見出し画像

居場所を求めて非行に走る

【 自己紹介 】

プロフィールページはこちら
このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、700日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

毎日ご覧くださってありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:非行の理由 】

僕は今、児童相談所で働いていますが、児童相談所では、虐待を受けた子どもだけでなく、非行少年・非行少女も支援しています。

虐待を受けた子どもについて、虐待が起きた原因を解明し、その原因をどう取り除くか、再発が起きないようにどうするか、ということを考えるのと同じように、非行少年・非行少女についても、非行の原因を解明し、その原因を取り除こうと支援しています。

「非行」って非常に抽象的な言い方ですが、例えば、タバコを吸ったり、酒を飲んだり、何日も家に帰ってこなかったり、ということです。

もっと非行が進むと、覚せい剤や大麻に手を出したり、暴走族に入ったり、暴力団に半分入ってしまったり、あと、非行少女の場合に顕著なのが、年上男性と性行為を繰り返すことです。

非行少女は、とても若いので、男性たちから性的に求められます。

非行少女だって、女の子です。したくもない相手とすると、大きく傷つきます。

ろくに避妊もしないまま、いろんな男性と性行為を繰り返すことは、ほんとうは、大きく傷ついているはずです。

ただ、これを「レイプだ!」「強姦だ!」と騒いで、男側に100%の責任を求めても、非行少女を救うことはできません。

そもそも、刑事的に「レイプ」「強姦」に当てはまるのは、正直なところ、かなり限定的だと思っていて、非行少女たちが、いろんな男性たちからの性的要求を受け入れてしまったことにきちんと向き合うべきだと僕は思っています。

その「受け入れ」の背景には、「家に居場所がない」があります。本当に多いです。

非行少女であれば、全員、児童相談所が関わるようになるわけではありません。いろんな程度があって、少しやんちゃしたくらいでは、児童相談所に認知されることはありません。

最初は少しの「やんちゃ」だったのが、家に居場所がないからこそ、「やんちゃ」がエスカレートして、児童相談所に認知されてしまうようになるのです。

「やんちゃ」をきちんと叱り、それでも受け入れてくれる家庭があれば、児童相談所が関わるほどの非行には走りません。

性行為を繰り返す非行少女に顕著ですが、こういった、自分を傷つける方法であっても、居場所を感じられるから繰り返します。

性行為の対象として必要とされていることに居場所を感じてしまうのは、見ていてとてもつらく悲しいのですが、それを正面から受け止めて、じゃあ、どう支援するか。

そこを、毎日考えています。

こういった、居場所を求める非行の場合は、非行以外の居場所を作ってあげることが支援になります。

飲酒・タバコもそうですが、非行で居場所を作ると、自分を傷つけてしまいます(アルコールとタバコは、健康を間違いなく害します)。

「どこを居場所にするかは、自分の勝手だろ!」という話ではあるんですが、ただ、自分の傷つきに気づかないまま、自分が傷つく場所を「居場所」と思ってしまっているのは、放置できません。

大人なら、犯罪になるまで行政が介入することはありません(できません)が、子どもは、行政が、いわば「おせっかい」ができる(しなきゃいけない)のです。

大人は、自分の傷つきに自分で気づくしかないのですが、子どもは、自分で気づけなくても、行政が気づかせてあげることができます。

どんな非行少年・非行少女でも、児相が関わるわけではありませんが、非行の度合いが大きいと、「傷つき」を児相が支援します。

その際、「非行以外の居場所を与える」が支援になるんですが、これはめちゃくちゃ難しいのですが(支援する側が自分の居場所をわかっていないこともあるでしょう笑)、毎日あくせくしながら、いろいろ考えています。

それではまた明日!・・・↓

*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*

昨日のブログはこちら↓

僕に興味を持っていただいた方はこちらからいろいろとご覧ください。

━━━━━━━━━━━━

※内容に共感いただけたら、記事のシェアをお願いします。
毎日記事を更新しています。フォローの上、毎日ご覧くださると嬉しいです。

サポートしてくださると,めちゃくちゃ嬉しいです!いただいたサポートは,書籍購入費などの活動資金に使わせていただきます!