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あかりブロウラー for note『How to Brawl #4:MTGA専用カード』【ブロール】

皆さんこんにちは。
この記事シリーズは動画『あかりブロウラー』シリーズのnote版なのですが、今回は『How to Brawl』と題し、ブロールの「基礎/Foundation」となるルールなどの部分を紹介していきます。

『How to Brawl』シリーズリンク一覧
How to Brawl #1:基礎
How to Brawl #2:統率者選び
How to Brawl #3:MTGA専用能力&統率者
How to Brawl #4:MTGA専用カード(本記事)


はじめに

#1ではブロールのカードプールの広さ、#3ではメカニズムと統率者に選べるカードについて説明しましたが、MTGアリーナでのみ使用可能なオリジナルカード群は統率者以外にも多数存在します。
これらも統率者と同様に変則的な挙動をするものが多く、加えて構築フォーマットを前提に調整されているため、通常のセットよりも強力なカードが多い傾向にあります。
ある意味、公開時点で対策をキープできる統率者よりも魔境とも言える部分ですね。

今回は#3に続く形で、統率者以外のカードから紹介していきます。
前回に引き続きMTGA独自のメカニズムが多数登場するため、#3の「MTGA固有メカニズム」の項を前提として解説します。

非統率者編

MTGA専用のカードの内統率者にできないものは、『パイオニアマスターズ』時点だと再調整を受けたものが180種、完全なオリジナルが437種存在します。
この項では後者の中から一部を紹介します。

《シガルダ教の福音者》

蘇生や明滅でも手札に創出される

出た時に同名カードを手札に創出し、相手のパーマネントをタップするクリーチャーです。
基本的には多重キッカーのように扱え、4マナ以降に出すことで複数体をタップして攻撃を通す、単純に頭数を揃えるなど無駄なく使えるカードです。
出せなかった福音者は終了ステップに墓地に送られますが、軽い蘇生カードで出せばさらに福音者を並べることも可能です。

《野に降る》

デッキ内容に注意

3マナで土地を出しつつパーマネントを抽出するため、《耕作》と同じく手札を減らさずにマナ加速が可能です。
後半で使用する場合は各種エルドラージの確定サーチのようにも扱えますが、マナ総量の合うカードが無いと抽出できないこと、土地の抽出はランダムのため色事故の解消にはならない点には注意が必要です。

《現実の断片化》

現在は再調整により対象は相手の物のみ

相手のトークンでない各種パーマネントを追放できますが、代わりにマナ総量がそれより低いクリーチャーを与えます。

《サイバの吸引者》

軽減無しでも相応の性能

出た時に墓地のインスタントまたはソーサリーを回収できるクリーチャーで、通常時でも墓地回収付きの4/2/2瞬速と優秀な性能です。単純な再利用としては《瞬唱の魔道士》が勝りますが、唱えた呪文が追放されないため《ディスプレイサーの仔猫》などの各種明滅によって複数回使い回せることが利点です。

《痛ましい絆》

再調整前は3以上への付与でより低リスクだった

2マナインスタントの2ドローですが、手札の土地でない3マナ以下のカードにライフロスが付与されます。
2点程度のライフロスなら他の2マナ2ドローと同程度の水準のため、リスク自体はそこまで高くはないですね。一方で永久に付与される能力のため再利用にも適用されることや、これを再利用すると累積することには注意が必要です。

《地底街の略取》

土地の場合は色マナは融通できない点に注意

相手に選択権がある代わりに1枚分のアドバンテージが得られる2マナハンデスです。
創出したカードは単純に使ってもいいですが、重すぎるカードが来た場合に備えて手札交換、または手札をコストにする手段も用意しておきたいですね。

《溶鉄の衝撃》

誘発は強制

2マナ4点のソーサリー火力で、余剰のダメージを次のインスタントかソーサリーを唱えた時に放つことができます。
誘発が強制のため融通が効かない部分はありますが、タフネスが低い相手ならば1:2交換を狙えるため2マナ4点ソーサリーの中でも優先度の高いカードです。

