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レビュー 22/23 リーグアン 第1節 クレルモン×PSG

こんにちは。今回は8月7日に行われた 22/23 リーグアン第1節 クレルモン×PSG の試合のレビューをやっていきます。




この試合の両チームのスタメン

白:PSG   赤:クレルモン

PSGはトロフェ・デ・シャンピオンを戦ったメンバーそのままで挑みました。エムバペは出場停止。

クレルモンは新戦力のゴナロンやディアウもスタメンに名を連ねました。



このメンバーならある程度戦い方が定まったPSG

PSGの戦い方としては、トロフェ・デ・シャンピオンで見せたような戦い方がベースになってきそうです。

攻撃面ではメッシとネイマールの黄金の関係性だけでなく、それを引き出すサラビアの縦の動きや攻撃性の高い両WB、空間的なスペースを作ることに長けたヴィチーニャなどが攻撃面でも躍動しました。

この試合ではクレルモンが立ち上がりからかなりアグレッシブにきたので、日本ツアーで課題となった前からくる相手の対処法には最初は苦労しました。しかしながら、アンカーポジションを担うヴェラッティが複数の選手に囲まれながらもうまくいなして前線に配球するプレーでチームを救いました。

守備時ではメッシをトップに残したまま、5−4−1のブロックを形成。メッシがより攻撃に特化しやすい環境を作ることだけでなく、一番得意な中央のポジションでメッシがボールを受けることで、攻撃に多様性が生まれました。2点目のカウンターも中央のメッシが起点になってサイドから駆け上がったハキミが決めました。4点目もメッシが中央でボールを受けてからネイマールとのコンビネーションで点を決めました。

先制点はサラビアの縦の動き出しからメッシがつないでネイマールがフィニッシュ。この試合では最後の珍しいメッシのオーバーヘッドでのゴールも含め、最終的に5点をとる形になりましたが、注目すべきは3点目のセットプレー。

トロフェ・デ・シャンピオンでもセルヒオ・ラモスが決めたようにガルティエ監督になってからフリーキックの練習はかなりやっているように感じられました。特に頭で合わせることの上手い3人のCBを使うことができるのも、3バックにしている強みではないでしょうか。

開幕戦でアウェーという環境の中で大量得点かつ無失点で終えることができたのは素晴らしいことです。今後はエムバペが復帰し、エキティケやレナト・サンチェスなどの新戦力がどういった活躍を見せるのか注目です。



立ち上がりからの勢いは持続せず 苦しいスタートのクレルモン

クレルモンは立ち上がりこそ前線からのプレッシャーをかけて、ホームスタジアムを湧かしましたが、その勢いは長くは持ちませんでした。

中盤とCBの4枚でのビルドアップはミスが目立ち、相手にカウンターを何度も許しました。中盤をあえてコンパクトにしてカウンターを狙った戦い方も精度を書きました。フリーキックの場面においてもラインが揃わず、何度も決定機を作られました。

限られた戦力の中で、昨シーズンは見事残留を果たしましたが、今シーズンは昨シーズンよりもかなり厳しい戦いを強いられそうです。

改善すべきは中盤と2列目の選手との呼吸をしっかり合わせることでしょう。フリーマンとして動くサラセヴィッチをもっと有効活用することも改善策の1つでしょう。立ち上がりで見せた前線からのプレスを90分通してやることは難しいですが、それでも戦い方が定まらないと2シーズン連続の残留は望めません。ガスティアン監督が今後どのようなチームづくりをしていくのか期待したいです。



8月7日 4時00分 22/23 リーグアン 第1節 クレルモン×PSG

会場:スタッド・ガブリエル・モンピエ

得点(アシスト): 9分 ネイマール(メッシ) 26分 ハキミ(ネイマール) 38分 マルキーニョス(ネイマール) 80分 メッシ(ネイマール) 86分 メッシ(パレデス)

ポゼッション率: クレルモン 38%  PSG  62%

総シュート数(枠内): クレルモン 7本(1本)  PSG  18本(12本)

パス本数(成功率): クレルモン 425本(83%)  PSG  673本(89%)


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