないので、このサイトの内容をノートに書き写してとにかく鉄板論点の理解に努めた。これはその後の問題を解くうえでも役立った方法となった

  • 気が付くと12月になりTACの「あてる」を購入し、予想問題集(3種類)をひたすら解いた。今思えばこの予想問題の難易度は本番試験と比べると易しい。なので、この問題集を完璧にできても本番で近い点数を取れることはまずないと思ったほうが良い。特に基礎編については本番で奇問難問は当たり前に出題されるので、本番の学科試験がいかに厳しいかは覚悟しておいたほうが良い

  • こうして1月の試験を迎えた。基礎編54点・応用編53点・合計107点で不合格だった。反省としてはいろいろあるが、決して合格できない試験ではないと感じたので、これらを丁寧に地道に克服すれば絶対に合格できると考えて次回の5月に向けて気持ちを切り替えた

勉強方法(学科 2024年5月試験)

  • 1月試験の不合格を受け、5月試験に向けてどうすべきか考えた。この試験は私のような凡人は落ちてなんぼ、クヨクヨしている暇はない。むしろ年に3回も試験を受けるチャンスがあることに感謝しなければならない。そう考えると社労士よりはまだショックは少ない

  • しかし、噂どおり基礎編の難易度はえぐかった。確かに試験範囲や過去の合格率を考えれば、初見問題はあって当然で、出題側はいくらでも難易度の調整をできるように感じた。だからこそ落とせない問題をいかに落とさないことが大事かを感じた

  • 一方の応用編について、やはりまだまだ勉強不足や時短のテクニックの必要性を感じたが、太刀打ちできないわけでもないと思い、こちらは過去問や予想問題をとにかくリピートしていくことにした

  • 2月頃にたまたまブックオフへ行くと、全く手を付けていないFP1級では定番の問題集が半額で売っており、迷わず購入した(ビジネス教育出版社 1級FP技能士 学科対策問題集)。TACの問題集は問題数が少なかったので、5月に向けてはこのビジ教の問題集にすべてを賭けることにした

  • そして前回試験からポケットブック的に使用していたのは「1級FP合格ポイント&一問一答セレクト問題集」でFP1級の教材の中ではコンパクトで、会社や外出時に常に持ち歩いて読んで解いてを繰り返した。比較的簡単な問題が多いが、基本論点が詰まっているので実はかなり重宝した教材の一つである

  • 問題の回転数としては、ビジ教の問題集は5周以上(基礎編・応用編とも)、あてるは3周して試験に備えた。間違いやすい問題はさらに解いた。応用編は手が痛くなるほど書きまくって電卓を叩いて体に染み込ませた

学科試験 2024年5月

  • かなり追い込みをして迎えた学科試験本番。地方ゆえ、受験者は少なく私を含めて2人(ちなみに前回は3人)だった。どれだけの人がFPは2級で終了しているかを実感したが、それはそれでFP1級取得の価値が上がると考えている。試験監督は地元の金融機関を退職したOBだが、その試験監督のボスが私の幼なじみの父親で今も実家とは交流がある間柄。同時に2級の試験も行われていたが、1級に関しては受験者よりも試験監督の人数が多く、しかも知り合いというなかなか味わえない微妙な緊張感の中の受験だった。そりゃ今後受験地が集約されるのも頷ける

  • まずは基礎編に挑戦。やはり難しい。時間は余ったが、これは難しくて解けない問題があることによるもので、手ごたえのないまま終了。ただこれは前回も同じような感覚だった

  • 昼は試験での定番、ゼリー系飲料でささっと。とにかく応用編に気持ちを整える

  • 応用編開始。今回に関しては超難問は無かったと思われ、穴埋めもそこそこ埋められた。何とか解ききったという感じで少し時間を残して終了した

  • 家に帰り、晩酌しながら自己採点。結果は後述するが、基礎編54点、応用編75点前後となり、120点はおそらくクリアしたことがわかり、まずはほっとした。しかし内容としては、基礎編の相続が9問中1問しか取れず、応用編は計算で書き直し前の答えが合っていたり、もう少し得点を伸ばせたのではないかとややもったいない内容だった。しかし試験にタラレバは無いので、これも実力であることをしっかりと認識しなければならない

  • 結果:学科試験合格(涙)! 基礎編54点・応用編81点 合計135点でした。おそらく応用編は計算過程で何らかの部分点が加算されたと思いますが自己採点で多少わかってはいたものの勉強が報われて本当にうれしかった!

こうして無事にFP1級学科試験を突破しました。実技試験については次回書きたいと思います。ちなみに実技試験は「FP協会」での受験でしたので念のためご了承ください。なぜ金財(面接試験)ではなく、FP協会(筆記試験)かというと、受験地が遠いのと、学科試験で相続・事業承継があまりに得点できなかったトラウマです…
またよろしければ次回お付き合いください!

いいなと思ったら応援しよう!