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あかりブロウラー for note『レビュー:カルロフ邸殺人事件』【ブロール】
皆さんこんにちは。
この記事シリーズではMTGアリーナの動画『あかりブロウラー』シリーズのnote版として、新セット『カルロフ邸殺人事件』に収録されるカードから一部を紹介していきます。
なお、『タルキール覇王譚』実装時にヒストリック・ブロールがブロールへと改称されたため、以降もそちらの表記に倣います。
セットの基本情報
『カルロフ邸殺人事件レビュー』(略号:MKM)はスタンダードのセットで、スタンダード・ブロールとブロール双方で使用できます。
統率者に指定できるカードは26種(うちPW1種、プレリリース用プロモが3種)で、固有色は1色が3種、2色が21種、3色、5色が各1種です。
また、多色カードが62種と、エルドレインの森や失われし洞窟より非常に多いのも特徴の1つです。
メカニズム
機能や挙動の解説は公式記事に任せますが、新規メカニズムとして変装(Disguise)、偽装(Cloak)、容疑(Suspect)、証拠収集(Collect evidence)、事件(Case)エンチャント、再録メカニズムとして調査(Investigate)と分割カードが登場します。
変装、偽装はカードを裏向きで出し、指定されたコストで表向きにできる能力です。
・偽装の能力で表向きにできるのはクリーチャー・カードのみ
・変装の表向きにする能力は、裏向きになった要因に関係なく適用できる
・コストを支払って表向きにすることは特別な処理のため、対応して行動できない
といった点が特殊なため注意が必要です。
容疑は威迫とブロック不可という攻撃に偏重した能力を付与するため、攻撃を継続的に通したいクリーチャー自体に付与するといった使い方もあります。
証拠収集は墓地のカードをコストとして要求するため、自ら活用する場合は十分に墓地を肥やす手段が必要です。伝説でないカードが多いため、基本的には統率者側でサポートしたいですね。
事件はエンチャントのため、基本的には解明条件を元から満たしやすいデッキで投入することになります。
調査は2マナと生け贄でドローする手掛かり・アーティファクト・トークンを生成する能力で、手札補充としてだけではなく、手掛かり、もしくはアーティファクトをコストに起動する能力にも関わってきます。
分割カードはマナ総量を左右の合計で参照するため、証拠収集と相性がいいのが特徴です。ただし混成2色+混成2色の3色カードのため、そもそも採用できる統率者が限られます。
ザ・リスト&スペシャルゲスト
ザ・リストとスペシャルゲスト(略号:SPG) は、どちらもプレイ・ブースターから一定確率で出現する再録カードの枠で、リミテッドで使用可能だったおとぎ話などのボーナスシートと同様にMTGアリーナでも実装されます。
こちらはブロールでのみ使用可能です。
ただし、アリーナではザ・リストの一部のカードが変更される点に注意が必要です。
なお、この中から統率者として使えるのは《現実を彫る者イクシドール》のみです。
ピックアップカード
個人的に注目しているカードを紹介していく欄です。
統率者編
《囁きの三姉妹、トロスターニ》
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クリーチャー1体に対して接死、警戒、二段攻撃のいずれかを付与するクリーチャーで、単体で3/4/4と比較的優秀なサイズを持っています。
自身に付与することも可能なため、二段攻撃の付与でライフに圧力をかけつつ、自分の戦力を温存するのが理想的ですね。
《進化した謎、ヴァニファール》
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手札のカードを偽装できるクリーチャーで、偽装したカードを表向きにするコストはマナコストに準拠するため、召喚酔いをなかったことにするカードとして扱えます。
また、《まどろむ島、アリクスメテス》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》のようなデメリットを有するカードとの相性もいいです。
《捜査の達人、アルキスト・プロフト》
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手掛かりをコストに《スフィンクスの啓示》のような回復&ドローが行えるクリーチャーで、出た時に調査を行えるため直接ドローに回すことも可能です。
ただしタップ能力のため、基本的にはミッドレンジまたはコントロールで、堅実or大きなアドバンテージの2択を迫るカードとして扱いたいですね。
《世慣れた見張り、デルニー》
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パワー2以下のクリーチャーを誘発倍化とブロック制限でサポートするクリーチャーで、今セットにも《ひよっこ捜査員》や《ウォジェクの調査員》といった相性の良いカードが存在します。
ただし全体修整とは相性がよくないため、トークンで横に並べるか、《サリアの副官》のような一気に強化する手段を使いたいですね。
《ギルドパクト、ニヴ=ミゼット》
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パーマネントの2色の組み合わせの種類数によってダメージと回復、ドローを行うクリーチャーで、《至高の者、ニヴ=ミゼット》とは対照的な能力になっています。各種ミゼットとの差別化を考慮すると、最低でもX=2、可能であればX=4程度は欲しいところです。
ただし多色からの呪禁は除去耐性としては微妙なため、《忠実な護衛、ハジャール》や《生ける治療、メリーラ》のような除去から守れる2色のカードも併用したいですね。
非統率者編
《不撓の門番》
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表向きになった際に他の土地以外のパーマネントを追放し、自分のものなら
明滅、相手のものなら補填のある除去となるクリーチャーです。
普通に出した場合も2/3/2とそれなりのサイズがあるため、アグロ寄りの統率者で便利な1枚です。
《門衛のスラル》
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アーティファクトかクリーチャーが出た時の誘発を防ぐカードで、出た時に膨大なアドバンテージを稼ぐ《偉大なる統一者、アトラクサ》や《ニヴ=ミゼット再誕》への強力なカウンターとなります。
ただし2マナを構えることになるため、《忠義の徳目》などの瞬速やインスタントも用意して、出ない場合の動きをカバーできるようにしたいですね。
《犯罪小説家》
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アーティファクトを生け贄に捧げると赤マナを加えるクリーチャーで、《貪欲な侵入者》+《活性機構》で無限パワーになったり、宝物を多用するデッキで《ゾーン》のように扱える、コンボ向きのカードです。
《花粉の分析》
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《ウルヴェンワルド横断》の互換と言えるカードで、こちらはコストを要求する代わりに構築の縛りが緩い点が特徴です。
状況に応じたクリーチャーを探せる点はもちろん強力ですが、《開花の亀》や《サテュロスの道探し》のような、自身の役割のついでに墓地肥やしができるカードも入れておきたいですね。
《緊急の検死》
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証拠収集によって複数のパーマネントを破壊できるインスタントで、マナ加速に《秘儀の印鑑》や《楽園の拡散》などが使われるため、1対複数の交換を狙いやすいのが強力です。
《血の暴君、シディシ》のように墓地を肥やせる統率者や、墓地肥やしとシナジーのある統率者で使いたいカードです。
ザ・リスト&スペシャルゲスト編
《ギャンブル》
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赤のサーチカードで、探したカードが墓地に送られるリスクの代わりに1マナと非常に軽い点が強力です。
墓地からも利用できる手段を用意する、もしくは墓地に送る前提で別途手札を捨てる手段を用意するかのどちらかで扱いたいですね。
ただし2マナの《悪魔の教示者》が禁止のため、実装時点で禁止の可能性もあります。
最後に
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それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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