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レビュー 22/23 リーグアン 第1節 マルセイユ×スタッド・ランス
こんにちは。今回は8月8日に行われた、22/23 リーグアン第1節 マルセイユ×スタッドランスの試合のレビューをやっていきます。
日本人全員が出場することはできず この試合の両チームのスタメン
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マルセイユはプレシーズンマッチで課題となった中盤は、2枚にしてシャドーにジェルソンとウンデルを起用しました。
スタッド・ランスの伊東純也選手はこの試合はベンチ入りせず。これで、開幕戦はリーグアンに所属するすべての日本人選手が出場することはありませんでした。
新戦力が躍動! 両WBの良さを引き出したジェンギズ・ウンデルの役割
プレシーズンマッチでなかなか結果が出ず、スタジアムでトゥドールの名前がコールされるとブーイングが飛び交ったぐらい、不安視された中で迎えたマルセイユの開幕戦でしたが、終わってみれば新戦力が軒並み活躍し、大勝で試合を終えることができました。
中でも試合序盤から躍動したのが両WBのヌーノ・タヴァレスとジョナタン・クラウス。両者の攻撃力には以前から高い評価をされていますが、この試合ではその攻撃力をより引き出したのはジェンギズ・ウンデル。
昨シーズン、ウンデルはサンパオリ監督のもとで外に張った右ウイングの役割を任されていましたが、この試合では中央よりにポジションをとって様々なタスクをこなしました。ビルドアップ時には降りてきてCBと中盤の選手を助け、あらかじめ中央に陣取っておくことで、右WBのクラウスがより仕事をやりやすい環境を作っていました。
また、左サイドで強烈なドリブル力を誇るヌーノ・タヴァレスとも連携して決定機を創出する動きも見せました。このような役割は基本的にパイエが担うことが多かったのですが、開幕戦ではトゥドール監督によれば「戦術的な理由で」ベンチスタートとなりました。キャプテンが開幕戦ベンチスタートになることは少し驚きでしたが、ウンデルの活躍ぶりを見ればパイエに頼ってばかりでは明るい未来は見えないだろうと思いました。
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コロンビアのルイス・スアレスも大活躍
マルセイユは今シーズン、グラナダからコロンビア人のルイス・スアレスを獲得しました。ルイス・スアレスと聞くとウルグアイの方を思い浮かべるかもしれませんが、マルセイユが前線の強化のターゲットにしたのはスペインで名を馳せたコロンビア人ストライカーです。
プレシーズンマッチに出場するも、チームのプレースタイルにうまく馴染めずに終わってしまったため、不安視されていました。
しかしながら、62分にミリクに代わって途中出場すると、75分とアディショナルタイムに得点し、勝利に貢献しました。最初の得点は少しラッキーな形でしたが、しっかり決め切る決定力は錆びていなかったようです。
前線には既存のミリクやバカンブだけでなく、最近ではインテルから実力者のアレクシス・サンチェスも獲得したので前線の競争力は上がりました。それぞれタイプの違うフォワードのため、各々活躍してアピールする必要があります。
スタッド・ランスの後半に改善の余地を見せた縦への攻撃性
スタッド・ランスはこの試合は3トップで臨みました。守備時には4枚で守りますが、攻撃時にはロッコが高い位置をとることで3バック気味に攻撃を組み立てました。
ファン・ベルヘンらを中心に縦への攻撃を図るもなかなか良い形で攻撃を組み立てることができず、守備面でも後手に回る場面が多かったです。
前半終了間際に失点して最悪な形で後半を迎えましたが、後半からはゼネリに代えてドゥンビアがトップ下に入ってファン・ベルヘンとトゥーレが2トップを組みました。
そこから特にファン・ベルヘンの裏抜けの動きを生かして縦の攻撃をより意識して、84分に相手の集中力が切れた時間に得点しました。最終的に試合終了間際に失点することになりましたが、最初から最後まで集中力を切らさずに戦うことが求められてきそうです。
縦の攻撃を強化するうえで、伊東純也選手の加入は大きなプラス材料になるでしょう。個人的には伊東選手にヴェロドロームの雰囲気を味わってほしかったですが、コンディションを良好にして次節以降の活躍を期待したいです。
8月8日 3時45分 22/23 リーグアン 第1節 マルセイユ×スタッド・ドゥ・ランス
会場: ヴェロドローム
得点(アシスト): 13分 オウンゴール 45+1分 ヌーノ・タヴァレス(バレルディ) 75分 ルイス・スアレス 84分 バログン 90+4分 ルイス・スアレス(バカンブ)
ポゼッション率: マルセイユ 56% スタッド・ランス 44%
総シュート数(枠内): マルセイユ 16本(6本) スタッド・ランス 16本(6本)
パス本数(成功率): マルセイユ 482本(80%) スタッド・ランス 379本(75%)
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