ルワンダでタイ料理屋をひらく
今回読んだ本は「ルワンダでタイ料理屋をひらく」(著:唐渡千紗)
海外で暮らす人、働く人のリアルを知りたくて手に取った本。
ルワンダというとアフリカのどこかにあるという知識しかなく、日本とは関わりが薄い印象を持っていた。日本の常識が通じないのは想像してたけど、具体的にどんな生活をしているのか全く想像が出来なかったので、新しいことを知ることができそう!とワクワクして手に取った。
この本はこんな人におすすめ
・海外で働くことに興味がある人
・アフリカに興味がある人
・異文化に興味がある人
・乗せられたレールを生きる人生に何かモヤモヤを感じている人
読後の感想
自分の常識はみんなの常識ではない。日本人がここまで「前提」を共有しているのって改めてすごいことだし、私たち日本人はたまたまここ日本に生まれたというだけで、とっても幸せな環境で生きているんだと実感。日本の他者への信頼、同僚やスタッフへの期待の高さは当たり前ではないことを学ぶ。
心に残った内容
・よく国際協力の現場では「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」と言った内容を耳にする。確かに相手が自分自身で成長できる仕組みを整えてあげられたらそれがベストかもしれないけど、銀行口座もなく今日を生きるのに必死な状態で果たしてそれが現実的なのか。
そもそも『再現性』の概念を共有するところから始めなければならないと知ったとき、どこからどう教えれば理解し合えるのか。。。相手にとってのベストな行動は、こちらの相当な覚悟が必要だと思った。
・日本は安全といわれるけど、それはそういう場所に生まれたってこと。生きていく手段の犯罪や脅迫もある。盗まなくても、嘘をつかなくても、脅さなくても、裏切らなくても生きていけるのは、必ずしも心が清いってことではないのかもしれない。
・筆者のあとがきにあった、自分らしさの追求「らしさ」はアウトプットからしか生まれないというメッセージ。私自身も自分らしく生きたいと常に考えているけど、今日までにしてきたことの積み重ねが自分を作っていくのかなと。そう考えると未来の自分らしさは無限大のバリエーションで溢れていて、どんな自分にもなれる。ワクワク。