《竹林の神》

一応エンチャントでもある

樹上の草食獣》と同じく手札の土地を出せるクリーチャーで、1マナのマナ加速として運用できます。魂力によって手札に《森》を創出できるため、マナ加速を行った後も更なる土地の確保という役割があり腐りにくいカードです。
ただし1/1とブロッカーとしては心許ないため、《耕作の閃光》のようにマナ加速に使った後の使い道もあるとよりいいですね。

《ラフィーンの代理人》

相手依存のため複写の土地の色マナには注意

2マナとタップで相手のライブラリー一番上を奪うクリーチャーです。
1マナとほぼ打ち消されないタイミングで出せるため、コントロールに対処を強要させるクリーチャーとして強力です。
《現実の断片化》や後述の《咬笑する観察者》に対して抽出候補になるカードとして、クリーチャーを使わないようなデッキでも採用しておきたいカードです。

《ザンダーの目覚め》

名前は誤訳気味で、葬式の場面

自分のクリーチャーが死亡すると、ならず者クリーチャーで構成された呪文書から1枚をドラフトするエンチャントです。
グールの行進》と違い唱えるコストこそ必要ですが、トークンでも反応し、反応するクリーチャーをこのエンチャント自体が用意してくれるため、サクリファイス軸の統率者では強力なリソース源となります。単純に死亡誘発を武器にするような統率者にも向いていますね。

《舞台座一家のお祭り騒ぎ》

アルケミーでは(1)が(赤)にされていた 

クリーチャー呪文に実質続唱を与えるエンチャントです。
置く隙こそありますが展開力を大幅に高めつつ打ち消しも対策できる点が強力です。
可能であれば1マナのマナクリーチャーから素早く出したいですね。

《整列ロープの係員》

永久に付与するため蘇生も効く

手札のクリーチャー・カードに出た時に1/1トークンを生成するカードで、クリーチャー中心で横並べを武器にする統率者の場合は2~3体の生成が期待できるため破格の効率です。

《貴族の不面目》

ダメージがデメリットの場合も

クリーチャーの能力を永久に失わせてダメージを与える除去で、破壊不能を無視して除去することが可能です。
ですが真髄と言えるのは能力を失わせる効果の方で、オーラ自体を除去される可能性が残る各種オーラとは異なり確実に統率者を無力化できます。
この性質上、統率者に使う場合は自分のクリーチャーが居ない場合に唱えたいですね。

《マインド・スパイク》

捨てられるカードのみ公開する

強迫》と《思考囲い》を足して2で割ったようなカードで、単純なハンデス性能としては劣る代わりに捨てられない場合にドローが可能で、ゲーム後半でも手札の損を気にせずに使える点が強みです。
ただしドローの場合もライフは減るため、フェッチなどで消費しすぎないよう注意は必要です。

《外科的変異体》

ファイレクシアの変形者》の亜種

後手だと1マナ軽くなるクリーチャーで、変形者と違いエンチャントやPWとしても出ることが可能です。

《チーム結成》

完成化するPWと関連するのでは?とも言われていた

ライブラリーの上から1/3と、20~30枚のうちから1枚を選んで手札に加える事ができるカードです。多少不確定ですが大抵3マナかかるサーチカードと比べると非常に軽く、その場に応じたカードを探しやすいです。
ただし黒緑の2マナと色拘束は強いため、採用するデッキは選びます。

《タリオンの玉座守り》

再調整で2/1から4/2に

4マナ瞬速で出た時に呪文か土地でないパーマネントをバウンスする、《造物の学者、ヴェンセール》に近いカードです。
土地には触れない代わりに4/2飛行とアタッカーとしても強力で、コントロールやクロパの打点要員として採用したいカードですね。
協約は基本的におまけと考えていいですが、《至高の評決》のような打ち消されないカードに対して有効です。

