第6回レジャーランドべあー杯(Day1)振り返り
こんにちは。DJ LUGH(ルフ)といいます。
今回は第6回べあー杯に参加するにあたって考えていたことなどについて記していこうと思います。
(感想まってます)
1.参加した経緯
第6回べあー杯に参加するにあたって、実はエントリー締め切り間際まで参加するべきかどうか迷っていました。というのも、今回の大会は他の大会と異なりドラフト方式を採用しており、当然選ばれない可能性も十分あります。2タテできるような総合力もなければ、名前もあまり知られていない自分が選ばれる可能性は低いのではないだろうかと考えていたため、今回は参加を見送るつもりでした。
しかし、最終日にタイムラインでえじぷとさんが応募しているのを見かけて自分も弱気になっている場合ではないと感じ、応募に踏み切りました。結果的には大会をとても楽しめたので、こうして参加するきっかけを作ってくれたえじぷとさんには頭が上がりません。(しかも同じチームになれたし!)
2.ドラフト
いざ参加を決意したものの、ドラフト候補者が発表されてから当日までの期間は非常に不安な気持ちで過ごしていました。参加者の中にはさまざまなポジションに柔軟に対応できる総合力の高いプレイヤーが多く、出せるポジションが極めて限定的な自分は選ばれない可能性すらあるのではないかと考えていました。
というのも、本大会において「コスト」という仕組みが存在する以上、必然的に副将・中堅のポジションでも活躍できる(そして2タテを狙える)選手をもつチームが有利になります。したがって、選手として活躍できる場面が限定的でかつ2タテ性能もそれほど高くない自分にとっては分が悪いルールでした。
そんなこんなで、緊張の中迎えたドラフト当日。なんと自分の予想とは裏腹にぴこルテックスさんとRKS-32(じゅんた)さんの両方から一巡指名していただき、両者によるじゃんけん対決の結果、大学の先輩でもあるぴこルテックスさんのチームに所属することが決まりました。やったね!
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そして残りのチームメンバーがえじぷとさんとひたらぎに確定した瞬間、大会に対する不安な気持ちは一切なくなり、前向きに頑張ろうという気持ちになれました。全員が以前から交流のある方々から構成されているだけでなく、実力面においても非常にバランスの良いチームとなりました。これなら自分の得意分野が尖っていても十分戦えるのではないだろうか、と安堵しました。
3.作戦会議
チームも確定し、早速希望ブロックの相談へと移りました。☆12での対決が一試合につき二回あるBブロックの方が弊チームにとって有利であるという認識で満場一致していたため、Bブロックの中でも特にジャンル的に有利な「E」を第一希望として据え、次点で「F」を希望することに決定しました。結果的にまたしてもぴこルテックスさんがじゃんけん力の高さを発揮し、計画通り我々は第一希望である「E」チームになることができました。
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チーム配置が確定したところで、オーダーの相談へと移りました。正直なところ消去法で相手のオーダーを推測できたこともあり、この点ではあまり苦労しませんでした。自分が12を二回担当することが確定していたため、そこを軸に他メンバーの配置を考えていきました。
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我々のチームには格上相手にも自選曲を通せるポテンシャルが高いメンバーが揃っていたため、戦略としては先鋒・中堅に格上を配置して2タテを狙いつつ、副将・大将では確実に1:1交換を狙っていくことにしました。結果として本番ではブロック予選を1位で通過することができたため、この戦略で間違いありませんでしたね。
4.練習・対策
チームの方針も概ね決まり、練習の日々がはじまりました。他のメンバーは多くの楽曲を対策・練習しなければならない一方で、自分が担当するジャンルは純粋な実力の勝負になると考え、座学や対策よりも本質的な地力を向上させるための練習を意識しました。具体的には12CHORDの対戦相手となる#MIYAさんが縦連打・ガチ押しを得意としていたため、主にBPM150までの楽曲を”腕”で押す練習を行いました。また、いままでほとんど使う機会がなかったS-RANを用いたプレイにも慣れるために、さまざまな中速譜面をS-RANで練習しました。
特に#MIYAさんはERAseRmOToRpHAntOMとreunionで高いスコアを叩き出していたため、選曲はおそらくどちらかになると考えました。より自分が勝てる可能性の高いreunionに相手の選曲を誘導するべく、reunionの自己ベストを低いスコアで放置しつつ、ERAseRmOToRpHAntOMを練習することにしました。
努力の末、最初は相手に50点以上負けていた自己ベストを前日には同点のスコアまで伸ばすことができました。この時点でアベレージは非常に安定しており、自分が緊張に慣れていることもふまえれば勝てる可能性は非常に高いと考えました。また、チームのためにも絶対に勝たなければならない試合でした。というのも、ここで2タテをすることができればブロック(1勝はほぼ確定するため)予選通過も保証されるし、チームが「勝てる」雰囲気を作るためにも一巡指名された自分が勝利を納めてチームを引っ張っていくことが必要不可欠であると強く実感していました。
