レビュー　22/23 リーグアン第5節　モナコ×トロワ

2022年9月6日 19:46

こんにちは。今回は9月1日に行われた、22/23 リーグアン第5節　モナコ×トロワ　の試合のレビューをやっていきます。

この試合の両チームのスタメン

この試合では2試合ぶりにエンボロ、ベン・イェデル、南野拓実の3人が前線を組みました。

前節で3バックに変更してから、攻撃時により3トップの連動性が求められるようになりましたが、この試合においても未だ前線の選手のコンディションがトップレベルに戻って来ていないことが明らかになりました。

大本命のエース、ベン・イェデルは左サイドに流れてボールを受け、エンボロがフィニッシャーとなる形を目指していましたが、なかなか機能せず。

南野は中央で度々受け役になる動きを見せましたが、そこで引っかかったところからピンチを招いて、次のCKによるPKを献上してしまいました。先制点をCKからアシストしてようやく数字に残る結果を残しただけに悔やまれるミスをしてしまいました。

これから南野拓実が目指していく形としては解説の中山淳さんもおっしゃっていたように、中央付近でとにかくボールに触れること。もらいに行って前を向いて積極的に挑戦することを目指していけば自ずと周りからもボールを預けてもらいやすくなるのではないでしょうか。

チームNo.1の移籍金で加入してきた南野、エースのベン・イェデル。この2人の活躍なくしてはモナコは上位戦線に復帰できないでしょう。彼らの状態が悪ければ、この試合のように出し手と受け手の呼吸が合わずにパスミスを連発して攻撃を停滞させてしまう要因になりかねません。

逆に彼らがいなくなった60分ぐらいからはエンボロを使うことをより明確にした分、動きがだんだん良くなり、CKから1点を返すことに成功しています。

前節PSG相手に先制点を決めたフォラントが負傷離脱しているだけに彼らの活躍が求められてきます。

南野拓実がCKからマリパンの先制点をアシストしたのが開始10分の出来事。また先手をとって波に乗れるかというところで、12分後にはPKを献上。

攻撃の形として前線の選手を絡めた攻撃を目指しますが、攻撃のリズムも悪くパスミスを繰り返しなかなか思うように攻撃ができないまま時間が過ぎます。

すると前半終了間際にPKを献上していたマリパンがこの日2枚目のイエローをもらって退場処分に。またもや数的不利になった状況で、アディショナルタイムに速攻から勝ち越し点を決められます。

後半は3人の選手を入れ替えて臨みましたが、開始早々に3点目を決められてしまいます。ベン・イェデルを下げた54分からはよりエンボロが前線で活発な動きを見せるようになり、徐々に連動性が高まってきたところでCKから1点を返します。

中盤のカマラがまたしても攻撃に良い形で絡み、人数が少ない中での同点を狙いましたが78分に再び2点差に広げられ勝負あり。

人数が少なくなりかつ前線の選手の動きが良くないというチームとして負の連鎖が続いているモナコ。次節はアウェーで「コートダジュール・ダービー」が控えているだけにこれ以上の取りこぼしは避けたいところです。

開始早々に先制点を与えテしまったトロワでしたが、22分にPKですぐに追いつきます。前半終了間際に数的有利になると、速攻から勝ち越し点を決めます。

攻撃ではママ・バルデが起点となり、守備では守護神のギャロンが最後尾をしっかりと支えました。後半開始早々に追加点を決め、試合を有利に進めると相手が盛り返して1点差にしてきた後でも落ち着いて試合をコントロールして4点目を決めます。

数的有利になった後半からは渦の動きが活発になり相手ゴールを脅かし、大量4得点を奪ってアウェーの地で勝利を掴み取りました。

守備をじっくりと丁寧にして自分達の時間を作ったことが勝利へとつながったでしょう。開幕戦から3失点以上で3連敗を喫していただけにここにきてアンジェに3得点、モナコに4得点と守備と攻撃がしっかりと噛み合ってくるようになりました。

次節はホームで強豪のレンヌを迎え入れますが、チームの持ち味であるしっかりとした守備ブロックからの攻撃による得点を狙っていきたいです。

9月1日　2時00分　22/23 リーグアン第5節　モナコ×トロワ

会場：　スタッド・ルイ・ドゥ

得点（アシスト）：　10分　マリパン（南野）　22分　タルデュー　45＋3分　オドベール（ママ・バルデ）　48分　ママ・バルデ　63分　フォファナ（ディサシ）　78分　サルミエ（カヴァルラン）

ポゼッション率：　モナコ　52％　　トロワ　48％

総シュート数（枠内）：　モナコ　8本（6本）　　トロワ　19本（11本）

パス本数（成功率）：　モナコ　486本（82％）　　トロワ　448本（85％）

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