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あかりブロウラー for note『運命に導かれし者、ケイリクス』【ブロール】

皆さんこんにちは。
この記事シリーズでは動画『あかりブロウラー』シリーズのnote版として、統率者を紹介していきます。
以前投稿した動画版(ヒストリック・ブロール)はこちらです。https://youtu.be/b7kYb1wVkQ4

なお、MTGアリーナの動画の派生であるため原則1vs1視点での解説であることをご了承ください。

ブロールについておさらい

統率領域から唱えられる統率者を指定して、固有色(統率者のマナ・シンボルとテキストに含まれるシンボルの色)縛り&各1枚制限でデッキを構築する、といった大まかな点は統率者戦(EDH)と同じです。ただし、
どのプレインズウォーカーでも統率者に指定できる
・カードプールはスタンダード、またはヒストリック準拠(ただしスタン版でも《秘儀の印鑑》《統率の塔》は使用可能)
・初期ライフは25点(多人数戦は30点)
・デッキ枚数は60枚(ヒストリック・ブロールは100枚)
・禁止リストは独自のものを適用
といった点が異なります。
(初見の方への簡易的な解説として、毎回記載しています)

統率者《運命に導かれし者、ケイリクス》

テーロスの神の創造物のため、エンチャントでもある

『機械兵団の進軍:決戦の後に』で登場した、多元宇宙の永遠の変化によってPWの灯を失ったケイリクス。元々は《運命の神、クローティス》がエルズペスを追跡するという目的のために創造した存在でした。

1つ目の能力は、エンチャントが出るたびにクリーチャー1体に+1/+1カウンター1個を乗せるもの。自身もエンチャントのため、実質3/3とも言えます。
攻撃を通すために強化するのが基本で、後述の能力ともシナジーを形成します。
2つ目の能力は自分の伝説でないエンチャント1つのコピーであるトークン1つを生成できる能力で、ケイリクス自身かオーラの付いた自分のクリーチャーが、プレイヤーに戦闘ダメージを与えることを条件としています。

どちらもエンチャントに関係しつつ、「オーラの付いたクリーチャー」が関わってくるという特徴があるため、この部分を意識して構築することになります。
とはいえ《骨化》などの除去エンチャントをコピーするだけでも強力なため、修整のみのオーラの優先度は低めになります。
また、MTGAで星座版を戦場に出すと正常に表示されないという不具合があります。

デッキコンセプト

スタンダード版。修整が強力なオーラが少ないのが難点
ヒストリック版。動画のリストから割と改修しています

2ターン目までにオーラの付いた生物を用意して、3ターン目にケイリクスの誘発を狙えると理想的……というのは間違ってはいないのですが、当然除去のリスクと隣り合わせです。
そのため1、2マナの生物や除去を初動にして、除去などを絡めてケイリクスの攻撃を通しコピーしていく、という流れがベースになります。

除去を多用するコントロールに対しては、《離反ダニ、スクレルヴ》《一時の猶予》のような除去から守るカードや、PWや《女魔術師の存在》《神聖なる憑依》といった非生物のアドバンテージ源をキープしておきたいです。

ピックアップカード

この統率者もしくはテーマならでは、というカードを挙げる欄です。
汎用性が高いカードでも特筆する事項がある場合は紹介しています。

スタンダード編

・《ラフィーンの導き》

スタンでは少ない1マナオーラ

+1/+1のみのオーラですが、墓地から3マナで唱えられるため、星座の誘発とオーラの付いた生物の補充の両方で役立ちます。
とはいえ修整の数値は心許ないため、ケイリクスの星座を誘発させることを意識したいですね。

ヒストリックでは《歩哨の目》《グリフの加護》《飛び刃の加護》も再利用できるオーラとして採用できます。

・《双刃の霊/双刃の招致》

ヒストリックでは優先度は高くない

表は1/1二段攻撃の生物で、墓地から二段攻撃を付与するオーラとして唱えられる両面カード。
スタンダードの範囲では修整値の大きなオーラが少ないため、エンチャント先と攻撃力の確保を兼ねて搭載しています。

・《神聖なる憑依》

1つ目の効果の発揮は難しめ

エンチャント呪文を唱えるたびにトークンを生成するエンチャントで、全体除去への対策となるため対コントロールで重要なカードです。
ヒストリックでは1マナ重い代わりに4/4の天使を生成する《空位の玉座の印章》も存在します。

ヒストリック編

・《天上の鎧》

エクスプローラー・アンソロジー2で収録

スタンダードとヒストリックの最大の違いとも言えるオーラで、コピーすることで修整値自体も上昇し、爆発的な打点を形成できます。
《きらきらするすべて》《祖先の仮面》もエンチャントの数に応じた修整を与えるため、これらか除去系のエンチャントをコピーするのが基本方針となります。

・《活力のカルトーシュ》

対象は強制で、格闘は任意

エンチャントしたクリーチャーに+1/+1とトランプルを付与し、出た時に相手クリーチャーと格闘できるオーラ。
性能自体は単純ですが、
・オーラの付いたクリーチャーの確保
・格闘での除去と修整、トランプルによる戦闘ダメージ誘発の補助
・コピー対象となり、修整と格闘を併せて制圧
と、ケイリクスの動きを補助する機能を一通り有しています。
《戦茨の恩恵》も、細部の性能は違いますが同様の役割を担えます。

・《コーの精霊の踊り手》

JumpStartで収録

オーラを唱えるたびにドローできるクリーチャーで、オーラ軸独自のアドバンテージ源の1体です。
他にも同様の条件で引ける《上級建設官、スラム》やオーラを墓地から唱えられる《新ベナリアの光、ダニサ》、唱えたオーラが出た時にそのマナ総量以下のオーラをサーチできる《皇の声、軽脚》など、通常のエンチャント軸よりも多くのアドバンテージ源を採用できることが独自の利点です。

・《大天使エルズペス》

追っていた相手……のようなもの

今回の数少ないPW枠で、[+1]によるオーラを付ける先の供給と、[-2]で攻撃を通すことを目的として採用しています。
[-6]も序盤に出して除去された生物や付けていたオーラを戻せるため、ゲーム後半では狙う価値があります。
ただし同時に戻すため、戻すパーマネントに対してオーラをつけることはできない点に注意が必要です。

最後に

ヒストリックでは、固有色が同じでエンチャント全般に関係する統率者として《収穫の手、サイシス》《運命の手、ケイリクス》が存在していました。
これら2体の能力が手札補充なのに対し、ケイリクスは星座とコピーによって高い攻撃性能を持っているため、よりアグロ的な戦い方が可能です。
ただし(単体、全体問わず)除去からの立て直しでは劣るため、相手の統率者から見極めてキープしていくことも大事です。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

オーラならではの爆発力
(グリフの加護、活力のカルトーシュ×2、きらきらするすべて、ラフィーンの導き×1)

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