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レビュー 22/23 リーグアン 第6節 スタッド・ランス×RCランス
こんにちは。今回は9月4日に行われた、22/23 リーグアン 第6節 スタッド・ランス×RCランス の試合のレビューをやっていきます。
この試合の両チームのスタメン
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持たれることは想定内 徐々に流れを引き寄せて
スタッド・ランスの攻撃の形は、早めにFWにあてて伊東とバログンの縦のエンジンを活かす縦に速いサッカー。
オスカル・ガルシア監督がベンチにいない状況で、そのエンジン力で上回ったのは北方の方のランスことRCランス。
大黒柱を欠きながらも完成度で上回る相手に対して、スタッド・ランスは我慢の時間を強いられます。中盤である程度潰せる場面はあるものの、そこから落ち着いてボールをコントロールする相手に引導を渡されてしまいます。
従来のカウンター攻撃の場合だと、結構な人数をかけることになるのでどうしてもオープンな展開には持ってきたくない意志が見えたスタッド・ランス。
相手が多彩な攻撃を仕掛けるうえでボールを持たれることが多くなるものの、それは想定内のように考えていたように映りました。
前半をスコアレスで終えると、後半の立ち上がりからビルドアップ時のミスが増え始め、ピンチを招きますが、なんとか難を逃れます。
しかし、攻撃面では縦の意識がより強まって、二次攻撃までもしっかりと行うことができるようになりました。
すると、66分。チャンスでボールを受けた伊東が、マチャドに倒され、結果的にマチャドの退場を招く形に。
追い討ちをかけるように、71分にドゥンビアを投入すると、直後にバログンのゴールをお膳立てします。バログンは冷静なフィニッシュでまたゴールを決めました。
耐える時間が試合を通して長かったスタッド・ランスですが、RCランスに今季初黒星をつけるべく、強固な守備を展開します。
しかしながら、最後のところで追いつかれてしまい、状況は違えどリヨン戦のようにまたもや勝ち点3を目前で逃す形に。
アンジェ戦を良い形で勝利していただけに、悔やまれる勝ち点1ですが、開幕から絶好調の相手に最終盤まで追い詰めました。
しかしながら、伊東やバログンの縦の速攻は完成度がますます高まっており、止めるのはどんな相手でも難しくなってきた印象。
次節はアウェーでトゥールーズ戦。オナイウ阿道と伊東純也の日本人対決は果たして実現するでしょうか。ぜひライブで多くの方に視聴して頂きたいです。
大黒柱が不在で絶望的な状況でも粘り強さを発揮
中盤に絶対的な存在のフォファナを欠いたRCランス。それでも前半かららしさを発揮してペースを握りました。
従来のボールホルダーの背後を追い越す動きだけでなく、前線の3人で中盤を消してギャップを突く攻撃や、外回りから縦の攻撃など、多彩に攻撃を行うことができました。
しかしながら、決めきれずに前半を無得点で終えると、後半からは少し攻め疲れの様子が見え始めてきます。
たまらずフランク・エーズ監督は両WBを変更して攻撃の活性化を図ります。
するとチャンスが増え始め少しずつ流れも良くなってきます。
少し盛り返していた中で、ピンチを招き、66分にマチャドが退場してしまいます。
またもや急な判断を迫られたエーズ監督。マチャドは62分に投入したばかりで頭を悩ませる結果に。ブラとオナナを投入して中央を厚くします。
しかしながら、好調のカモリー・ドゥンビアを投入してきた相手に投入直後に先制点を与えてしまいます。
フォーメーションを4−3−2に変更して、セカンドボールの回収から何度かチャンスを作るも得点できず。
すると、終盤の82分にオペンダがソトカの折り返しに合わせて値千金の同点弾を頭で決めます。これでオペンダは4試合連続ゴール。
決定機におけるシュートミスが続いていたオペンダですが、最後の最後でしっかりと結果を残しました。
危うく今季初黒星を喫するところでしたが、それでも負けなかったのはさすが。次節のナントはヨーロッパリーグを戦わなければならないため、相手より調整の時間があるのは有利。
次節には大黒柱のフォファナが戻ってくるでしょうから、このまま好調をキープして欲しいところです。
9月4日 22時00分 22/23 リーグアン 第6節 スタッド・ランス×RCランス
会場:スタッド・オーギュスト・ドゥローヌ
得点(アシスト): 71分 バログン(ドゥンビア) 82分 オペンダ(ソトカ)
ポゼッション率: スタッド・ランス 36% RCランス 64%
総シュート数(枠内): スタッド・ランス 17本(4本) RCランス 20本(4本)
パス本数(成功率): スタッド・ランス 317本(82%) RCランス 586本(89%)
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