《宝玉鉱山の監視者》

小人も複数並ぶと脅威

出た時にキャントリップ持ちの《七人の小人》をライブラリーに創出し、自分のアップキープ開始時に衝動的ドローも行います。
赤白3マナと採用するデッキこそ選びますが、2マナとしては強力なカードを創出しつつ自らもアドバンテージ源となるミッドレンジ向きの1枚です。

《咬笑する観察者》

精鋭呪文縛り》に近い

出た時に相手の手札から土地以外の1枚を追放でき、離れた時にそれよりマナ総量の低い土地以外のカード1枚を与えるクリーチャーです。
1マナのカードなら相手に抽出させることもほぼ無く、重めのカードだとしても確実に後の脅威を排除できる点が強みです。
とはいえ3マナと軽くはないため、飛行アタッカーとしても意味があるよう使いたいですね。

《ジェットの収集家》

墓地4枚とサイクルの中でも手軽

戦闘後メインに墓地が4枚以上あれば《Mox Jet》を創出し、起動型能力でクリーチャーの蘇生を行います。
フェッチを絡めれば容易な条件で1マナ加速しつつ、除去されなければ継続的に蘇生が行えるため、Moxを創出する収集家サイクルの中でも採用しやすいカードです。ただし固有色が黒緑のため使える統率者は限られます。

《資源の蓄え》

3マナだが後半でこそ強い

速足の学び》に選択権が付いた上位互換です。贈呈で1/1トークンを与えると手札に加えるカードが土地以外になるため、ゲーム後半で過剰に土地を引くことを防げる点が強力です。
トークンは打点としては脅威にはならないですが、他の役割を持たせられるようなカードには注意が必要です。

《資産豊かな収集家》

無作為だが1度食物になると選ばれない

自分の終了ステップに、無作為に墓地の食物でないパーマネント・カード1枚を食物にしつつプレイ権を与えます。
ブロールではフェッチランドが使えるため、1度きりですが手軽に再利用が可能です。アーティファクトになるので昂揚の補助に使えたりもします。

《嘲笑への恐怖》

自身も威迫を持つ

単体で2/3威迫となり、自分のクリーチャー・エンチャントが戦闘ダメージを与えると相手のライブラリーのクリーチャーカードの1/1のコピーを生成します。
単独で攻撃を通しつつコピーしたカード次第では更にアドバンテージを稼ぐ強力なカードで、役割としては《分派の説教者》に近いですね。
脳蛆》のような軽いクリーチャー・エンチャントがいれば、出たターンに誘発させることも可能です。

《新緑の死者》

英語名は《Verdant Dread》なので、死者は誤訳と思われる

これや同名パーマネントが出た時に戦慄予示を行うエンチャントで、5マナで同名カードを戦場に創出します。
2/2/2を出しつつ5マナ貯まれば次々戦慄予示で2/2を展開できるため、コントロールに対して非常に強いカードです。全体バウンスで手札に戻されこそしますが、戦慄予示したカードとこれら自身によって立て直すのも容易です。
ただし戦慄予示1回につき2枚ライブラリーが減るため、起動しすぎないよう表にする価値のあるクリーチャーも用意したいですね。

最後に

全体的なオリジナルカードの傾向として、2マナ以下のカードはフルスペックを発揮するには他のカードと連携することが望ましく、3マナ以上になると単体で完結しつつアドバンテージを稼げるカードが増える傾向にあります。とはいえ単体で強力なカードを増やそうとすると除去や打ち消しでテンポを損なうリスクが伴うため、採用しすぎて序盤を疎かにするのもそれはそれで危険です。
『モダンホライゾン3』や各種スペシャルゲストのような他経路から実装された高パワーのカードも存在するため、統率者と性能が合っているかの吟味も重要です。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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サムネイルのカードは《宝玉鉱山の監視者》です。#3同様エルドレイン繋がりのチョイスです。

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