見出し画像

ニコニコ動画にビデオクリップ広告を出す前に言っておきたいことがある。

どうも、SSS級広告者のるかなんPです。

画像1

毎年1月に数百万ポイントの広告を出してSSS級投稿者になります。

具体的には、クラウドファンディングで資金をお預かりして100万ポイント以上の真水広告をする企画で広告担当をやっております。

お預かりした資金で最も効果的な広告が出来るよう広告の動向に気を配り、タイミングを測って出稿しておりますが、年々広告による再生数の増大効果は大きくなっております。一昨年は同等の広告での再生増は6万くらいでしたが、昨年は30万以上、そして今回は49万を超えました。
※1年後(2023年1月)はほぼ同額を投入したものの7万再生増くらいでした。これは広告への参入が増えて枠の争いが激化し、後述する「ランキング枠最上位」を取れなかったことが大きいです。

その再生数増の原動力となっているのが「ビデオクリップ広告」ですが、強力な半面とてもクセの強い広告です。

ここでは経験をもとに、特に音楽系動画の投稿者さん向けにビデオクリップ広告ってどうなのかを呟いていきます。

ニコニ広告と言えばビデオクリップ?

ニコニコではポイントに応じて自動的に広告が出稿されますが、特に動画において効果が期待できる広告としては次のものがあります。

主な広告表示

大きくサムネとビデオクリップに分かれますが、ニコニコ独自の要素としてタイトルにもある「ビデオクリップ」があります。表で言うと上から2番目です。

サムネイル広告は立地の良い場所に表示してもらうことでクリックを誘発して広告元動画の再生数増につなげるものですが、ビデオクリップはクリップを再生されること自体で再生数増となりますので、非常に再生数増の効果が強力です。

おそらく今「広告で再生が増えた」と言ったら9割くらいはビデオクリップの効果でしょう。再生数を増やす目的があるならビデオクリップをガンガン出す、これで決まりです。

ですが、再生数だけでなく、広告を通して作品を視聴してもらい、評価(いいね!数)や自身のファンを増やしたいという目的を持つ人も少なくないのではないでしょうか。

そうした再生数以上の目的を達成するにはビデオクリップはクセが強い側面があります。

ビデオクリップ広告はクセが強いんじゃ

ビデオクリップは単独で1万ポイント以上の広告を出稿すると自動的に作成されます。

主に次のような場面で再生されます。

ビデオクリップの種類

ビデオクリップの特徴として、次の点があります。

・動画の一部分が広告として流れ、さらにどこを紹介するかも広告主が指定できるので、作品を知ってもらう手段としてサムネイルより適している
ライト層(一般会員)を対象とした広告が多く、ライト層へのアピール力が強い
・ビデオクリップが再生されきると、広告元動画が視聴されずとも動画の再生カウンターが回る
・再生の多いニコニコ動画TOPページの枠ではデフォルトが無音(各視聴者が任意で音声ON可能)だが、無音枠の代替として「音楽・サウンド」ジャンルはNicoBoxでの音声紹介枠がある
・1万ポイントを単独で出す場合、チケットだけでは困難である程度の出費が必要

当初は一般会員の動画再生前広告だけだったので、メリットが強く出ており好評でした。しかしニコニコ動画TOP枠での紹介開始以降「広告元動画が視聴されずとも動画のカウンターが回る」パワーがすごいことになってしまい、現在でも賛否両論です。

投稿者視点では、再生数増加の効果は物凄いのですが、評価は広告元動画からしか行えませんので、広告元動画が視聴されずにカウンターだけ回る=評価されにくいということです。人によっては「再生数の割に評価されてない」ように見えて気になってしまうことがあるので出し過ぎ注意です。

広告を入れてもランキングはそんなに上がらない

以前はニコニコの公式ランキングでは「どれだけ広告が入ったか」がポイントとして加算されており、広告を入れればランキングが必ず上昇していました。しかし批判が大きかったため、2019年6月に広告はランキングに影響しないよう変更されました。(画像引用:ニコニコ動画)

画像4

おそらく今は新設された「いいね!数」の比重も大きいと思われます。

ニコニコ動画における公式ランキングや収益の根拠となるクリエイター奨励スコアは再生数をポイントとして考慮しているようですが、広告からの再生はポイントとして加算されないようです。

ただ、広告元動画でのいいね!はランキングにもクリエイター奨励スコアにもカウントされるようで、この点においては意味があると言えます。

広告が再生数増以上の意味を持つかは結局作品次第と言えますが、一般に広告はお金をかけて目立つほど本来のターゲット以外にもリーチしていき、空振りが増える宿命です。これはビデオクリップだけでなくサムネイルにも言えます。なので再生数以外に目的がある場合、あまりお金をかけ過ぎても割に合わない面はどうしてもあると思います。

でもビデオクリップ広告は他にない強みがある

しかし、ニコニコ動画におけるビデオクリップはクセが強いものの他にない強みがあります。

まず広告出稿時に過去の実績が表示されるので広告効果(再生増)が計算しやすいです。(時期によりますが、おおむねポイントの10パーセント弱程度の再生増は見込めます)→2023年2月時点では4%かそれを下回ることも出てきています。これも時期によります

画像5

また個人的な経験からすると、サムネイルでの広告効果は「1位の総取り」的な側面があるのですが、ビデオクリップは同時期であれば再生数増の効果は投入ポイントにほぼ比例しており公正といえ、1万ポイントでもそれなりの効果が見込めます。(時期による変動はあります。また、経験からするとポイントが数十万を超える場合はオーバーキルとなり効果が薄れます)

また、サムネイルだけでなく作品そのものをダイレクトにアピールできる機会です。だから作品の出来が良ければ相対的には弱くても絶対値としての評価は得られます。これは間違い無いです。

さらに「音楽・サウンド」ジャンルにおいては音声のみの広告枠もありますから、純粋に音で勝負したい人には効果的ではないでしょうか。

一発逆転はないけれど

広告で一発逆転を望むのはちょっと厳しいと思います。

ですが当面は、後発の投稿者が注目されるきっかけとしてなら、やり方次第、なにより作品次第である程度の成果は得られるかもしれません。

広告枠は有限で、いずれ仕組みが知れ渡るにつれて多くの投稿者が広告へ参入し、限られた枠を争うことになり陳腐化して行くでしょう。これまでもそうでした。だから今書いていることは今のうちの話です。

どうやったらうまく広告と付き合えるかもしれないか、次の記事で思いつきをいくつか書こうと思います。しばらくお待ちください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?