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あかりブロウラー for note『レビュー:イクサラン:失われし洞窟』【ブロール】

皆さんこんにちは。
この記事シリーズでは動画『あかりブロウラー』シリーズのnote版として、新セット『イクサラン:失われし洞窟』に収録されるカードから一部を紹介していきます。

なおMTGアリーナの動画の派生であるため、原則1vs1視点での解説であることをご了承ください。
(11/11:統率者デッキからの追加カードを追記しました)


セットの基本情報

『イクサラン:失われし洞窟レビュー』(略号:LCI)はスタンダードのセットで、スタンダードとヒストリック両方のブロールで使用できます。
統率者に指定できるカードは31種(うちPW1種)で、固有色は1色が10種、2色が19種、3色が2種です。『エルドレインの森』に比べるとやや多いですが、4色以上の統率者は引き続き登場していません。

(11/11追記)また、今回は同時に発売される統率者デッキからも4種の統率者がMTGアリーナに輸入されます。こちらはヒストリック・ブロールでのみ使用可能です。

カードパワーは高め

メカニズム

機能や挙動の解説は公式記事に任せますが、新規メカニズムとして作製(Craft)発見(Discover)落魄(Descend)、再録メカニズムとして探検(Explore)変身する両面カード(TDFC)が登場します。
作製は両面カードのアーティファクトが持つ能力で、基本的には第1面のみでもある程度の役割を持っています。ただし作製を起動するコストは全体的に重く、パワーストーンによる補助やアーティファクトであることの活用をしたいところです。
発見は続唱に似た挙動の能力ですが、タイミングや発見Xの数値が個別に設定されるため、強さに関してはカード次第です。
落魄はパーマネント・カードが墓地に置かれたかを参照するものと墓地のパーマネント・カードの枚数を参照するものの2種があり、それぞれ活用するための構築は変わってきます。置換効果で追放する墓地対策は多くないため、前者の方が安定して達成しやすいと言えます。サイクリングでも落魄できる点は頭に入れておきたいですね。
探検は新たに1マナで対象の生物1体が探検を行う「地図・トークン」が登場しており、こちらはアーティファクトやトークンとのシナジーも関わってきます。一方で通常の探検はカウンターが乗せるだけでは準バニラに近いため、カウンターが乗ることや、墓地にカードを置ける点も活かしたいですね。
両面カードは主に死亡時に土地に変身する神、作製で変身するアーティファクトの2つに分けられますが、その他の条件で変身するものもそれなりに存在します。神サイクルは第1面に戻る能力も持っていますが、条件が比較的厳しいため構築時点で十分な用意が必要です。

また、これらとは別に、恐竜以外の主要な3タイプ(マーフォーク、吸血鬼、海賊)はそれぞれ探検、アーティファクト、生け贄とタイプ参照とは異なるテーマが与えられており、タイプ自体を見るカードは少なめです。

ピックアップカード

個人的に注目しているカードを紹介していく欄です。

統率者編

《マラメトの模範、クチル》

地下世界のレオニン

修整を受けた生物で相手にダメージを与えるとドローできる統率者で、《進化する適応体》《有望な信徒》などを活用すれば、出したターンから引くことも可能です。呪文での介入を防ぐ能力も、相手への牽制として機能します。
誘発の条件が「1体以上」のため、先制攻撃や二段攻撃と上手く併用したいですね。あとは探検でもカウンターを乗せられる点を忘れずに。

《統一の詩人、ファートリ》

今回唯一の英雄譚

基本土地をサーチする能力と恐竜サポートの英雄譚に変身する能力を持ち、重いカードが多い恐竜の中継ぎとして便利な統率者です。
ただし変身は5マナで決定力のある二段攻撃&トランプル付与はⅣ章のため、フィニッシャーとしての役割はある程度割り切る必要があります。

《祖先の残響、アブエロ》

3マナ必要だが除去耐性にもなる

3マナで明滅が行える統率者で、同色の《空を放浪するもの、ヨーリオン》と比べると、爆発力では大きく劣っていますが、出すのが早く場持ちも比較的いい点が特徴です。もちろんヨーリオンの能力を再利用できるので、追加の明滅要員としても相性は良いですね。
《窯焼きの煉瓦》《千の月の鍛冶場》のような出た時の能力を持つアーティファクトを多めに採用したいですね。

