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子ども(未成年)が逮捕された場合に弁護士の僕ならどうするか-4(妻と相談)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:少年事件 】

今日も、昨日に引き続き少年事件について書いていきます。

さて、昨日のブログでは、僕は、警察署の留置場で息子から睨まれ、罵声を浴びせられました。

完全に心を閉ざされてしまっていることを痛感しました。

仕事の予定をキャンセルしてまで警察署に行ったのに、こんな扱いはあんまりだとも思いましたが、現実を受け入れるほかありません。

とぼとぼと職場に戻り、少しだけ事務作業をして、午後7時頃に自宅に帰りました。

自宅では、妻が先に帰っていて、警察署での様子を聞いてきました。

「どうだった?」と不安げな妻が質問してきました。

僕は、「全然話してくれなかった」と答えました。このときの僕は、とても残念そうに見えたと思います。

「これからどうなるの?どうすればいいの?」と妻が聞いてきたので、手続は説明しました。

・逮捕された後は3日以内に10日間の勾留が始まること

・10日間の勾留が更に10日間延長される可能性が高いこと

・勾留された後は家庭裁判所に送致されること

・家庭裁判所に送致されたら、「観護措置」といって、少年鑑別所に収容されるかどうか裁判官が判断すること

・少年鑑別所に収容されたら4週間収容され続けること

・少年鑑別所に収容されなかったら自宅に戻ってくること

・最終的に家庭裁判所の「審判」によって、少年院送致か保護観察を決められること

こんなことをつらつらと説明しました。説明した妻は、わかったようなわからないような顔で「結局、これからどうしなきゃいけないの?」と聞いてきました。

「〇〇が今逮捕されていて、家に帰れていない状態よ。どうやったら家に帰って来れるの?」

「逮捕・勾留が続く限りは、家に帰るのは難しいよ。その後待ち受ける観護措置をなんとか回避しないと、そのまま4週間は少年鑑別所に入れられちゃう」

「じゃあ、観護措置を回避しなきゃいけないわけね。そのためにはどうすればいいの?」

「弁護士の先生に依頼しようと思うから、その先生と協力して・・・」

「あなたが弁護士としてやるんじゃないの?」

「いや、全然話してくれなかったから、僕じゃダメだと思ってさ」

「頼りないなぁ。こういうときに弁護士が父親だと役に立つんじゃないの?まあ、いいわ。あなたと〇〇の関係が悪かったことは私も知っていたし。仕方ないよね。」

「本当にごめん。弁護士としてではなく、父親としてできる限りのことをやろうと思うよ」

「それで、面会してくれた佐藤弁護士に依頼するの?電話では少し話したんでしょ?どんな弁護士?」

「きちんと息子から話を聞いてくれていたから、頼りにできると思うよ」

「じゃあ、正式に依頼しましょう。あなたが警察署に行っても全然話してくれないだろうから、今度は私が行くわ。明日面会の予約するから。今日は、仕事があって抜け出せなかった。雇われの私と違って、個人事業主のあなたは本当にいいよね。」

さて、これからどうしようか。

まずは、佐藤弁護士に正式に依頼しなければ。とりあえず、明日妻に面会してもらって、佐藤弁護士に依頼することを息子にも伝えてもらおう。

それで、息子が了承してくれたら、そのまま佐藤弁護士の事務所に行って、正式に依頼しよう。

ああ、佐藤弁護士が依頼を引き受けてくれるかどうかわからないから、事前に佐藤弁護士の事務所に行ったほうがいいな。

「明日面会行く前に、佐藤弁護士の事務所に2人で行かないか?それで、依頼を引き受けてくれるかどうか事前に確認しておこう」

「え?弁護士って、依頼を引き受けてくれるもんじゃないの?」

「いや、必ず依頼を引き受けてくれるわけではなくって、断る場合もあるよ」

「それじゃあ、事前に確認しておかないとね。明日、佐藤先生に予約できる?」

「電話してみるよ」

そうやって、僕は佐藤弁護士の事務所に電話した。時刻は午後7時30分でしたが、電話は繋がり、佐藤弁護士が応対しました。無事に、翌日の午前11時に佐藤弁護士と打合せの約束を取り付けることができました。

電話を切って、妻に向かい合う。

「〇〇も逮捕されてきっと大変だろうけど、あなたも大変だったようね」

「え?」

「かなりがっかりさせられたようね。よくわからないけど、きっと〇〇が早く家に戻ってくるためには、家族の支えが必要なんでしょ?だったら、あなたがそんなに落ち込んでちゃダメよ。心を閉ざされていたことはきちんと受け止めて、これからのことを考えましょう。多分、私はあなたよりは話してくれそうだから、話を聞いてくるよ。」

「ありがとう。頼りにしています。」

情けなくて残念で仕方なかったが、妻を頼るしかなかった。

弁護士という資格も、息子が何も話してくれなかったら絵に描いた餅である。

妻から聞いた話をもとに、これからどうするか、考えよう。

・どうして覚せい剤を使ってしまったのか

・どうして覚せい剤を使うような友達との関係をキープしてしまったのか

こういったことを妻に聞いてきてもらって、作戦を練ることにしよう。

なんか、佐藤弁護士がいれば僕は必要ない気もしてきたけれど、まあ、父親として頑張らなきゃな・・・(汗)

今日はこの辺にしますが、設定の中の僕は、頼りになれる妻と結婚できたようで、本当によかったです。

それではまた明日!・・・↓

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