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いちじくと旅

母から戴いたいちじくを朝ご飯に、最近の色々を考え始めた。
コロナ禍でなかなか遠出できなかった母が日帰りでフルーツ狩りへ行き、とても楽しいそうに話しているのを見ると、「やっぱりどこかへ行くっていいな」と旅熱を掻き立てられた。
国内でも近場でも「どこかへ行く」という行為は、やっぱり私にはとても必要だなとこの数年で痛感している。

雑貨屋だった頃、年に1度は必ず海外へ買い付けに行き(多い時は年に3度)、仕入れては店舗やネットショップで売る日々。
思い返せば、それが私にとってとても良いサイクルだったよう。旅に行くことでリセットできるというか…。
買い付けはとてもハードで観光なんてほとんど出来ないんだけれど、飛行機に乗って"日本ではない国へ行く"ことが、私にとってバランスが取れていたように思う。

今は全くといっていいほど出かけていない。遠出するといってもお墓参りに行くくらい。家から2時間ほどかかるお墓に行くことが今の私にとっては遠出になっている。

海外への渡航は緩和されてきたけれど、まだまだ以前のように"ヒョイ"っと行ける感じではないのかな。久しぶりに航空券を検索してみたら、私が行っていたときの倍以上の値段になっている。色々な情勢があるから仕方ないけれど…。
んーーでも行きたい!
と心の叫びをぶつけるようにyoutubeで旅に行っている方を「いいなぁ」と頬杖をつきながら見ている。
「私もまた行くぞ。」
といちじくを食べながら思うのでした。


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