《アマリア・べナヴィデス・アギーレ》

《野茂み歩き》とループすると最終的に他生物全破壊になる

回復するたび探検を行う統率者で、トップが土地でない場合はカウンターが乗るため《アジャニの群れ仲間》といった性能です。
似たような能力の統率者に《月の踊り手、トレラッサーラ》や《太陽冠のヘリオッド》が存在しますが、こちらは墓地利用と組み合わせやすいこと、土地を手札に加えられるため、再キャストしやすいことが強みと言えます。1マナの絆魂持ちから動くというキープ基準がシンプルなのも扱いやすい点ですね。

《千番目の月、アニム・パカル》

クレンコと異なり+1/+1の数を参照する

《ブリキ通りの重鎮、クレンコ》のように、攻撃時にサイズが上がり自身のサイズに応じたトークンを生成する統率者です。ただし参照するのは+1/+1カウンターの数で、他の生物の攻撃でも生成できる、タイプのサポートは少ないなどの多くの違いがあるため、アーティファクトを活かせる作製や即席、アーティファクトが出るたびに修整を与える《同化のヴェール》などのシナジーを活かしたいですね。

《最深の力、オヘル・アショニル/力の神殿》

『機械兵団の進軍』のイクサラン版ショーケースと同仕様

対戦相手への戦闘以外のダメージを増幅できる統率者で、《熱錬金術師》のような細かくダメージを与えるカードと組み合わせることで大ダメージを狙えます。役割は《擾乱のドミヌス、ソルフィム》に近いですが、あちらと差別化するために1点ダメージを4点まで増幅できることを活用したいですね。サイクル共通の死亡時に土地になる能力も所持していますが、戻る条件が第1面と微妙に噛み合っていないため、達成できない時に変身すると再度出せなくなる危険性もあります。

非統率者編

《内なる太陽、チミル》

《不滅の太陽》に続くイクサランの太陽

無色のため固有色を問わ採用できるアーティファクトで、自分の終了ステップに5マナ以下の呪文を唱えられます。定着できれば打ち消し不可も合わせて強力なアドバンテージ源になりますが、唱えられる呪文は事実上ランダムのため、外れが少なくなる構築を意識する必要があります。

《クチルの側衛》

占術2も裏目にならない選択肢として優秀

出た時に戦場を離れた自生物の数だけカウンターを乗せられる生物で、《太陽降下》などの全体追放に対する反撃手段として使えます。3マナ自体は決して軽くないため、序盤に十分に並べることを意識したいですね。

《ピラニアによる摂食》

瞬速付きは貴重

《証人保護》のような能力を失わせて無力化するオーラですが、瞬速を得たため打ち消しやドローを構えながら使いやすくなっています。

《ティシャーナの潮縛り》

常在型能力のみの相手には無力

こちらも相手の能力を失わせて無力化するカードで、特に忠誠度能力を使うのが基本なPWに対して強力です。ただしこれが戦場を離れるまでのため、PWを倒しておくことで除去のリスクを抑えることも必要です。

《苦々しい勝利》

《冥府の掌握》より1点重い

《冥府の掌握》と同じくライフを失う除去ですが、コストなので呪禁で防がれても失う、《忌まわしき干渉者、アショク》でコストを置換できるといった違いがあります。
3点ロスは軽くないですが、PWの対処を視野に入れられる点は強力です。

《中心核の瞥見》

サーチは基本森、蘇生は洞窟のみ

スタンダードでは久しぶりとなる、2マナかつ除去されやすくなる条件のない土地加速です。2→4→7の動きが安定しやすくなるため、緑を含む重い統率者では必ず採用したい1枚です。

《不穏な○○》サイクル

イラストにはクリーチャー・タイプの動物が隠されている

『エルドレインの森』の《眠らずの○○》と10枚のサイクル(英語版ではいずれも《Restless ○○》)になるクリーチャー化能力持ちの土地で、タップインの代わりに追加の戦力として採用できます。
攻撃時に誘発する能力は白青が地図の生成、青黒が切削、黒赤が手札交換、赤緑と緑白が自生物への修整と、単体では活用しにくい能力が多めです。

《魂の洞窟》

無色マナも出せる

クリーチャー・タイプを指定して打ち消されなくする土地ですが、確実に通したい統率者に打ち消し耐性を与えるだけでも強力です。
ただし指定したタイプ以外には無色マナしか出せないため、土地のバランスには注意が必要です。

統率者デッキ編

《太陽の寵児、パントラザ》

タフネス参照のため、修整で底上げできる

自身か恐竜が出た時にタフネスに等しい数値の発見を行える統率者で、比較的軽い恐竜で纏めたミッドレンジ向きです。性質は《報奨の祝賀者、イモーティ》に近いため、マナ加速で固め複数回出す前提の構築も可能です。

最後に

普段はYoutubeで動画を投稿しているため、チャンネル登録等していただけると励みになります。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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