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自選曲に関しては、練習段階からMIRRORで4400~安定していたPLASMA SOUL NIGHT feat. Nana Takahashi / 709sec.を投げようと決めていました。というのも、本大会では必ず自選を通す必要があったため、主に正規系で安定する楽曲or配置に左右されず安定して高水準なスコアを出すことのできる楽曲に選曲を絞ったという経緯があります。
以上の理由から、本大会の対策をするにあたって正規系で安定する無難な地力譜面を複数用意していました。
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5.本番
ドラフトからあっという間に一カ月間が経ち、気付けば大会の当日になっていました。今回の大会は前日までに最高のコンディションを整えることに成功していたこともあり、過去に参加させていただいた第二回KoPRや第四回べあー杯とは異なり微塵も緊張していませんでした。十分な睡眠がとれた状態で当日を迎えることができた時点で気持ちも相当楽でした。
1クレでアップを終えられる自信があった上に、2クレ目~4クレ目に集中力がピークを迎えるという自分の性質も鑑みて、受付開始前には行かずに時間ギリギリに行くことにしました。
会場に到着し、さっそくチームメンバーと集合。当日、最初に意識したことはひたらぎのメンタル管理と記憶しています。というのも、本大会における我々の作戦が「先鋒で2タテして勝ち逃げ」だったということもあり、先鋒を任せられたひたらぎの責任は重大でした。つまり、彼がプレッシャーにやられるような事があれば我々は勝つことが出来ません。よって、ひたらぎのメンタル管理を需要な課題として捉えていた僕はとにかくチームメイトをはじめとしたさまざまの方々と談笑し、本番までひたすらチームの雰囲気を明るくして士気を上げることに努めしました。その努力が功を奏したの、か本番が始まる頃には全員が大会に対して前向きな気持ちを抱いて一致団結しているような状態になっており、ひとまず「気持ちで負ける」ような状態は避けられました。
そして、本番へ。Aブロックの結果としてチームきーるの一位通過を予想していたのですが、まさかの開脚(チームHERMIT)が無双し、一位で通過しそうな様子。早く俺もビートマニアやりてェ~と思いながら見守っていました。
そんな中、第3試合中にPICO Lab.のアップが行われました。一曲目で極端に目が冴えてることを確認し、緑数字を221から220に変更しました。3曲目でL.F.O(正規)を3291点(MAX-83)出せたていたこともあり、正規・ジャリ・中速の調子が良いことを確認し、自選曲は修正せずに予定通りの曲目で攻めていくことに決めました。
6.一戦目(VS. First Experience)
※他チームメンバーが担当した対戦については各自の感想文でより詳しい説明がなされていると思うので、本稿では主にDJ LUGHが担当した試合を中心に解説していきます。
ついに一戦目の始まりです。先鋒戦はPICO vs. OMEGA。自信満々の様子で筐体に向かっていくぴこさんの背中を見て、安心した記憶があります。いざ試合がはじまると、終始安定した打鍵を貫いたぴこさんが宣言通り2タテで勝利。この時点でほぼほぼ勝利を確信していました。
続いての中堅戦(HAL vs. EGPT)では2タテが必須ではなくなったということも相まって、プレッシャーはかなり和らぎました。惜しくもえじぷとさんがG2で敗れてしまい、また予想外のトラブルにより我々のチームの自選曲が省かれてしまいましたが、なんとか4対2で我々に有利な形で副将戦を迎えることができました。
そして迎えた副将戦。相手の#MIYAさんの選曲は予想通りERAseRmOToRpHAntOMでした。少し圧をかけようと思い、「それめっちゃ練習してきたよ~」と声をかけました。おそらくこれで10点分くらいは稼げたはず(最低)。自選は予定通りPLASMA SOUL(略)。まずはERAseR(略)からプレイすることになりました。いざ楽曲がはじまると、練習では余裕で光っていた前半部分が全く安定せず、相手とほとんど同点のまま難所である中盤の皿地帯へと突入する形となりました。そこで試合前にえじぷとさんが教えてくれた皿のコツを思い出し、過去最高の出来映えで皿地帯を光らせることに成功して結果的に30点ほどリードすることができました。(えじぷとさんマジでありがとう😭)その後、右上の「1st」表記が視界に入って緊張してしまい、追い詰められる場面もありましたが最終的には後半で気持ちを切り替えることに成功し、22点差をつけて勝つことができました。
続いての自選では白数字を戻し忘れるトラブルがあったものの、練習通りのスコアを出すことができ、結果的に2タテする形で副将戦を制することができました。本大会において自分自身に課した課題が「2タテすること」であったため、自分の決めた目標を達成できてとても嬉しかったです。この時点で10:2でPICO Lab.の勝利が確定しており、最高の状態でひたらぎにバトンを渡すことができました。
続いての大将戦(ひたらぎ vs. Y#KIRI)では勢いに乗ったひたらぎがなんと2タテ。この時点で、今日のひたらぎのコンディションは最高に違いないと確信しました。試合に臨む時のメンタルが結果に及ぼす影響の大きさを痛感させられた試合でもありました。
最終的な結果は16:2でPICO Lab.の勝利となりました。最高のスタートを切ることができました…!!
