見出し画像

【採用者目線】台湾現地就職を狙う日本人が使える面接小技テク(インターンも使える!)

割引あり

私の経歴について

台湾現地企業に現地採用で勤務しています。
メインの業務内容+日本人・日本語話者の台湾人の採用に携わっており、実際に採用面接にも参加しています。
私のバックグラウンドを詳しく知りたい方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!

日本人、台湾企業で需要ある?

めちゃくちゃあります!
よくXやThreadsで、「もう歳なんですけど台湾に移住したいのですが、現地で仕事見つかりますか?」という質問をよく見るのですが…

少なくとも台北なら割と簡単に「見つかります!」
(それも社会経験があるほど見つけやすいです。お仕事の探し方については、また別記事でまとめようと思います)

とはいえ、外国人であることには変わりなし。海外企業で外国人を採用することのハードルは高く、企業としては慎重になってしまうのも現状です。
私はHRの部署ではないため、専門的な知識はここでは省きますが(実体験はまた別記事でまとめようと思います)

今回は、私や私と一緒に面接官をする台湾人社員が面接時に確認するポイント・気をつけるべきことについて、ご紹介します。
もし台湾企業で働きたいという日本人の方がいらっしゃれば、ぜひ最後までご覧ください!

※出勤日の1日をShortsにしています。ちょくちょく面接日Shortsもあげてますのでぜひ寄ってみてください〜

①中国語が流暢でなくてもOK

それくらい「日本語が母語」の人材は需要があります。
もちろん中国語はできた方がいいです(そりゃそうだ)が、環境によっては、英語または中国語・日本語オンリーでもOKなポジションもあります。

たとえばこんなパターン:
・日系企業
・顧客が日本人のルーティンワーク(カスタマーサポートなど)
・英語でコミュニケーションが取れる(私の場合、このパターンで中国語初心者でも入社できました)
・マネージャーやメンターが日本語話者(このパターンで知人は英語中国語どちらも話せないですが、台湾の現地企業で勤務しています)

実際に私と一緒に採用を行っている台湾人マネージャーも、募集ポジションの部内に日本語話者がいる場合は、英語・中国語の能力はあまり見ずに、代わりに経歴や人柄を重視すると言っていました。

中国語でのコミュニケーションが難しい場合、入社後の給与やコミュニケーションに影響が出るので、語学ができたことに越したことはないですが、それでも現地企業に応募する選択肢はたくさんあるということをお伝えしたいです。

②どんな職種でもポートフォリオを準備しよう

日本の中途採用同様、今までの職務経験はもちろん見ますし、聞きます。
なぜなら台湾の学歴がない場合、応募するポジションと関連する内容で一定期間就労した経験がないと、そもそも就労ビザが降りないのです。

ポートフォリオというと、デザイナーやクリエイティブ職の方が作るイメージですが、提出が必須でなくても、自身のポートフォリオがあった方が良いです。
メリットとしてはこんな感じ:

・言語のマイナス部分をカバーできる
・採用側が履歴書だけではわからない情報を後から見返せる
・どんなデジタルツールに精通しているかを把握できる(入社後、研修らしいものがないので、教えるものが少なくなるアピールは結構効く!)


「作品」というものがなければ、携わった会社や製品のウェブサイトやSNSのアカウントなどを全部提出して見てもらうのが良いです。
(私もマネージャーも、採用面接ではこれまで勤務してきた会社のHPとSNSアカウントは面接時に共有するように伝えています。ただし成り行きで私用アカウントも見せないといけなくなるシーンが時折あるので注意!

③近親者に有名企業勤務者・名門大学卒業生がいたらアピールすべし!

どういうこと?と思われる方もいるかもしれないですが、経営者レベルの方は「この人がきちんとした家庭で育っている人か」を地味に見ています。
(色々な家庭の形や事情を否定する意図は一切ございませんので悪しからず)

特に外国人を積極的に採用しているグローバル企業の場合、こんな台湾人社員がデフォルトレベルで当たり前にいます。
・海外留学経験者
・留学経験はなくても、幼少期から語学に投資
・良い学習環境のために、両親が中高生の子供を地方から台北に1人で上京させる
・(万が一失業しても)実家のお金で数ヶ月は余裕で脛をかじれる
・アピールしないだけで普通に実家がお金持ち

実の祖父母や両親が大企業や知名度がある会社に勤めている場合、有名大学を卒業している場合は、ご自身の経歴でなくても積極的に推してください。
(国立大・早慶・明治立教あたりは台湾でも知名度がある大学です)
ご自身の一つのスペックになります。

④面接で話せる趣味を持っておこう!

台湾企業の場合、面接も日本より比較的カジュアルなので、趣味の話になることが度々あります。
経歴でのアピールが難しい場合は、趣味で印象をつけておくのも一つの方法です。

ちなみにこれまで私が見てきたのは、
・ダンス
・楽器
・お菓子作り(フリーランスでお店をやっていた子)
・生配信
・ダイビング
・ヨガ
・DJ(退勤後クラブでDJを副業にしていた子)
・旅行
・家族団欒(子持ちの方でした)
などなど。


インターンであればサークルでの経験でも良いですし、社員であれば休みの日の趣味について、話す練習をしたり、写真やSNSの準備をしておくのがおすすめ。
個人的にはプライベートの話をしているうちに自然と話し方や表情が素の状態になるので、ここで人柄や言葉遣いを見ていますが、これを言ってしまうと逆に緊張させてしまいますかね(汗)

私が今の会社を受けた時は、日本での音楽活動をそのままポートフォリオにも趣味にもネタにしていたので、割とスムーズに会話が進みました。

※入社後社員チャットで私の音楽活動アカウントが全てバラされましたが(笑)お昼休み作業したいときに便利になったのでよしとします。

ちなみに台湾は正社員も副業をするのが普通なので、割と本業の仕事一筋!な方は少なく、皆さん興味分野が多い印象です。

⑤台湾滞在における目標を作っておく

きちんと目標があれば1番良いのですが、正直、これは本心でもそうでなくても良いです(笑)
なぜなら必ず面接官が聞く質問。


「いつまで台湾にいるつもり?」対策用だからです。

既婚や結婚の予定があれば話は別ですが、前触れもなしに「ワイ、母国帰るので来月辞めます!」となると困るので、どこかのタイミングで必ず聞きます。
その時に例えば

・学校を卒業するまで
・永住権が取れるまで
・マネージャーポジションまで
・中国語レベルがこのレベルに到達するまで
・(日本展開が進んでいる企業であれば)日本支社ができるまで

など目的があって台湾に滞在していることで誠実さと長期滞在が可能であることをアピールするのがおすすめです。

⑥日本人として求められていることは?

台湾の学歴がない場合、台湾企業は勞動部が設定している外国人最低給与以上の給与(2024年時点では月額47,971元)を支払う必要があり、基本的には多くの台湾人同僚よりも高い給与で採用されます。

それでもなぜ台湾人企業は日本人を採用するのか?
これを踏まえて「台湾人が日本人に期待するポイント」を挙げてみました。
これらをおさえた自己アピールができれば、台湾人面接官にも好印象を持ってもらえる可能性がグッと上がります!

ここから先は

799字

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?