「こんな会社には入りたくない」と思った瞬間。


とある企業の面接に行った。
第一志望でもなんでもないが、興味があったので受けることにした会社だった。
正直印象がとても悪かったので、あえてこの場に書こうと思う。


一次面接だった。

グローバルな環境で働きたい、そう考えて受けた会社だった。



一次面接の相手は在籍することになる部署の部長。
履歴書も、職務経歴書も1週間以上前に送ってあった。

「まずは今まで何してたか教えてもらえますか?」

事前にすべての書類を送ったのにも関わらず全く読んでいない様子。忙しいのだろう。今までの経歴を話す。
そこで言われたのが、


「社会人4年目だよね?もう4社目受けるってどういうことかわかる?」


思わず耳を疑った。一言目がそれか、と。
全ての職務経歴を説明して、解雇になったことも説明してその発言をするのかこいつは。と思わず感じた。

転職回数が多いのは誰よりも自分が分かっている。

それがウィークポイントになることも。
だからこそ強い意志を持って転職活動をしているつもりだったし、だからこそ面接で自分の思いを伝えられればと思いこの場で座っている。

フィリピンやベトナム等の東南アジアでは2~3年働くと次のステップと転職することがよくある。また、自分と合っていない、条件と違うと感じたらすぐに辞めるような風潮があるが、日本では長く働くことが美徳の考えがいまだ抜けきらない。


それを絵に書いたような発言だった。


長く働いてスキルを身に着け、その会社のために働くことが間違いだと思わない。できるならそれが一番いいと思う。

ただ、会ったばかりの、この会社に入って仕事をしたいと考える人間に対して大して話も聞かずに「忍耐力がない」「持続性がない」等とレッテルを貼ったような発言をするのはいかがなものだろうか?


正直この一言でいくら二次面接の切符をもらったとしても受けまいと思った。

冒頭5分の出来事だった。




正直その後も失礼すぎる、イライラする発言ばかりだった。


「残業ってどこまでしたことある?うち繁忙期4時間くらいあるけど耐えられる?

「もう仕事辞めるって言っちゃったの?内定も出ていないのに?それは得策じゃないよね」

「普通勤務中でもなんとか時間作って面接とかできるよね?そんなに時間作れないの?」

「グローバルな環境で働きたいならTOEIC800点は必要ってわかるよね?そのくらいちゃんと準備してから転職活動しないと。」


私の話をする時間などなかった。
なぜこのような状況になって、今どういう転職活動をしていて、今後どうしていきたいのか。


自分が準備不足なのもわかっている。
十分なTOEICのスコア等をとっていなかったり、内定も出る前に退職日が決まっているのも、もしかしたら得策ではないかもしれない。

しかし、出会って5分の人にそこまで言われて、これから一緒に働きたいと思うのだろうか?


入社前と入社後のギャップをなくすために、わざと圧迫面接をしたり、厳しい発言をする会社もあるというが、果たしてそれは正解なのだろうか?


私は違うと思う。

転職をする側の人間も、一人の人であり、これから会社の財産になるかもしれない人である。

そうでなかったとしても、その人と出会い、価値観や考えを話すことはどこかで使える糧になるかもしれない。


もちろん人事でもないし、正しい面接とか、いい人材を見極める勉強なんてしていなかったかもしれない。
だが、人の上に立つ人間がそれでいいのか、とふと感じたのであえて書くことにした。



「令和」が発表された今、より職場環境やワークライフバランスが重要視されていくだろう。グローバルな環境ももっと強くなっていくだろう。

だからこそ、これからの「人」と「会社」の関係は、
同じ目標を持ち、一つとなって働く仲間であるべきではないかと。持論だが。

最初めちゃくちゃ厳しかったけど、入ったら優しいかもしれない。
もしかしたら残業なんてないかもしれない。
そんな夢のような想像して会社に入る人なんかいない。




何事も出会いの「入口」が重要だと感じた。

だから、「第一印象で全てが決まる」っていうんだろうな。



会社を決めるとき、選択をするとき、「出会い」と一緒にやっていけるかの「感覚」ってやっぱり大事なんだ。

私の中の芯もぶれずにこれからもやっていきたい。



就職活動、転職活動をしている人、人事の人、はたまた営業部長の人、だれが読むかはわからないが、こんなことがあったとNoteに残しておこう。

少しでも応援してくれたらうれしいです^^