7.二戦目(VS. Melody Life 復活キボンヌ)
達成感に浸る間もなく、そのまま二戦目へ。対戦相手のPAYAチームには☆12を得意としているプレイヤーが2人も居ることも相まって、非常に警戒しているチームでした。
まず、先鋒戦はHITA* vs. INARI。完全に脂が乗っている状態だったことに加え、相手の選曲もこちらの予想通り(ラストセンチュリーメランコリック)であったことから、ひたらぎもかなりノリノリの様子で試合に臨んでました。本来なら比較的不利なラストセンチュリーメランコリックでも意地を見せ、結果的に2タテでひたらぎの勝利となりました。この時点でのひたらぎの戦績は4勝0敗でした。この男、強すぎるだろ…。この勝利のおかげで、我々PICO Lab.は(気持ち的にも)相当優位に立つことが出来ました。
(ちなみにひたらぎが2タテを決めて大喜びしてるシーンは最高なので是非見てみてください)
続いて、中堅戦はEGPT* vs. RAITO.。先の試合でのトラブル発生により不完全燃焼のままで終わってしまっていたえじぷとさんでしたが、ここでBroadbandedを選択し、ガチ押し真っ向勝負を仕掛けました。たとえ相手が格上であっても、えじぷとさんのガチ押し力をもてば勝てるだろうとは踏んではいましたが、譜面が外れるたびに点差を離していくえじぷとさんのプレイは圧巻でした。最強。RAITO.さんの自選はBeast mode。正規譜面の押しづらい階段も全てピッカピカに光らせる姿に衝撃を受けました…。結果は1:1、依然としてPICO Lab.が有利なまま副将戦を迎えることができました。
副将戦はルフボーイ vs. PAYAさん。サークルの先輩でもあり、長年の相互ライバルであったパヤさんとまさか「早慶戦」で対決する前にべあー杯で直接対決する機会がくるとは…。直近でPAYAさんがDIAVOLOや駅猫で高いスコアを出していたこともふまえ、安定を取って確実に勝てるMare Nectarisを投げることにしました。意外だったでしょ。
相手の選曲は3y3sあたりが妥当だろうと読んでいたのですが、なんとまさかのColorful Cookieで驚きました。まだマシな部類であるとはいえ、繰り返し16分乱打の精度を大の得意としているPAYAさん相手と同じ条件下で勝負するのはやや分が悪いと考え、オプションはRANDOMを選択しました。結果として負けてしまいましたが、正しい選択だったと思います。
勝負の結果は予想通り1:1で引き分け。ここで2タテを狙うのは正直不可能だろうと最初から踏んでいたので、納得のいく結果でした。
こうして、我々にとってかなり有利な状態で大将戦を迎えることが出来ました。というのも、対戦カードはPICO vs. G*GURA。PICOさんの自選を通す力と本番力の高さは周知の通りすさまじく、不安はほとんどありませんでした。そして、不調であるといいつつも微妙な配置で自選をクリア。この時点で我々のブロック予選1位通過は確定し、チームの士気も最高潮に。PICOさん最強過ぎる。G*GURAさんの選曲は我々が予想した通りDon't believe the hypeでしたが、まさかの2タテ。華麗にクロスハンド・スクラッチを決めつつ、大差をつけて他選をもぎ取っていく姿にはベテランの”凄み”を感じさせられました。
結果は13:5でPICO Lab.の勝利。改めて、気持ちで勝つことの重要性を実感させられる試合でした。
8.三戦目(VS. Really Lo部)
ブロック予選を1位で通過し、迎えた準決勝。飛ぶ鳥を落とす勢いで予選を駆け抜けてきたPICO Lab.でしたが、予想外の出来事が起こります。というのも、本来1位で通過すると読んでいたKEELチーム(Really Lo部)が予想に反して2位で通過しており、我々が準決勝の対戦相手として想定していたRKS-32チーム(ウルトラ扇風機)はブロック予選の時点で脱落していました。
ここにきて最も相性が悪く、出来ることなら決勝まで勝負は避けたいと考えていたチームと準決勝で直接対決をする羽目になりました。
先鋒戦はKT4ER1 vs. HITA*。対戦相手のしゅんしぇんさんはとにかく単発楽曲のスコアが高く、我々にとっては攻略が困難なプレイヤーでした。低難易度においてはほとんど穴のないプレイヤーであり、また自選を通す力の高さももとてつもないことから、2タテは容易ではありません。ひたらぎには「勝ち負けはいいから、とにかく他選で判定の芯を掴むことだけ意識しよう」と伝えました。
