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再出発

6月6日、キックオフは7時頃だったと記憶しているが、帰宅したのは午後9時過ぎ、全ての情報源をシャットアウトしつつ帰路に着いたので結果を全く知らない状態で観戦した。テレビの前でマドリディスタとして試合を楽しんだ。ヴィニ、カゼミロ、ミリトン。ロドリゴはベンチ外となったがパリでビッグイヤーを掲げた選手達が日本の地でサッカーをしているのが新鮮に写った。試合を一通り見終わった後、周囲の感想を求めてネットを開く。これはいつもの流れ。ネットの論調は何か、ピッチの外側にあると感じられた。

ピッチの外側に目線が向いたのを不特定多数の人々の責任にするつもりは無い。自分自身が試合内容よりも実況解説への評価、選手のコメント、その報道へ関心が向いてしまった。その晩は自覚することはなかったが。翌日、試合内容について会話をしているうちに自身の見解の甘さに気づく。この試合どころの騒ぎではない。2年前あれほどスマホにかじりついてサッカーを見ていた自分が失われたことにやっと自覚したということ。1年間のブランクがあったので、アップデートされていないということは分かっていたが、観る目までもが欠如していたのは思わなかった。そこでこのブラジルへの挑戦をもう一度見返して、リハビリに充てようと決心したのである。本当はここから試合の感想を書き出そうと考えていたが、こんなにもポエムを書いたようでは分析内容を見てくれる人など一人もいないだろう。次のページに先日の試合の私見を綴ろうと思う。


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