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歴史を知ると、相手のことがわかる。

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、700日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

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【 今日のトピック:歴史を知って人を知る 】

僕は、1990年生まれです。

ソ連が崩壊し、ベルリンの壁が崩壊したのは、1991年なので、僕は、「ベルリンの壁」を知りません。

高校の世界史の授業で、先生から「君たちはベルリンの壁を知らないんだよね」と言われたことを今でも覚えています。

僕が高校3年生だったのは、2008年~2009年ですが、この頃の大人たちにとって、「ベルリンの壁」や「冷戦」というのは、「歴史」ではなく、「体験」でした。

例えば、2008年に40歳だった人たちは、1968年生まれですが、この人たちは、物心がついたのが高度成長末期で、そうこうするうちにオイルショックが始まりました。

外交的には、1972年にニクソン訪中によって冷戦の様相がガラッと変わり、米中が急接近していた頃です。

その後、ソ連は徐々に弱っていき(表面上は、強いソ連が続いていたようです)、1991年に崩壊します。

「ソ連の崩壊」というのは、ソ連の1つであるロシアが、共産主義から転換したことがきっかけでソ連全体が消滅してしまったという大事件です。これにより、共産主義vs資本主義という、それまでの世界の構図が全く変わってしまいました。

1968年生まれの人たちは、ソ連崩壊頃に大学を卒業していますが、当時の日本はバブル真っ盛りです。

大学時代は、ディスコに合コン三昧だったでしょう。

しかし、バブル崩壊後、日本はずっと不況です。

本当は、ITバブルなど、富が集中していた人たちもいたのですが、「一億総中流」なんてことはありませんでした。

貧富の差があることが、段々と日本社会に知れ渡っていきました。

しかし、親世代が「一億総中流」を経験していたので、1968年生まれたちも、「一億総中流」の幻想を抱いていたことでしょう。

さて、こんな感じで、歴史を知ると、相手の経験してきた時代が、ある程度わかります。

もちろん、時代だけが人の人格を決めるわけではありませんが、大きな時代背景が、人格に少なからず影響を与えることは否定できません。

例えば、僕なら、11歳だった2001年に「9.11(同時多発テロ)」を経験し、世界が対テロ戦争に突き進んでいくのを目の当たりにしてきました。

そして、道路公団の民営化、そして、郵政民営化も、中学生の頃に小泉政権が達成しました。

アメリカと日本の関係が「軍事同盟」であることは当たり前で、それを疑問視するのは「普通」ではありません。

こういった、「アメリカナイズ」されていく日本の中で、大人になっていったのが僕らの世代です。

スマホ元年は2009年で、当時19歳でした。それから約10年で、スマホが急速に普及し、スマホは、電気ガス水道と並ぶインフラとなりました。

そして、それを牽引したのは、いずれもアメリカのIT企業で、いわゆる「GAFA」が世界を席巻していく様子は、僕にとっては「歴史」ではなく、「体験」です。

日本経済は「凋落した」のではなく、「最初からダメ」でした。

そんな僕らが、日本経済に期待するのはあり得ず、むしろ、GAFAの所属するアメリカに期待するのが普通です。

そして、中国の反日教育に反発して、反中・嫌韓になるも、ある程度「普通」なのかもしれません。

このように、歴史を知ると、人が見えてきます。

歴史を知っているだけで、その人の何もかもがわかっているなんて思うのは、傲慢と言わざるを得ませんが、しかし、歴史によって見えてくるものもきっと多いはずです。

歴史を知った上で、相手を見るのは、とてもおもしろいです。

歴史によって決めつけるのではなく、歴史を知って仮説を立てて、その仮説が正しいのか間違っているのか、という検証をしてくのが、とてもおもしろいのです。

歴史を知ると、人を見る精度が上がり、その結果、社会を見る精度が上がります。

「そのほうが儲かる」につなげてもいいですが、単純に「おもしろい」です。オススメです。

それではまた明日!・・・↓

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