一曲目はしゅんしぇんさんの勝利となりました。続いての自選。多選では敗れたものの、ひたらぎが実力を発揮できれば1:1に抑えられる可能性は十分にあると考えました。しかし、しゅんしぇんさんが尋常じゃ無い勝負強さを見せ、2タテされる結果となりました。
続いて、中堅戦はPICO vs. DIVVV.。追い詰められた我々に残された唯一の勝ち筋がぴこさんの2タテという苦しい展開となりました。ぴこさんの自選曲は信頼度が極めて高い灼熱 Beach Side Bunny (Masayoshi Iimori Remix)。対する相手の選曲はScripted Connection⇒N mixと、なかなかトリッキーな楽曲が投げ合われる構図となりました。そんな緊迫した状況の中迎えた中堅戦でしたが、ここでまさかのDIVVV.さんによるハイスピ設定ミスにより、ひとまず他選での勝利が確定しました。油断せずそのまま自選の灼熱リミでも勝利し、結果として2タテでの勝利を収めることができました。決勝進出も十分にありえる展開となりました。
そして迎えた副将戦。EGPT* vs. NAGACHという、べあー杯ではお馴染みの2人による対決カードです。先鋒戦同様、ここで他選を奪うのは大変だろうと踏んでいたので、えじぷとさんにはとにかく気楽に臨もうと話しました。まずは他選のModular Technologyから。ナガチャンさんの圧倒的な自選力を見せつけられる形で一敗となりましたが、予想の範疇であったため、切り替えて頑張ろう!とえじぷとさんに声かけしました。
続いて、えじぷとさんの自選の楽曲はUsual Days-remixでした。IIDX屈指の名曲である一方で譜面はとてもグロテスクで、S-RANガチ押し楽曲の代表格ともいえる楽曲です。前半は好調で14点近くのリード…を保っていたのですが、後半で惜しくもリードを覆される結果となってしまいました。改めて、本番での一発勝負、そして何よりもS-RANの恐ろしさを感じられた試合でした…。
この時点で我々の敗退は99%確定していました。というのも、大将戦での僕の対戦相手はあのKEELさんであり、得意分野がほとんど真逆のため2タテを狙うのは不可能に近い状態でした。正直この時は放心状態に近い感情で、プレイもとても雑になってしまいました。ただでさえカウンターするのが不可能に近いsnake stickで追い打ちをするかの如くドハズレ譜面が振ってきて、頭が完全に真っ白になってました…。Haereticusも、気付いた頃には曲が終わってました。僕がもっとうまければここから2タテで逆転を狙えたのかもしれない…と、ただただ悔しい気持ちになりました。
結果は7:11でPICO Lab.の敗北、Really Lo部が決勝へと進出する運びとなりました。無念。。。
9.大会を終えて
こうして敗退が確定し、我々にとっては非常に悔しい結果となってしまいました。準決勝で敗れて落ち込んでいた中、声をかけてくださった皆様には本当に頭が上がりません…。
いざ試合を終えたら以前から話してみたかったフォロワーさんたちと話せたり、色んな差し入れまで頂くなど良いことの連続で立ち直ることができました。その節は本当にありがとうございました。
結果こそ準決勝敗退と納得のいくものではありませんでしたが、応援してくれた皆様おかげでドラフト会議から大会の当日までとても充実した一ヶ月間を過ごすことができました。本当にありがとうございます。
ルフボーイ。 pic.twitter.com/Gt7YScBnp0
— サバヲ (@savawowo) April 10, 2023
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— 🌱(ベイ)🌾-🛸🐄🥕🐖🥒🥤👨🌾 (@dekainekokawaee) April 3, 2023
ぴこらぼ応援ファンアートです
— ポヨ (@appo_yo_deyo) April 8, 2023
みんながんばえ〜! pic.twitter.com/3PG2bW9Ro5
✨💿🎹🎹💿チームPICO Lab.🧬👨🔬🔬🌡✨
— おこめ (@_tkttnghn_) April 7, 2023
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以上!みんなありがとう!